
新開発の755cc並列2気筒エンジンを搭載し、2022年秋のショーでお目見えしたCB750ホーネット。早くも派生機種であるXL750トランザルプも発表されており、他にもこのプラットフォームを利用したバリエーション展開が予想される。その中でも最有力なのが「フルカウル版ホーネット」だろう。カワサキ ニンジャ650のようなツアラー系の可能性が高いと思われるが、ヤングマシンではYZF-R7やアプリリアRS660に対抗するミドルスーパースポーツの派生を期待したい!!
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD
絶対まだあるでしょ! 新生ホーネットの派生展開
2022年秋の欧州で登場したホンダの新型CB750ホーネット。現在のところ日本での発売は未定だが、このマシンは世界的な流行を見せているコスパに優れた新世代ミドル帯の尖兵たる位置づけで、ホーネット自体はカワサキZ650/ヤマハMT-07/スズキSV650といったミドルネイキッドと競合することになる。
しかし、Z650にニンジャ650、MT-07にテネレ700という派生機種があるように、ホーネットも“その先の展開”を見越して作られているのは間違いない。その証拠に、ほぼ同時に発表された新型アドベンチャー・XL750トランザルプのエンジンとフレームもホーネット譲り。となれば他にも派生バリエーションの計画があるはずだ。
普通に考えればニンジャ650のようなフルカウルツアラー、またはMT-09に対するトレーサー9のような足長のオンロードツアラーあたりが有力だろうが、ホンダはZ650RSやXSR700のようなネオクラ/ヘリテイジ系も手薄なため、そちらの可能性もあるかもしれない!? (例えるならホーク75とか?)
しかしヤングマシン編集部として提案したいのは、100万円前後で本格スーパースポーツの気分を味わえる、ヤマハYZF‐R7のようなガチのスポーツモデル。R7の車重188kgには及ばないが、ホーネットの190kgにプラスして200kg以内に収めれば、92psのホーネットエンジンを活かしてパワーウェイトレシオでは2.16kg/psを達成することができ、73psであるR7の2.57kg/psを凌駕できる。扱える範囲でありながら、よりスポーツ度を増した走りが楽しめるというワケだ。
装備もホーネット譲りとすれば、フルカラーメーター/トラクションコントロール/ライディングモード/ウイリーコントロール/エンジンブレーキコントロールと、電子装備でもR7をはるかに超える。編集部が英国価格を元にホーネットが日本で発売された場合の価格を想定したところ、82万4000円程度というスゴい結果が。驚き価格のスーパースポーツ・CBR750Rをぜひ見てみたい!
〈YM未来予想〉ホンダCBR750R:パラツー92psのポストSSに期待!
【予想モデル:HONDA CBR750R】流行りのお買い得ミドルツイン帯における本格スーパースポーツとして期待。ヤマハYZF-R7を超える運動性能や電子装備で楽しませてほしい。※写真はCGイメージ
【モチーフ:’23 HONDA CBR1000RR-R】ホンダのスーパースポーツ最高峰。218psのパワーもさることながら、242万円~という価格も強烈。さすがにサーキットで遊ぶには勇気も気合も必要だ。■水冷並列4気筒 999cc 218ps11.5kg-m 201kg●価格:242万円
【ライバル:’23 YAMAHA YZF-R7】MT-07をベースに、サーキットも楽しめる本格スポーツ性能を手頃なスペックと価格で提供。コスト増につながる電子装備はABSのみと割り切るのも潔い。■水冷並列2気筒 688cc 73ps6.8kg-m 188kg ●価格:99万9900円
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
幻のヤマハロータリー〈RZ201〉 1972年東京モーターショウの最大の話題は彗星のように登場したこのローターリー車だ。水冷・横置きツインローターを搭載、また前輪とともに後輪にもディスクブレーキを採用[…]
2025年10月末をもって現行50ccバイクの継続生産ができなくなることを受け、各バイクメーカーは50cc原付から110~125ccを出力4kW以下に制御した新基準原付、いわゆる新原付の導入に向かうこ[…]
PG‐1の国内導入がオフロードのヤマハを復活させる!? 国内の原付二種市場は、スーパーカブやモンキーなどのギヤ付きクラスはもちろん、PCXなどのスクーターを含めて長らくホンダの独壇場となっている。そん[…]
『Wheels and Wavesフェスティバル』にカスタムマシン×11車を展示 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モ[…]
なぜ「ヨンフォア」は伝説なのか Honda CB400FOUR、通称「ヨンフォア」は、日本のバイク史の中で今も特別な輝きを放つ一台だ。1974年に登場したヨンフォアは、その流れるように美しいスタイルと[…]
人気記事ランキング(全体)
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
涼しさの心臓部。それは「素材」と「構造」の魔法的組み合わせ うだるような暑さと、じっとりと肌にまとわりつく湿気。毎年繰り返されるこの季節に、多くの人が少しでも快適に過ごせる服を探し求めている。そんな中[…]
『Wheels and Wavesフェスティバル』にカスタムマシン×11車を展示 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モ[…]
左右2本出しマフラーやベルトドライブ、6速ミッションも採用 ヒョースンモータージャパンは、水冷124.7cc・V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル「GV125Xロードスター」を発売する。 挟み[…]
アメリカは”英国車マニア”多し! この1956年製MGAはご覧の通り左ハンドルで、最初から北米仕様だったもの。そもそも、アメリカは英国車マニアが数多く存在しており、1950年代どころか1930/194[…]
最新の投稿記事(全体)
ライダーが抱く「ヘルメットの悩み」を解消するために誕生 デルタから発売される高機能ヘルメットスタンドは、多くのライダーから寄せられた「こんな製品があったらいいな」を形にした、実用性とデザイン性を兼ね備[…]
「パンヘッドのチョッパーに乗りたい」理想像を具現化 目の肥えたファンが集まるカスタムショーに大きなブースを構え、絶え間なくハイレベルな作品を発表し続ける遠藤自動車サービス。その確かな技術力/信頼性の高[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
日本を代表するツーリングロードのティア表だっ! 「次のツーリングは、どこへ行こう?」 そんな嬉しい悩みを抱える全てのライダーに捧げる、究極のツーリングスポット・ティア表が完成した。 ……いや、そもそも[…]
フレンドリーさも持ち合わせていた名機’89 NSR250R 1986年に初登場した2ストロークレーサーレプリカの名車、NSR250R。登場から30年以上が経過した現在でも、型式を問わず根強い人気を誇っ[…]
- 1
- 2