
KTMジャパンは、398.7ccの水冷単気筒エンジンを搭載する「390シリーズ」を2025年8~9月に相次いで発売する。心臓部のスペックは共通の45ps/8500rpmを発揮し、それぞれのフィールドで本格的な走りに応えるマシンに仕立てられている。
●文ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:KTMジャパン
ズーパーモト、アドベンチャー、エンデューロ、スポーツネイキッドの4機種が登場
KTMジャパンは、45ps/8500rpmを発揮する高性能な単気筒エンジンを搭載した最新モデル群を400ccクラスに一挙投入する。スーパーモトセグメントには「390 SMC R」、アドベンチャーセグメントには「390 ADVENTURE R」、デュアルパーパスセグメントには「390 ENDURO R」、そしてスポーツネイキッドセグメントには「390 DUKE」をそれぞれ発表し、2025年8月~9月に発売する。
特に注目なのは、新たに390シリーズに加わった390 SMC Rと390エンデューロR、390アドベンチャーRだろう。いずれも心臓部は390デュークRなどと共通のスペックを持ち、ダウンタイプのマフラーを採用。これにロングトラベルのサスペンションと、それぞれのカテゴリーに合わせたホイールサイズ(SMC R=前後17インチ/エンデューロR&アドベンチャーR=前21/後18インチ)をチョイスしている。390デュークRは2024年にモデルチェンジしており、今回はシートカラーの変更のみ。
KTM 390 SMC R
390デュークから水冷単気筒エンジンとリヤショックをオフセットマウントするスチールパイプフレームという基本構成を踏襲しつつ、ロングスイングアームやコンパクトな金属製燃料タンク、そしてロングトラベルの前後サスペンション(各230mm)に前後17インチホイールを組み合わせたスーパーモトマシン。4.2インチTFTディスプレイはターンバイターンナビゲーションも表示可能で、USBポートも備える。ライドモードは3種類、スーパーモトABSオプションも利用可能だ。
主要諸元■軸距1453mm シート高860mm 車重154kg(半乾)■水冷4ストローク単気筒 398.7cc 45ps/8500rpm 3.97kg-m/7000rpm 変速機6段 燃料タンク容量約9L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:85万9000円 ●発売時期:2025年8月
KTM 390 SMC R
KTM 390 ADVENTURE R
前後230mmのロングトラベルを誇るサスペンションに前21/後18インチホイールを組み合わせ、ロングツーリングやオフロード走行への適性を持たせたアドベンチャーバイク。これまでの390アドベンチャーSWがサスペンション前170/後177mm、ホイール前19/後17インチだったのに対し、よりオフロード色を強めた設定だ。先進のコーナリングMTC/コーナリングABS/オフロードモードABSを備え、オプションでクルーズコントロールもアクティベート可能。TFTディスプレイはスマートフォンと接続することでターンバイターンナビゲーションなどが利用可能だ。
主要諸元■軸距1481mm シート高870mm 車重165kg(半乾)■水冷4ストローク単気筒 398.7cc 45ps/8500rpm 3.97kg-m/7000rpm 変速機6段 燃料タンク容量約14L■タイヤサイズF=90/90-21 R=140/80R18 ●価格:97万9000円 ●発売時期:2025年9月
KTM 390 ADVENTURE R
KTM 390 ENDURO R
アドベンチャーRに共通する前21/後18インチホイールとSMC Rに共通するスリムなボディワークを持ったエンデューロモデル。タイヤはメッツラー製カルー4を装備し、オフロードABSモードやオフロードライドモードなどの電子制御デバイスを持つ。
主要諸元■軸距1475mm シート高890mm 車重159kg(半乾)■水冷4ストローク単気筒 398.7cc 45ps/8500rpm 3.97kg-m/7000rpm 変速機6段 燃料タンク容量約9L■タイヤサイズF=90/90-21 R=140/80R18 ●価格:85万9000円 ●発売時期:2025年9月
KTM 390 ENDURO R
KTM 390 DUKE
2024年に刷新されたスポーツネイキッドで、2025年モデルはシートカラーをブラックに変更。ライドモード、コーナリングトラクションコントロール、コーナリングABS、ローンチコントロールなどクラスを超えた電子制御デバイスを装備する。サスペンションはアジャスタブルで、LEDヘッドライト、TFTディスプレイ、ウインカー自動キャンセル機能も備える。
主要諸元■軸距1357mm シート高820mm 車重165kg(半乾)■水冷4ストローク単気筒 398.7cc 45ps/8500rpm 3.97kg-m/7000rpm 変速機6段 燃料タンク容量約15L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:82万9000円 ●発売時期:2025年9月
KTM 390 DUKE
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(KTM)
9/10発売:スズキ アドレス125 まずはスズキから、原付二種スクーターの定番「アドレス125」がフルモデルチェンジして登場だ。フレームを新設計して剛性を高めつつ軽量化を実現し、エンジンもカムシャフ[…]
5月まで数々の噂に揺れたKTMだったが── KTMの親会社であるピエラ・モビリティが戦略的経営再建計画を発表したのは、昨年11月26日のことだった。そして今年5月22日、KTMはインドのバジャジ(Ba[…]
KTMは、数か月にわたる献身的な努力と戦略的な計画の結果、KTM AGは長年のパートナーであるBajaj社との関係を拡大し、主要投資家としてBajaj社を迎えることができたと発表した。 KTM AG […]
7年のブランクを感じさせない”74歳”! “チームイワキ”や”K’s Garage”の名前で知られた岩城滉一さんが率いるチームは、昨シーズンから”51ガレージ”と名乗って、7年ぶりに活動を再開しました[…]
「KTMを将来に向けて強固なものに」 ステファン・ピアラー氏「過去30年間で、私たちはヨーロッパ最大のモーターサイクル・メーカーに成長しました。我々の製品は、世界中の何百万人ものライダーを元気づけてい[…]
最新の関連記事(新型小型二輪 [251〜400cc])
11/1発売:カワサキ カワサキ ニンジャH2 SX SE カワサキの最高峰スポーツツアラー「ニンジャH2 SX SE」の2026年モデルが、11月1日に発売された。スーパーチャージャー搭載のバランス[…]
11/1発売:カワサキ W800 カワサキが50年以上にわたり培ってきた「W」ブランドの最新進化系「W800」の2026年モデルが11月1日に発売される。この国産クラシック系の旗艦モデルは、美しいベベ[…]
11/1発売:カワサキ Z250 カワサキ「Z250」はニンジャ250と骨格を共有するこの軽二輪スーパーネイキッドは、アグレッシブな「Sugomi」デザインを継承。軽さと力強さを併せ持つ本格的スーパー[…]
「ハーレーダビッドソン東大阪」と「AELLA」が共同開発 ブラックに塗装されたメガホン形状のサイレンサーは、ハーレーダビッドソン東大阪と京都のカスタムパーツメーカー「AELLA(アエラ」)が共同で開発[…]
多くのカラーパターンを採用するCB350C、特別な2色のスペシャルエディション ホンダはインドでCB350C(日本名:GB350C)を発表した。これは前年に登場したCB350を名称変更したもので、従来[…]
人気記事ランキング(全体)
プロテクター標準装備の冬用ライディングジャケット 一見するとカジュアルなパーカスタイルだが、中身は本格的なウインタージャケットである。本商品は、胸/肩/ひじ/背中の4部位にプロテクターを標準装備してお[…]
手軽な快速ファイター 1989年以降、400ccを中心にネイキッドブームが到来。250でもレプリカの直4エンジンを活用した数々のモデルが生み出された。中低速寄りに調教した心臓を専用フレームに積み、扱い[…]
Eクラッチと電子制御スロットルが初めて連携する750シリーズ ホンダが欧州2026年モデルの5車にEクラッチを新搭載。これまでにミドル4気筒の「CBR650R」「CB650R」、250cc単気筒の「レ[…]
着る季節を選ばない設計と、高速走行を意識したディテール 春から冬まで対応できる点が、このモデルの大きな魅力だ。表地には防風性とストレッチ性を備えたソフトシェル素材を使用しており、ライディング時の冷たい[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。FXに遅れること約1年、1980年6月に発売された[…]
最新の投稿記事(全体)
深いグリーンにヤマハ1980年代イメージのストライプ入り ヤマハはインドで、日本でいう軽二輪クラス(126~250cc)にあたるネオクラシックネイキッド「XSR155」を同地域に初めて導入すると発表し[…]
走るワクワクを現代・そして未来に…EVであの“VanVan”が復活!! 10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されていた「ジャパンモビリティショー2025」。スズキのブース[…]
アプリリアの伝統を受け継ぐ、全ルート走破型スクーター SR GT 400は、ミドルクラスながらマルチパーパスを意識したアドベンチャースクーターだ。街中での俊敏なレスポンスはもちろん、林道ツーリングでも[…]
生活に根ざしたモビリティを模索する スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で提案した「SUZU-RIDE(スズライド)」は、特定原付区分ながら、広く普及している電動キックボードとは[…]
関東のおすすめバイク神社一覧 ライダーのセーフティライドを支えるのは、交通ルールを遵守した適切なオートバイの乗り方と、愛車への深い理解、周囲の交通環境を確認して事故を未然に防ぐ観察眼などがあります。 […]
- 1
- 2




















































