
衣食住すべてのアイテムをバイクに積んで走るキャンプツーリング。それだけに荷物はとても多くなる。それらをなんとかバッグに詰め込んだら、お次はそのバッグをバイクに取り付ける段だ。ここではショックコード(ゴム紐)を使った積載法を紹介する。
●文:ヤングマシン編集部(谷田貝洋暁) ●写真:武田大祐
【ガイド役:谷田貝洋暁】登山/自転車/カヌーによるキャンプ歴が、バイク歴より随分長いライター。運ぶ荷物が限られる縦走登山からの反動か、バイクキャンプはとにかく大荷物。
バイクへの積載は創意と工夫。自分流を見つけ出せ!
特に積載装置のない防水バッグの場合、市販のショックコード(ゴム紐)類で固定する。写真右側が2m長のショックコードで、フックが5つあると便利。左は補助コードのロックストラップス。
ショックコードの端部のフックを荷台にかけて、荷台の対角線(前方右)側へと回す。タンデムシートに乗せる場合も同じ要領だ。
前方右側の次は、後部右側へとショックコードを回してフッキング。ショックコードはテンションを確認しながら、引けるようなら引いていく。
後方右側から今度は前方左側へと斜め方向にショックコードを回す。上から見たときに“区”の字を作るように取り回そう。
ショックコードが“区”の字に荷物を1周したら、テンションのかかり具合を確認。ショックコードが余ったら、再び“区”の字をなぞるようにして固定する。
固定が終わったら、荷物を掴んで揺すってみる。そのときにバイクごと動くようなら、キチンと固定できている証拠。合わせて左右のバランスも確認すること。
最後にテントバッグを乗せ、ロックストラップスで固定。防水バッグを使っていて困るのは、雨具やテントなど、使用で濡れたモノの扱い。今回のように荷物を2つに分けておくと、濡れモノ/濡らしたくないものを分けて収納することも可能だ。
最後に実際にバイクにまたがって背中に当たる部分がないかを確認。リヤショックにプリロード機構があるなら、ちょっと走ってみよう。フロントの接地感が減ってハンドリングに不安に感じるようならプリロードをかける。
※本記事は2020年7月に公開されたものを再編集しています。※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事([特集] バイクでキャンプツーリング)
シートバッグの場合:パッキングは平物→長物→大物→小物がセオリー 今回は、ヘンリービギンズ(デイトナ)のキャンプシートバッグプロ DH-745を使用。55L→70Lの容量可変機能を持っており、今回は7[…]
焚き火もやらずにナニがキャンプかっ!? 昔は地面で直接火を起こす、いわゆる“直火”の焚き火しかななく、焚き火を楽しむためには直火OKのキャンプ場を探す必要があったが、最近は状況が一変。焚き火台が流行し[…]
作りたい料理によってバーナーの使い勝手が異なる キャンプ用品の中で、バーナーやクッカーほどオーナーの個性が表れるアイテムもないだろう。というのも、バーナーには燃料の種類の違い、また縦型/横型があり、ゴ[…]
チェア:長時間使うものだけに、可能なら購入前に座って吟味を 食事に焚き火…、なんにせよキャンプしている間は座っていることが多い。一番使うアイテムだけに、いかに寛げるか? というところに徹底的にこだわり[…]
寝心地で選ぶなら断然エアマット 凹凸や小石もある地面で寝るキャンプにおいて、シュラフの下に敷くマットは安眠のための最重要アイテム。朝起きた時に背中が痛かったり、地面の石ころが気になって眠れなかったり…[…]
人気記事ランキング(全体)
CB1000F SE コンセプトが新たに登場 2025年3月の大阪モーターサイクルショーで世界初公開された「ホンダCB1000Fコンセプト」。 往年の名車CB-Fを想起させるだけでなく、新時代のスタン[…]
後方排気はYZR500の後ろバンク、ただ一般公道で前方吸気は容易くなかった! ヤマハは1980年、レーサーレプリカ時代の幕開けRZ250をリリース。排気ガス規制で2ストロークは終焉を迎える寸前だったの[…]
7月中旬発売:Arai「ASTRO-GX BEYOND」 アライヘルメットの街乗りからツーリング、サーキット走行まで幅広くカバーするオールラウンドフルフェイスヘルメット「ASTRO-GX(アストロGX[…]
いい加減さがいい塩梅!? ダートで遊べるPG‐1 「個人車両なので頼むから無理はしてくれるな…」という編集担当の目を盗んでダートセクションにPG -1を連れ込んでみたら、これが何だか楽しくて仕方ない([…]
電子制御スロットルにアナログなワイヤーを遣うベテラン勢 最近のMotoGPでちょっと話題になったのが、電子制御スロットルだ。電制スロットルは、もはやスイッチ。スロットルレバーの開け閉めを角度センサーが[…]
最新の投稿記事(全体)
特別な店舗のオープンに向けた特別な1台 関西/中部エリアで6店舗を運営するモトラッドミツオカグループ。新装オープンした堺店は、国内のBMW Motorradの正規ディーラーの中でも最新の内装と設備が自[…]
ツーリングに必須レベルの各種ガジェット Kaedear スマートレコードディスプレイ KDR-D22:15%OFF CarPlayとAndroid Autoに対応し、スマホを触らずにナビや音楽操作がで[…]
決勝で100%の走りはしない 前回、僕が現役時代にもっとも意識していたのは転ばないこと、100%の走りをすることで転倒のリスクが高まるなら、90%の走りで転倒のリスクをできるだけ抑えたいと考えていたこ[…]
ホンダ・スズキと同じく、浜松で創業した丸正自動車製造 中京地区と同様に、戦後間もなくからオートバイメーカーが乱立した浜松とその周辺。世界的メーカーに飛躍して今に続くホンダ、スズキ、ヤマハの3社が生まれ[…]
先の道行きが想定しやすい縦型モニター 2023年発売のAIO-5を皮切りに、だんだんと普及しつつあるバイク用スマートモニター。これまでは横型の表示が多かったが、このたびMAXWINから縦型モニタータイ[…]
- 1
- 2