水冷エンジンを搭載した現代のバイクだがスタイルはクラシック!

【速報】BSAが「バンタム350」「スクランブラー650」を発表! 日本への導入も確実の単気筒トラディショナル

【速報】BSAが「バンタム350」「スクランブラー650」を発表! 日本への導入も確実の単気筒トラディショナル

BSA Motorcyclesは、2025年7月29日に英国ロンドンのBike Shedで開催した国際発表イベントで新型モデル「バンタム350」および「スクランブラー650」を発表した。日本への本格導入が始まっているゴールドスターに続く第2、第3のモデルとなり、日本での発売にも期待がかかる。


●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:BSA ●外部リンク:BSA Motorcycles UK

350ccクラスの破壊者! 現地価格はハンター350やGB350よりも安い

BSAモーターサイクルズが新型モデル2機種を発表した。ロンドン開催の国際発表会で公開されたのは、ティーザー展開されていた「バンタム350(Bantam 350)」と、昨年末に英国でプロトタイプが公開されていた「スクランブラー650(Scrambler 650)」。いずれも水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載したネオクラシックモデルだ。

BSA Bantam 350

BSA Scrambler 650

まずはバンタム350だが、事前のティーザーから予想した選択肢のひとつだった334ccエンジンと搭載することが明らかに。マヒンドラの傘下であるクラシックレジェンズ社がBSAとともに所有する、JAWA(ヤワ)やYEZDI(イェズディ)の350モデル群が搭載する心臓部とベースを共有しているのは間違いないだろう。ロイヤルエンフィールドやGB350系ほどロングストロークではないが、DOHCヘッドを採用し、実際の冷却性能も期待できそうなシリンダーフィンが刻まれた外観を持つ、独自性の強いものだ。

驚くのは価格で、なんと3499ポンド(日本円換算約69万3000円・7/30現在)。これはロイヤルエンフィールド「ハンター350」の英国価格3899ポンド(約77万3000円)やホンダ「GB350S」の3999ポンド(約79万3000円)を下回る。ウイングフット(東京都足立区)が本格導入中のBSA「ゴールドスター」は122万1000円~135万3000円/英国価格は5499ポンドなので、その英国→日本の価格比を参考にするならバンタム350の日本導入価格は70万円台後半といったところだろうか。

デザインはネオクラシックの王道で、丸いヘッドライトとティアドロップ型燃料タンク、大きめかつ湾曲したリヤフェンダーを採用。メーターはアナログまたはデジタルから選択可能としているが、速報では配布写真素材が限られているので詳細はもう少し待つ必要がありそうだ。

改めてスペックを見てみると、エンジンの出力は29ps/7750rpmでユーロ5+に準拠しており、ライバル勢に比べるとかなりパワフル(GB350などライバル勢は20ps前後)と言っていい。ディスクブレーキ(前φ320mm/後φ240mm)にはデュアルチャンネルABSも備え、サスペンションはフロントフォークがストローク135mm、プリロード調整機構付きリヤサスペンションはホイールトラベル100mmとしている。

カラーバリエーションは5色設定で、欧州での発売時期は2025年9月上旬と発表された。日本への導入については追って情報がありそうだ。

BSA BANTAM 350

主要諸元■軸距1440mm シート高800mm 車重185kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC 334cc 29ps/7750rpm 3.02kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量13L■タイヤサイズF=100/90-18 R=150/70R17 ●英国価格(参考):3499ポンド ※諸元は欧州仕様

BSA BANTAM 350

カラーバリエーションは5色の設定。

燃料タンクにイギリス国旗のユニオンジャックをあしらうのはバレルブラック。

パイプガードを装備するヘッドライトはLEDだろうか。

バーエンドミラーを採用。

リヤショックは5段階のプリロード調整機構を装備。

正立フロントフォークにはフォークブーツ、上下クランプ間にはカバーを採用。フィンが刻まれたシリンダーにはBSAのエンブレムも。

ゴールドスターをベースとしたスクランブラー650

プロトタイプは2024年末に公開されていたが、バンタム350に続く第3のモデルという位置づけで発表されたのが「スクランブラー650」だ。

こちらはすでに日本への本格導入が始まっているゴールドスターと心臓部を共有しており、BSAが言うところの都市型スクランブラーに仕立てられたもの。「オンロードとオフロードの両方に対応する能力を持つ」としている。

652ccの水冷4ストローク単気筒エンジンはロータックスが設計したものをベースとしており、このエンジンはかつてBMWのF650などが搭載していたものの系譜にあたる。ユーロ5+に準拠し、最高出力45ps/6500rpm、5速ギヤボックスといった特徴もゴールドスターと同じだ。

ゴールドスターとのスペック上の大きな違いはホイールサイズで、前19/後17インチのワイヤースポークホイールに掃くのはピレリ・スコーピオンラリーSTRだ。アップフェンダーやスキッドプレート、ポップな色使いなどでゴールドスターとの差別化を図りつつ、一方でシート高は820mmに抑えられているのもポイントだろう。

価格は5999ポンド(約118万9000円)で、欧州での発売時期は2025年9月中旬。こちらも日本に導入されるのか気になるところだ。

BSA SCRAMBLER 650

主要諸元■軸距1463mm シート高820mm 車重218kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC 652cc 45ps/6500rpm 5.61kg-m/4000rpm 変速機5段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=110/80-19 R=150/70R17 ●英国価格(参考):5999ポンド ※諸元は欧州仕様

BSA SCRAMBLER 650

こちらは3色をラインナップ。

オフロードイメージのアップフェンダーを採用するが、街乗りでの実用性を考慮したダウンフェンダーも併用。

前後ホイールにはワイヤースポークを採用。

シンプルな丸型メーターだが表示部分は反転タイプのLCDで、周囲に各種インジケーターを配置。

メッキ風のツートーンがアウトドアに映えそう。

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