
カワサキは欧州で、「ニンジャZX-6R」「ニンジャ650」「ニンジャ500 / SE」および「ニンジャZX-4R /4RR」の2026年モデルを発表した。主な変更点は車体色だ。日本未導入のニンジャ500はスタンダードモデルにLCDメーター、SEモデルにはスマートフォン接続が可能なTFTディスプレイを採用している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
4気筒の「ニンジャZX-R」、2気筒「ニンジャ」計6モデルに10色を新設定
カワサキは欧州でフルカウルスポーツ「ニンジャ」ファミリーのうち、4気筒モデル「Ninja ZX-6R」「Ninja ZX-4R /4RR」および、2気筒モデル「Ninja 650」「Ninja 500 / SE」の2026年モデルを発表。同一機種のバリエーションも含む6モデルに10種類のニューカラーを用意する。
継続カラーは、日本に未導入のニンジャZX-4R(スタンダードモデル。日本はSEおよびRRのみ導入)のメタリックスパークブラックのみで、他は全て刷新あるいはグラフィックのアップデートを受けた。
636ccの4気筒エンジンを搭載するニンジャZX-6Rは、新色の「メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラック×ライムグリーン」を追加するとともに、ライムグリーンのアップデート版を提供。
399ccの高回転4気筒を搭載するニンジャZX-4Rは前述の通り継続色を採用、足まわり強化版のニンジャZX-4RRには、「ライムグリーン」と「メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラック」の2つの新色が追加された。
ミドル2気筒のニンジャ650は3つの新色「メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックフラットスパークブラック」、「メタリックフラットスパークブラック×メタリックカーボングレー」、そして「ライムグリーン」をラインナップ。
ニンジャ400の後継モデル(日本では未導入)の451cc並列2気筒マシン・ニンジャ500には「メタリックフラットスパークブラック/メタリックスパークブラック」、上級バージョンのニンジャ500 SEには「ライムグリーン」と「メタリックマットトワイライトブルー×キャンディパーシモンレッド」が登場した。
Ninja ZX-6R[2026 EU model]
2024年モデルでフェイスまわりを中心にデザインが刷新されたミドルスーパースポーツ。ユーロ5に適合しながら124ps/13000rpmを発生する4気筒エンジンに、スポーツ/ロード/レイン/マニュアル設定の4種に設定可能なインテグレーテッドライディングモードを組み合合わせ、メーターは4.3インチのTFTカラーディスプレイを採用する。カワサキクイックシフターも装備するほか、以前のモデルからカセットミッションやアシスト&スリッパークラッチ、3モードのカワサキトラクションコントロールシステム、アルミ製ペリメターフレーム、SHOWA製SFF-BP倒立フロントフォークなど、優れた素性はそのまま継承している。
主要諸元■全長2025 全幅710 全高1105 軸距1400 シート高830(各mm) 車重198kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 636cc 124ps/13000rpm 7kg-m/10800rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※諸元は欧州仕様
Ninja ZX-6R[2026 EU model]Lime Green (GN1)
Ninja ZX-6R[2026 EU model]Metallic Matte Graphenesteel Gray / Metallic Spark Black / Lime Green (GY2)
Ninja ZX-4R / Ninja ZX-4RR[2026 EU model]
最高出力77ps/14500rpm(ラムエア加圧時80ps/14500rpm)を誇る、新開発の4気筒エンジンを搭載。車体はニンジャZX-25Rと共有するコンパクトなスチールフレームをベースとしながら、専用の足まわりが設定される、現行モデルとしては唯一の400cc 4気筒スーパースポーツだ。トラクションコントロールや双方向クイックシフターも採用する。欧州では日本未導入のスタンダードモデルが仕向け地によってラインナップされるが、スポーティな足まわりのRRが事実上の標準モデルとして各仕向け地に用意されている。
主要諸元■全長1995 全幅765 全高1110 軸距1380 シート高800(各mm) 車重189kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc 77ps/14500rpm 4kg-m/13000rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ※諸元は欧州仕様RR
Ninja ZX-4R[2026 EU model]Metallic Spark Black (BK1)
Ninja ZX-4RR[2026 EU model]Lime Green (GN1)
Ninja ZX-4RR[2026 EU model]Metallic Matte Graphenesteel Gray / Metallic Spark Black (GY2)
Ninja 650[2026 EU model]
2023年モデルでトラクションコントロールなどを獲得したミドルニンジャで、扱いやすい並列2気筒エンジンはアシスト&スリッパークラッチを備え、スチール製トレリスフレームに搭載される。リヤサスペンションはニンジャZX-10Rなども採用するホリゾンタルバックリンク式。目立った装備はなくても、パワーと扱いやすさのバランス、そしてコストパフォーマンスにも優れた1台だ。
主要諸元■全長2055 全幅740 全高1145 軸距1410 シート高790(各mm) 車重193kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 649cc 68ps/8000rpm 6.5kg-m/6700rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ※諸元は欧州仕様
Ninja 650[2026 EU model]Lime Green (GN1)
Ninja 650[2026 EU model]Metallic Matte Graphenesteel Gray / Metallic Flat Spark Black (GY1)
Ninja 650[2026 EU model]Metallic Flat Spark Black / Metallic Carbon Gray (BK1)
Ninja 500 / SE[2026 EU model]
2024年モデルとして初登場した2気筒ニンジャ。日本でも販売中のニンジャ400の後継モデルとして登場し、欧州仕様のエリミネーター500に共通する451ccを搭載する。外装や装備もアップデートを受け、最新デザインのLEDヘッドライトを中心に大きくイメージチェンジを果たした。STDグレードにはLCDメーター、SEにはスマートフォン接続機能を備えたフルカラーTFTディスプレイを採用する。また、ウインカーはSTDがバルブ球、SEがLEDと差別化。SEはスマートキーを標準装備するのも特徴だ。
主要諸元■全長1995 全幅730 全高1120 軸距1375 シート高785(各mm) 車重172kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 451cc 45.4ps/9000rpm 4.3kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ※諸元は欧州仕様SE
Ninja 500[2026 EU model]Metallic Flat Spark Black / Metallic Spark Black (BK1)
Ninja 500 SE[2026 EU model]Lime Green (GN3)
Ninja 500 SE[2026 EU model]Metallic Matte Twilight Blue / Candy Persimmon Red (BU1)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
既存の常識を打ち破る驚異的な動力性能 昨今ではあまり話題にならないものの、’70年代以降の2輪業界で、もっとも長く”世界最速”の称号を保持していた…と言うより、もっとも世界最速に”こだわっていた”メー[…]
アッパーミドルクラスに君臨する“Sugomi”ゼットの中核モデル カワサキは北米において、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」の202[…]
ニューカラー採用、ビキニカウルの“カフェ”も新色に カワサキは北米で、アーバンクルーザー「バルカンS」および「バルカンSカフェ」の2026年モデルを発表した。流麗なスタイリングはそのままに、標準モデル[…]
国内導入予定はないけれど……のZ125プロ カワサキは北米で2026年モデルを続けざまに発表している。ここで紹介するZ125プロは、前年から全カラーに採用したゴールドの倒立フロントフォークに加えて20[…]
基本構成は日本仕様のエリミネーター/SEと変わらないが、排気量は異なる カワサキは北米でエリミネーター/SEの2026年モデルを発表した。すでに日本仕様でもホワイトおよびブラックのSEとレッドのプラザ[…]
最新の関連記事(新型スポーツ&ツーリング)
テレスコピック×フラットツインは1300cc化でより軽やかに! まず正直に言うと、残念ながらR1300RS&Rの試乗はフルウエットのみで、試乗時間も2台合わせて45分という限られた時間だった。各車のお[…]
前年モデルでTFTディスプレイを獲得した無印 北米スズキは、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の痛快な並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド「GSX-S1000」およびスポーツツア[…]
2025年モデルでエンジンのパフォーマンスアップ、電サスや6軸IMUも採用 ホンダは欧州で2026年型「NT1100」を発表した。2022年に初登場したNT1100は、CRF1100Lアフリカツインの[…]
スマホ連携機能で魅力を増した、ボッシュ製ARASを備える最高峰ツアラー カワサキは「ニンジャH2 SX SE」の2026年モデルを11月1日に発売する。カラー&グラフィックの変更およびスマートフィンア[…]
DCAがスポーツと旅でディメンションをキャラ変する!? まず驚かされたのは、より扱いやすくなった車体だ。走り始めた瞬間この“RTってこんなに軽やかだったっけ?”と思うくらい扱いやすくなっている。どうや[…]
人気記事ランキング(全体)
初の電動スクーターが「C evolution」 2017年、BMWモトラッドは初の電動スクーター「C evolution(Cエボリューション)」を発売。それまでのガソリンエンジンを搭載したC650に通[…]
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
国内導入予定はないけれど……のZ125プロ カワサキは北米で2026年モデルを続けざまに発表している。ここで紹介するZ125プロは、前年から全カラーに採用したゴールドの倒立フロントフォークに加えて20[…]
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
トップス&インナー 機能性抜群な冬用パーカー JK-630:1万3000円台~ 伸縮性の高い透湿防水生地を使用したウインターパーカー。保温性に優れた中綿入りなので、暖かさをキープし快適なライディングを[…]
最新の投稿記事(全体)
ホンダはEクラッチとDCTの二面展開作戦だ 自動クラッチブームの火付け役として、まず一番目に挙げられるのが今のところホンダCB/CBR650Rとレブル250に採用されている”Eクラッチ”。機構としては[…]
既存の常識を打ち破る驚異的な動力性能 昨今ではあまり話題にならないものの、’70年代以降の2輪業界で、もっとも長く”世界最速”の称号を保持していた…と言うより、もっとも世界最速に”こだわっていた”メー[…]
霊山を巡る中部日本トライアングルルート 「日本三霊山ラリー」は、古来より日本の山岳信仰の対象とされてきた富士山、立山、白山の3つの頂を巡るツーリングラリーだ。このルートは「中部日本トライアングルルート[…]
スーパースポーツ譲りのエンジンと幅広いシーンに対応する車体 CB1000Fは、ホンダの代表的なプロダクトブランド「CB」のフラッグシップモデルと位置づけられている。 スーパースポーツモデルのエンジンを[…]
世界最高の熱伝導率を誇るシートとレインウェア並みの防水透湿性を融合 ヤマハの純正アクセサリーをリリースするワイズギア。ʼ25年の秋冬ライディングギアは、バイク用として求められる性能を満たしつつ、温かく[…]
- 1
- 2