カワサキモータースジャパンは、KLX230シリーズの新型モデル「KLX230 シェルパ」を2024年11月27日に発売する発表した。アウトドアテイストの専用外装に加え、ハンドガードやスタックパイプなどが追加されている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?!
カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」が発表された。発売は2024年11月27日で、ボディカラーは全3色のラインナップだ。
ベースになっているのは同時発表されたKLX230Sで、前後サスペンションのホイールトラベルやシート高などは同スペックとなっている。標準車高バージョンのKLX230からはシート高で35mm、前後ホイールトラベルでは前40mm/後27mmがそれぞれ短縮され、取っつきやすい性格になっているのが特徴だ。
エンジンはシリーズ共通のパランサー付き232cc空冷単気筒2バルブで、大きめのフライホイールマスによる低中回転域の粘り強いトルク特性が身上。これをカワサキ伝統のペリメターフレームに搭載し、φ37mm正立フロントフォークとニューユニトラックサスペンションが組み合わされる。
KLX230シェルパならではの特徴はハンドガード、アルミ製スキッドプレート、スタックパイプなどの追加装備で、様々な状況をタフに走り抜けるトレッキングムードを高めている。一体型ヘッドライトカウルから変更されたメーターバイザー、ショートタイプのシュラウドやサイドカバーなども専用デザインだ。
このほか、最低地上高240mmを確保しながらシート高を845mmに抑え、必要に応じてOFFにすることもできるABSや、Bluetooth接続によってスマートフォンから車両状況を確認できる液晶ディスプレイメーターといった装備はKLX230シリーズに準じている。
ヤマハがセロー250の生産終了にともなう最後の1台を出荷したのは2020年7月31日。親しみやすさとトレッキングに使える奥深いオフロード性能を併せ持った名車が消えてから4年が経ち、近しいコンセプトのニューモデルが、かつてライバル車の「スーパーシェルパ(250)」を作っていたカワサキから登場したのは自然な流れと言えるのかもしれない。常に販売台数ランキング上位にいた人気モデルの穴を埋めることはできるのか注目だ。
カワサキ正規取扱店の一部店舗では、2024年11月29日~2025年2月28日のスケジュールで、同じくニューモデルのメグロS1とともに店頭体感キャンペーンが開催されるので、興味のある方は要チェック!
KAWASAKI KLX230 SHERPA[2025 model]
車名 | KLX230 SHERPA |
型式 | 8BK-LX232A |
全長×全幅×全高 | 2080×820×1150mm |
軸距 | 1365mm |
最低地上高 | 240mm |
シート高 | 845mm |
キャスター/トレール | 24.6°/96mm |
装備重量 | 134kg |
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ |
総排気量 | 232cc |
内径×行程 | 67.0×66.0mm |
圧縮比 | 9.4:1 |
最高出力 | 18ps/8000rpm |
最大トルク | 1.9kg-m/6400rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 7.6L |
WMTCモード燃費 | 34.7km/L(クラス2-1、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 2.75-21 |
タイヤサイズ後 | 4.10-18 |
ブレーキ前 | φ265mmディスク+2ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ220mmディスク+1ポットキャリパー |
価格 | 63万8000円 |
色 | ベージュ、緑、灰 |
発売日 | 2024年11月27日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
シート高を5mm下げながらリヤサスを伸長 カワサキはKLX230シリーズをモデルチェンジ。11月27日発売のトレールモデルに続き、2025年1月13日にスーパーモトモデル「KLX230SM」を発売する[…]
サスペンションをロングストローク化しつつ抑えたシート高を両立 カワサキはKLX230シリーズをモデルチェンジし、2025年モデルとして発表した。以前のモデルは、標準仕様が2019年10月、車高を下げて[…]
タイや欧州、北米で先行発表済みのW230とメグロS1 カワサキモータースジャパンは、新型モデル「W230」と「メグロS1」をタイ、欧州、北米に続き日本でも2024年11月下旬に発売すると発表。これと併[…]
電子制御も充実のロングセラー・ミドルクラスアドベンチャー ヴェルシス650は、以前のモデルは輸出専用モデルとして海外で販売されてきたが、2022年モデルで待望のフルモデルチェンジを果たし、2023年末[…]
最新の関連記事(新型軽二輪 [126〜250cc])
最上位グレードは最新Honda RoadSync対応の液晶メーターを採用 ホンダがインドネシアで新型「PCX160」を発表。排気量以外はEICMA 2024で発表された新型PCX125と同様のモデルチ[…]
おお、デカ目! 北米セローはXT250の名で存続、極太タイヤのTW200は懐かしの四角ライト 日本国内では、2020年7月31日にセロー250ファイナルエディションの最後の1台が出荷されてから4年が経[…]
深みのあるブルーにゴールドのラインとロゴ ヤマハはタイで、日本でいう軽二輪クラス(126~250cc)にあたるネオクラシックネイキッド「XSR155」に新色のダークネイビーブルーを追加発表。従来のマッ[…]
カブとは違うのだよスーパーカブとはっ! みなさんご存知のとおり、スーパーカブは2014年に立体商標として登録されている。この立体商標とは、いわば“形の特許”であり、立体商標として代表的なのは「コカ・コ[…]
いい加減さがいい塩梅!? ダートで遊べるPG‐1 「個人車両なので頼むから無理はしてくれるな…」という編集担当の目を盗んでダートセクションにPG -1を連れ込んでみたら、これが何だか楽しくて仕方ない([…]
人気記事ランキング(全体)
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
振動の低減って言われるけど、何の振動? ハンドルバーの端っこに付いていいて、黒く塗られていたりメッキ処理がされていたりする部品がある。主に鉄でできている錘(おもり)で、その名もハンドルバーウエイト。4[…]
一回の違反で免許取消になる違反 交通違反が点数制度となっているのは、よく知られている。交通違反や交通事故に対して一定の基礎点数が設定されており、3年間の累積に応じて免許停止や取消などの処分が課せられる[…]
CT125ハンターカブ+ウエディ ディテール解説 車体はベースがハンターカブということもあって意外にコンパクト。車名の「Uedi」は“一緒に楽しく出かけよう”というイタリア語の文章の頭文字に由来する。[…]
止められても切符処理されないことも。そこにはどんな弁明があったのか? 交通取り締まりをしている警察官に停止を求められて「違反ですよ」と告げられ、アレコレと説明をしたところ…、「まぁ今回は切符を切らない[…]
最新の投稿記事(全体)
BRLの掲げる初心者の定義は「公道での運転に不安がある人」 「Basic Riding Lesson(ベーシックライディングレッスン:通称BRL)」は、北海道/東北/関東/中部/近畿/中四国/九州の7[…]
アライヘルメット ツアークロスV <インカムの取り付け> アストロGX で使っているインカム「B+COM TALK」をツアークロスV でも使えるようにした。オプションのスピーカーユニットとワイヤーマイ[…]
2020年モデルでシリーズ全カラーを総入れ替え! カフェは3色→2色に “火の玉”Z900RSとヴィンテージライムグリーンのZ900RSカフェが牽引してきた初代2018年モデル~2019年モデル。すで[…]
車体を傾けたら真っ先に接地する“バンクセンサー” カーブを曲がるために深くバンクさせると、車体のどこかが地面に接地して、ゴリッとかガーッという音と共にステップから衝撃がきてビックリしたことがあるライダ[…]
20 回目の節目となる「BMW MOTORRAD DAYS JAPAN 2025」 BMW Motorrad は、BMW ファンのみならずモーターサイクルを愛するすべての人が楽しめる 年に一度の祭典「[…]