ホンダはタイで、2024年モデルのモンキー125を発表した。車体やエンジンに変更はなく、ニューカラーの採用とともにタンク塗装のモノトーン化などが実施されている。
●文:ヤングマシン編集部
タンクの配色をシンプル化、シートはタックロールに
ホンダがタイで発表した2024年モデルのモンキー125(現地名:モンキー)は、1997年のモンキースペシャルや2005年のモンキーを参照したようなカラーリングにイメージチェンジした。
最大の特徴は、これまでツートーンカラーだった燃料タンクがモノトーンのシンプルなものになり、これに従来通りのウイングマークの立体バッジが貼付される。タータンチェック柄だったシートはシンプルなタックロールタイプに置き換えられた。
フレーム/スイングアーム/サスペンションのカラーを統一するパターンは従来通りで、黄フレームがなくなった代わりに青みがかったグレーのフレームが登場、そして赤フレームと黒フレームの2種が継承されている。
赤フレームと灰フレームには白タンク、黒フレームには艶消し黒タンクが組み合わされ、全3色のラインナップに。このほか、細かいところではチェーンアジャスターが従来の金属地ママから黒の塗装仕上げとなった。
赤フレームのものは、1997年に発売されたモンキー30周年記念の「モンキーSP」あたりに似ているが、新色のシートは黒で統一されているため、全体のたたずまいとしては2005年型のレギュラーモデルのほうが近いかもしれない。
オマージュの元ネタになっていると思われる1967、1997、2005年型のモンキーズ。
モンキー125は、2021年にロングストローク設定+5速トランスミッションの新型エンジンを搭載しつつ、それまでのモデルから大きくイメージを変えないままモデルチェンジ。ホンダは翌2022年にタータンチェック柄シートのカラーリングを欧州などで発表し、日本でも2023年夏に発売した。前後12インチホイールにはダックス125よりもワンサイズ外径の大きいのブロックパターンタイヤを装着し、倒立フロントフォークなど足まわりも充実している。タイ仕様は非装備だが、欧州&国内仕様は前転防止のためIMUを採用したABSも標準装備する。
2024年のニューカラーがそのまま国内仕様にも反映される可能性はかなり高いと見られ、ヤングマシンスクープ班の掴んだ情報によれば今夏には正式発表されそうとのこと。タイ仕様の現地価格は2023年モデルと変わらない9万9700バーツだが、日本仕様はどうなる?
2023年モデル/2024年モデルのディテール比較
モンキー125(タイ仕様)の全カラーバリエーション
参考:モンキー125 日本仕様2023年モデル
車名 | モンキー125 |
型式 | ホンダ・8BJ-JB03 |
全長×全幅×全高 | 1710×755×1030mm |
軸距 | 1145mm |
最低地上高 | 175mm |
シート高 | 776mm |
キャスター/トレール | 25°00′/82mm |
装備重量 | 104kg |
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ |
総排気量 | 123cc |
内径×行程 | 50.0×63.1mm |
圧縮比 | 10.0:1 |
最高出力 | 9.4ps/6750rpm |
最大トルク | 1.1kg-m/5500rpm |
変速機 | 常時噛合式5段リターン |
燃料タンク容量 | 5.6L |
WMTCモード燃費 | 70.0km/L(クラス1、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/80-12 |
タイヤサイズ後 | 130/80-12 |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク(ABS) |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 1名 |
価格 | 44万円 |
発売日 | 2023年9月21日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型ビジネス/レジャー/ファンバイク)
行こうよ。はっぴーでい。 ホンダは、1974年に誕生したサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」の50周年を記念し、特別デザインを施した「スーパーカブ50・HELLO KITTY」および「スーパーカ[…]
50ccバイク消滅の並みはスーパーカブにも ホンダは、スーパーカブ50の生産終了に向けて「スーパーカブ50・Final Edition」を発表した。50ccのバイクは2025年11月より施行される排出[…]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
ナチュラルカラーの「パールシュガーケーンベージュ」と「パールスモーキーグレー」を追加 ホンダは原付二種に人気モデル「CT125ハンターカブ」にニューカラーを追加、一部仕様を変更して2024年12月12[…]
違いますよね、分かってます。でも比べてみたんです。 原付二種・異種格闘技戦勃発?! 今回は人気の125ccの中から趣味性の高いマニュアルトランスミッションモデル、いわゆる“ギヤ付き”のヤマハXSR12[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
トラコン装備で330ccの『eSP+』エンジンを搭載、スマホ連携5インチTFTメーターを新採用 シティスクーターらしい洗練されたスタイリングと、アドベンチャーモデルのエッセンスを高次元で融合させ人気と[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
400ccライダーの感じたレブル1100T DCT 柴﨑美奈子さんは横須賀にあるバイカーズカフェ☆TWO STAR☆のオーナー。10代で免許を取得してからずっと同じ400ccのバイクに乗り[…]
人気記事ランキング(全体)
小椋藍選手のファンならずとも注目の1台! MotoGPでは小椋藍選手が来季より移籍(トラックハウスレーシング)することでも注目のアプリリアから、新しいミドルクラスのスポーツモデルが登場した。欧州ではす[…]
電熱インナートップス ジャージタイプで使いやすいインナージャケット EK-106 ポリエステルのジャージ生地を採用した、ふだん使いをしても違和感のないインナージャケット。38度/44度/54度と、3段[…]
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかった[…]
最新の投稿記事(全体)
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
洗うことが楽しくなる魔法のアイテム 2024年夏にサイン・ハウスより発売された「ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」。800gという業界最軽量・最小クラス(※サイン・ハウス調べ)で3段階の圧力、5つの[…]
2024年は鈴鹿8耐3位そしてEWCで二度目の王座に ポップが切り拓き、不二雄が繋いできたヨシムラのレース活動はいま、主戦場をFIM世界耐久選手権(EWC)へと移し、陽平がヨシムラSERT Motul[…]
メンテナンス捗るスタンド類 ちょいメンテがラクラクに:イージーリフトアップスタンド サイドスタンドと併用することで、リアホイールを持ち上げることができる簡易スタンド。ホイールの清掃やチェーン注油などの[…]
トラコン装備で330ccの『eSP+』エンジンを搭載、スマホ連携5インチTFTメーターを新採用 シティスクーターらしい洗練されたスタイリングと、アドベンチャーモデルのエッセンスを高次元で融合させ人気と[…]
- 1
- 2