
ヤマハが開発中とされる200ccクラスの新エンジン。このご時世に新規開発となれば、当然ながらバリエーション展開も多いに期待できるというもの。ならばヤングマシンが勝手に派生機種を妄想しちゃいましょう!! ヤマハのニヒャクと聞いて多くの人が思い浮かべるのは…ヤマハデザインの最高傑作との呼び声も高い、この1台で間違いない!!
●CG製作:SRD(不許複製/All rights reserved)
ヤマハの新200ccは世界戦略エンジン
ヤマハでは現在、200cc級の新型エンジンを開発中との噂だ。このクラスはインドなどで新たなボリュームゾーンとなっているようで、開発もかなりの段階まで進んでいるという。排気量から見て単気筒は当確だろうが、DOHCを採用するとの情報もあり、となれば水冷が採用されるかも…と、同排気量帯ではかなりのハイスペック指向とも予測される。
とはいえ、このご時勢に新開発されるエンジンだけに単一機種で終わるわけはなく、多機種に搭載可能な汎用性を持たせているのは間違いない。実際、この200cc級エンジンはグローバル展開を前提としているという情報で、バリエーション展開も大いに期待できる。
というわけでヤングマシンとしては、本格オフロード車であるWR系をこのエンジンの本命機種と予測。さらに日本向けには2020年に殿堂入りしたセローの復活を熱望したい…と、ここまでを当WEBで報じてきた。そして、その先に我々がぜひ提案したいのはあの名車のリメイク。そう、SDRである。
先取りしすぎた“SDR”に今こそ日の目を!
細ッツ!!
そもそも“ヤマハの200cc”と聞いて、多くのベテランが想起するのは間違いなくSDRだろう。超スリム&軽量な車体に195ccの2サイクル単気筒を搭載し、さらにタンデムシートを持たない1人乗り!! それ以前も以降にも類するマシンのない、まさに孤高の1台である。
レプリカブーム真っ只中の80年代後半では異質にすぎ、大きな支持は得られず終わってしまったものの、潔よすぎるほどの割り切りと、ヤマハデザインの最高傑作としても過言ではない美麗なスタイリングは、今の我々にはあまりにも眩しく映る。
誕生が早すぎたこの1台を、現在ヤマハ流の“スポーツヘリテイジ”として復活させられないだろうか? カッコいいバイクは多々あれど“美しい”バイクは少ないと感じる近年、大人のニヒャクというコンセプトは今こそアリだと思うのだが?!
【ヤマハSDR(1987)】新設計ケースリードバルブエンジンをメッキ仕上げのスチール製トラスフレームに搭載して登場。スイングアームもトラス構造と凝っていた。主要諸元■車重105kg(乾燥) ■水冷2スト単気筒クランクケースリードバルブ 195cc 34ps/9000rpm 2.8kg-m/8000rpm
でもやっぱり…新ニヒャクの大本命は人気125/155のひとつ上?
【ヤマハXSR125/YZF-R125/YZF-R15/MT-125】XSR/YZF/MTのヤマハ末っ子4兄弟は水冷155cc/125ccを搭載。新たな200ccモデルがこれらのひとつ上のクラスを担えば、さらに強力な布陣を完成させられる。あるいは155ccを200ccと置き換え、兄弟構成を再構築とすることも考えられる?
【ヤマハYZF-R15】可変バルブVVAを搭載した水冷155ccエンジンのYZF-R15。アジアなど他地域には155cc版のXSRやMTも存在するが、日本正規導入はこのYZFのみ。スチール製ツインスパーフレームや倒立フォークなどの基本構成は他の125兄弟と共通だ。
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