
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ヤマハ
Z世代を中心に人気のXSR125
ヤマハは、2023年12月8日に発売されたばかりのネオレトロ原付二種「XSR125」が販売好調で、発売日前後に1000台超のバックオーダーに達していたことを発表した。
開発プロジェクトリーダーを務めた平井史泰さん。
開発プロジェクトリーダーの平井史泰さんはこう話す。
「”今日はこの靴を履いて出かけよう”。そんなふうに、初めての愛車を迎える若い世代の皆さんにも、気負わず、履きこなしてもらえるようなバイクをお届けしたいと考えました」
2017年以降、二輪免許の取得者は増加傾向にあり、中でもZ世代と呼ばれる10~20代の若者がその約半数を占めている。ヤマハは2023年、長らく空白となっていたマニュアルトランスミッション車の125ccを続けざまに3機種発売。欧州で先行発売したモデルが日本でも話題をとなっていたXSR125は、待望の発売を受けて上記のような売れ行きとなったわけだ。
「Z世代と呼ばれる皆さんは、明らかに私たちの世代とは異なるモノの見方や感じ方を持っていると感じます」と平井さん。「よく言われるモノよりコト、多様性に対する受容性、情報に対する感度などもそうですが、私は直感的な感性を大切にするというところに、他の世代との違いをより強く感じています」と語る平井さん。
バイクのデザインについてもZ世代は「一瞬にして見抜いてしまう力がある」といい、「ですから、私たちも手を抜くことはできません。全体の印象をよりスタイリッシュにするためにできる限りメーター類を小型化したり、それと同時に小さなアルミパーツの表面処理に手をかけたり。その成果として、デザインについては高い評価を頂いていますし、肌感覚では女性からの支持も非常に高いと感じています」と続けた。
カスタムベースとしても魅力的なXSR125は、12月内の出荷台数が600台を数えた(二輪車新聞推定値)。2024年の販売台数ランキングでは上位に進出しそうだ。
可変バルブシステム採用の水冷単気筒エンジンを搭載
XSR125は、可変バルブシステム=VVAを採用した水冷単気筒エンジンをスチール製デルタボックスフレームに搭載し、倒立フロントフォークやアシスト&スリッパークラッチといった充実の装備を誇るネオレトロスポーツモデル。気軽に取得できる小型二輪免許で運転でき、初めてのバイクにも最適だ。
【YAMAHA XSR125】主要諸元■全長2030 全幅805 全高1075 軸距1325 シート高810(各mm) 車重137kg(装備)■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 124cc 15ps/10000rpm 1.2kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量10L■タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ●価格:50万6000円
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