![[’86-]ヤマハ FZR400:仰天の極太フレーム【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/104-02.jpg?v=1680831161)
’80年代を通じて過熱し続けたレーサーレプリカブーム。このスペック至上主義の時代には、わずか1馬力の差がマシンの命運を分けることもままあった。本記事では、ワークスマシンを思わせる銀色の極太フレームが特徴的なヤマハFZR400を取り上げる。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
現行R1まで続く可変排気バルブ”EXUP”初搭載〈ヤマハ FZR400〉
ライバルがアルミフレームで先鋭化する中、ついにヤマハもFZの発展進化形をリリースする。
’86年5月に発売されたFZRは、前年に発売されたFZ750やFZ250フェーザーと同様、GENESIS(ジェネシス)と呼ばれる開発思想を採用。「創世記」を意味し、エンジンから車体まで全てをトータル性能のために集約して設計するという、当時では革新的な手法だった。
45度に前傾した水冷直4エンジンは、5バルブの採用こそ見送られたが、FZ400Rとはボア×ストロークの異なる専用設計ユニットを獲得。キャブレターはダウンドラフト型で、デジタル点火方式と合わせてパワフルかつスムーズな特性が与えられている。
極めつけは銀色に輝く極太のアルミフレーム。TZR250と同様のアルミデルタボックス構造を採用するが、太さはまるで違い、まさにワークスレーサーの趣を湛えていた。さらに樹脂カバーで覆われた燃料タンクや、前後ラジアルタイヤ、小ぶりなタンデムシートもサーキット走行を重視したスパルタンな性格を表している。
その戦闘力は高く、’88年に国際F3のタイトルを奪還。8耐で平忠彦が駆ったFZR750の姿にFZRを重ねるライダーも多かった。以降もモデルチェンジを繰り返し、事実上の最終型である’90まで進化を続けた。
【’86 YAMAHA FZR400】■水冷4スト並列4気筒 DOHC4バルブ 399cc 59ps/12000rpm 3.9kg-m/9500rpm ■157kg ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/60R18 ●価格:69万8000円
【人呼んで”ゴロワーズカラー!】WGPのYZR500をはじめ、世界耐久や8耐で活躍したFZR750(OW74)のゴロワーズカラーを再現。
「ワークス・クォリティ。」のキャッチコピーなど、レーサーとの関係性を強調したカタログ。
ヤマハ FZR400の系譜
’87 ヤマハ FZR400R
限定車として投入された「R」バージョンは、低速トルクを補うEXUP(エグザップ)を市販車初採用。クロスミッションやアルミ製タンクカバーも備えた。販売マニュアルにはライセンス取得者やベテランに勧めるよう記されていた。
【’87 YAMAHA FZR400R】
マフラー集合部に低速トルクを補う可変排気バルブ、EXUPを初搭載。
カバーではなく、シングルシートカウルを装備。足まわりも強化した。
’88 ヤマハ FZR400
【’88 YAMAHA FZR400】新開発エンジンに楕円マフラー、400Rに搭載されていたEXUPや新気導入システムのF.A.I.も獲得。
’89 ヤマハ FZR400
【’89 YAMAHA FZR400】YZFやOW-01風のカウルとなり、デルタボックススイングアームを採用。
’90 ヤマハ FZR400RR
【’90 YAMAHA FZR400RR】前型から9か月で全面改良し、ワークスYZFとほぼ同じディメンションに。前傾35度エンジンや、市販バイク初のプロジェクターライトも投入。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事([連載]青春名車オールスターズ)
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。FXに遅れること約1年、1980年6月に発売された[…]
ヤマハFZR400:極太アルミフレームがレーサーの趣 ライバルがアルミフレームで先鋭化する中、ついにヤマハもFZの発展進化形をリリースする。 1986年5月に発売されたFZRは、前年に発売されたFZ7[…]
スズキ バンディット400:GSX-Rのエンジン流用ネイキッド 59psというクラス最強のパワーを持ち、1984年に華々しく登場したGSX-R。 レーシーに設定されたこのマシンの心臓部の実用域を強化し[…]
ヤマハFZ400R:ワークスマシンと同時開発 市販レーサーと同時開発したNS250Rがリリースされた1984年5月。 400クラスにも同様の手法で開発されたマシンが、ヤマハから世に放たれた。 FZ40[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車)
待望の4気筒DOHC、クラス最強の心臓部 Z400FXが登場する以前、400ccクラスは2気筒モデルが主流となっていた。メーカー側も「400なら2気筒で十分速い」という姿勢を見せていた時代である。しか[…]
ゼファーの対極に水冷ネイキッドを発想したときの狙いドコロ…… カワサキは1989年に大ヒットとなった「ゼファー」の空冷ネイキッドが圧倒的シェアを拡大するなか、ライバルの攻勢を見据え次世代ネイキッドの模[…]
戦前から続く名門 陸王というバイクをご存知だろうか。戦前から戦後にかけて製造販売され、軍や官公庁でも広く使われた。 1960(昭和35)年に歴史の幕を下ろし、いまやファンの間で伝説となっているが、第1[…]
ベースエンジンは35年間も継続生産されたロングラン単気筒! スズキは1997年、400cc空冷SOHC4バルブ単気筒のトラディショナル・スポーツバイク、TEMPTER(テンプター)をリリースした。 こ[…]
3年はかかる進化を1年以内に詰め込む猛スピード開発! 世界GPを4ストNR500ではなく、2ストローク3気筒のNS500で闘うと急遽方針転換したホンダは、市販ロードスポーツにも2スト路線を敷く宿命とな[…]
人気記事ランキング(全体)
きっかけは編集部内でのたわいのない会話から 「ところで、バイクってパーキングメーターに停めていいの?」 「バイクが停まっているところは見たことがないなぁ。ってことはダメなんじゃない?」 私用はもちろん[…]
バイクとクルマの“いいとこ取り”を目指したパッケージング Lean3の最大の特徴は、そのコンパクトなサイズとモビリティとしての立ち位置だ。全長2470mm×全幅970mm×全高1570mmという車体サ[…]
待望の「ドア付き」がついに入荷、カラーは全6色展開へ ビークルファンが販売する「アーバントライカー(URBAN TRIKER)」は、フロント1輪・リア2輪の電動トライクだ。以前から存在したモデルだが、[…]
前年のマイナーチェンジでデザインも装備も最新世代 ホンダが2026年型「X-ADV」を発表、カラーリング変更とともにモノトーンとトリコロールそれぞれ1万6500円プラスの価格改定した。フラットダートく[…]
待望の4気筒DOHC、クラス最強の心臓部 Z400FXが登場する以前、400ccクラスは2気筒モデルが主流となっていた。メーカー側も「400なら2気筒で十分速い」という姿勢を見せていた時代である。しか[…]
最新の投稿記事(全体)
隠れた名車「Z750TWIN」の痛快なダッシュ力 1976年に登場したZ750TWIN(Z750ツイン)を知っているだろうか。偉大なるZ1、そしてZ2という4気筒のスターが市場を席巻していた時代、カワ[…]
不動の人気を誇るZ900RSという“素材” 本題のパーツに入る前に、まずは装着対象となるZ900RSという傑作について振り返っておこう。2017年の東京モーターショーで世界初公開され、同年12月に発売[…]
「2色×2段階の明るさ」切り替えて使える調光機能搭載! 灯火類に関するアフターパーツを幅広くラインナップするエフシーエルから、ユニークなモデルが登場したので紹介していこう。エフシーエルは、バイクや自動[…]
伝統の「W」を名乗る資格 まず目を奪われるのは、そのスタイリングだ。W175シリーズは、1966年の「W1」から始まるカワサキの歴史的なヘリテージを色濃く反映している。 ティアドロップ型の[…]
チェック柄シートが復活、継続色はタンク色などを変更、バナナイエロー新登場 ホンダは、タイ&欧州で先行発表されていた「モンキー125」の2026年ニューカラーを発表した。とはいうものの、一部は海外仕様と[…]
- 1
- 2

![ヤマハ FZR400|[’86-]ヤマハ FZR400:仰天の極太フレーム【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/105-05-768x512.jpg?v=1680833138)
![ヤマハ FZR400|[’86-]ヤマハ FZR400:仰天の極太フレーム【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/104-01-768x512.jpg?v=1680833293)
![ヤマハ FZR400|[’86-]ヤマハ FZR400:仰天の極太フレーム【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/104-02-ab-768x278.jpg?v=1680833457)
![ヤマハ FZR400R|[’86-]ヤマハ FZR400:仰天の極太フレーム【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/105-01-768x512.jpg?v=1680834541)
![ヤマハ FZR400R|[’86-]ヤマハ FZR400:仰天の極太フレーム【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/105-04-768x512.jpg?v=1680834561)
![ヤマハ FZR400R|[’86-]ヤマハ FZR400:仰天の極太フレーム【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/105-03-768x512.jpg?v=1680834563)
![ヤマハ FZR400|[’86-]ヤマハ FZR400:仰天の極太フレーム【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/105-06-768x512.jpg?v=1680834909)
![ヤマハ FZR400|[’86-]ヤマハ FZR400:仰天の極太フレーム【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/105-07-768x512.jpg?v=1680834911)
![ヤマハ FZR400RR|[’86-]ヤマハ FZR400:仰天の極太フレーム【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/04/105-08-768x512.jpg?v=1680834926)






























