
英国のマットモーターサイクル製品を取り扱うピーシーアイは、新型モデル「DRK-01」を新規導入し2024年4月18日に発売した。販売店への出荷は6月下旬。軽二輪250cc版と原付二種125cc版があり、ほぼ共通の車体に排気量の異なる新開発DOHC水冷単気筒エンジンを搭載している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:マットモーターサイクル
水冷単気筒エンジン+倒立フロントフォークを採用!
英国マットモーターサイクルを取り扱うピーシーアイは、新型車「DRK-01」を2024年4月18日に発売した。じっさいに車両が販売店に届くのは6月下旬予定だ。
DRKの車名はDarkから取ったものと思われ、車体色はマットブラック、ブラック&ゴールド、ダーククロームの3色をラインナップ。ダーク系で揃ったカラーラインナップのイメージ写真は全てダークな背景で統一されている。
最大のトピックはマットモーターサイクル初の新開発DOHC水冷単気筒エンジンの搭載だろう。これに6速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、足元はφ37mm倒立フロントフォークやφ320mmフロントディスク+ラジアルマウント対向4ピストンキャリパーで武装。リヤにはφ240mmディスク+ピンスライド型2ピストンキャリパーを組み合わせている。ブレーキラインはステンレスメッシュだ。
Mutt Motorcycles DRK-01
また、写真を見る限りではシングルもしくはデュアルチャンネルABSを採用(250/125の両方に採用するかは不明)しており、ほかにもリヤのピギーバックリザーバー付きツインショック(プリロード調整可能)、スキッドプレートといった装備が目を惹く。CNC加工のヘッドライトユニットには4灯LEDが収まり、テールライト&ウインカーもLEDを採用している。
ニーグリップ部が絞り込まれた燃料タンクやタックロール風シート、SAW-TOOTH(ノコギリ歯)と名付けられたカスタムテイストあふれるワイヤースポークホイール+ティムソン製ブロックタイヤ(サイズは前後とも120/90-18)、多角形テールエンドのサイレンサーなど、細部までデザイン性が高い。
価格は125版:69万3000円、250版:84万9200円だ。
なお、スペックについては国内未発表だが、本国仕様については公開されていた。ホイールリムはチューブレス対応に見えるが、装備するタイヤがチューブレスタイプかどうかは今のところ不明。
マットモーターサイクル DRK-01 のカラーバリエーションとスペック
Mutt Motorcycles DRK-01(MATT BLACK)
Mutt Motorcycles DRK-01(BLK&GOLD)
Mutt Motorcycles DRK-01(DARK CHROME)
車名 | DRK-01[125] | DRK-01[250] |
全長×全幅×全高 | 2041×791×1094mm | ← |
軸距 | 1364mm | ← |
シート高 | 795mm | ← |
装備重量 | 156kg | 166kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 125cc | 250cc |
内径×行程 | 58×47mm | 72×61.2mm |
圧縮比 | ── | ── |
最高出力 | 13ps/10000rpm | 26ps/9500rpm |
最大トルク | 1.12kg-m/7500rpm | 2.24kg-m/7000rpm |
変速機 | 6段 | ← |
燃料タンク容量 | 16L | ← |
タイヤサイズ前 | 120/90-18(写真より判別) | ← |
タイヤサイズ後 | 120/90-18(写真より判別) | ← |
ブレーキ前 | φ320mmディスク+4ピストンキャリパー | ← |
ブレーキ後 | φ240mmディスク+2ピストンキャリパー | ← |
乗車定員 | 2名 | ← |
価格 | 69万3000円 | 84万9200円 |
車体色 | 艶消し黒、黒×金、暗クローム | ← |
発売日 | 2024年4月18日 | ← |
DRK-01 のディテール
ティーザー素材として先行公開されていたLEDヘッドライト。リング状のポジションランプ(もしくはDRL?)に4灯LEDが組み合わされる。
細身のウインカーもLEDだ。
ロービーム時は上側3灯が点灯するようだ。
薄型のLEDテールランプを採用。
角ばったシェイプの燃料タンク。
左右にダークトーンのエンブレム。
水冷DOHC単気筒エンジンは新開発を謳う。
多角形テールピース。
暗くて見えにくいがSAW-TOOTHタイプのリムを採用したワイヤースポークホイール。サイズは前後共通でタイヤはティムソン製だ。
Mutt Motorcycles DRK-01
Mutt Motorcycles DRK-01
Mutt Motorcycles DRK-01
Mutt Motorcycles DRK-01
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型バイク(外国車/輸入車))
FXLRSローライダーS:パワーユニット強化で走りはさらにアグレッシブ 許容リーンアングルが深めに設定されるなど、スピードクルーザーとして絶対的な人気を誇る「ローライダーS」 。2025年式は最高出力[…]
FXLRSTローライダーST:強力なパワーユニットを積みますます走りがスポーティー!! ローライダーSTが纏うクラブスタイルを象徴する独創的なフェアリングは、1980〜90年代半ばにラインナップされ、[…]
FXBRブレイクアウト:ロー&ロングスタイルでグラマラスなライン描く 2025モデルのブレイクアウトは、低く長い流麗でグラマラスなラインを描く車体に、新型ツーリングインテークをセットしたミルウォーキー[…]
2025年6月16日に83歳になったアゴスティーニのスペシャル仕様 MVアグスタは欧州で、同ブランドが2025年で創立80周年を迎えるとともに、Agoことジャコモ・アゴスティーニ氏が83歳の誕生日を迎[…]
FLFBファットボーイ:Vツインエンジンを強化し、タンクメダリオンを刷新 太くたくましいマッスルスタイルで人気を博すファットボーイ。レイクスターと呼ばれる削り出しのホイールを履く前後18インチの足まわ[…]
人気記事ランキング(全体)
昭和レトロの世界が広がる神奈川県『中古タイヤ市場 相模原店』 昭和の夏休みって、どんなでしたっけ? 朝はラジオ体操に行って、午前10時頃からは仮面ライダーやウルトラマンの再放送。昼は学校や地域のプール[…]
ミニカーとは何かがわかると登録変更のハードルもわかる まず「ミニカー」とは、法律上どのような乗り物として扱われるのか、基本的な定義から押さえておく必要がある。実はこれ、道路交通法上では「普通自動車」扱[…]
動力性能を高めるためエンジンを大幅刷新 カフェレーサー然としたスタイルばかりに注目が集まりがちだが、CB400フォアの魅力はそれだけではない。前任に当たるCB350フォアの不振を払拭するべく、動力性能[…]
並列4気筒と2気筒で基本設計/生産設備を共有 ’74年初頭からスタートしたスズキの4ストプロジェクトは、次世代の旗艦として、カワサキZを凌駕する大排気量並列4気筒車と、その車両と基本設計/生産設備を共[…]
使い方は「水を含ませる」だけ。走行風を味方につける冷却アイテム 今回紹介するデイトナの「DI-015 ウェットクールベスト」は、水と走行風を利用した気化熱式のクールベストだ。使い方はシンプルで、ただベ[…]
最新の投稿記事(全体)
約6人に1人が利用しているふるさと納税をおさらい 今や日本人の約6人に1人が利用していると言われている「ふるさと納税」。税金は一般的に自分が暮らす自治体に収めるものですが、ふるさと納税は自分の意思で選[…]
43年で歴史に幕……と思ったらタイで続いてるよ! 平成32年排出ガス規制の壁、ABS義務化、そして灯火類の追加レギュレーション……。日本ではさまざまな理由から継続生産ができなくなり、2021年モデルを[…]
20回目の節目となる「BMW MOTORRAD DAYS JAPAN 2025」 同イベントは2025年で記念すべき20回目の開催となる。2024年の開催では、2日間で延べ約6500人の参加があり、過[…]
濡らして振るだけで冷える「ふりふり冷感タオル君」 まず紹介するのは、水に濡らして振るだけで冷たくなる「ふりふり冷感タオル君」だ。気化熱の作用を利用した製品で、首筋や顔など、火照った体を即座に冷やすのに[…]
ヤマハSR400試乗レビュー この記事では、ヤマハのヘリテイジネイキッド、SR400の2021年モデルについて紹介するぞ。43年の歴史に幕を下ろした、最終モデルだった。 ※以下、2021年5月公開時の[…]