9月23日に開幕した日本GP(栃木県・モビリティリゾートもてぎ)のホンダブースに新型CBR250RRが展示されているのは既報通り。まだ走行のない木曜日、そこを訪れたのはホンダのトップライダーであるマルク・マルケス選手だった。
●写真:佐藤寿宏 ●外部リンク:新型CBR250RR先行情報ページ(Honda公式)
ゼッケン93が似合う!
ホンダは、9月22日~25日にモビリティリゾートもてぎで開催されるMotoGP第16戦・日本GPに、事前に予告していた通り新型CBR250RRの日本仕様と思われる公道向け車両とレースベース車を展示開始した。
マシンに貼付されたコーションラベルは日本語になっており、国内市販車に限りなく近い仕様もしくはそのものであることがうかがえる。さらに、左ハンドルスイッチにはインドネシア仕様になかったホンダセレクタブルトルクコントロール(いわゆるトラコンに相当)のマークが追加されており、従来の3段階パワーモードに加えてさらに電子制御が充実しているようだ。
インドネシアにおける発表で明らかになった従来モデルとの違いは、カウル形状の変更や41→42psへ+1psのパワーアップ(日本仕様で同数値になるかは不明)、フロントにSHOWA製SFF-BP(セパレートファンクションフロントフォーク・ビッグピストン)倒立フォークを新採用、ハザードランプの新設など。アシスト&スリッパークラッチと3段階のライディングモードは継承し、さらにインドネシア仕様ではクイックシフターを標準装備するグレードも従来型と同様にラインナップされる。ただし、日本GP展示車両にクイックシフターは装備されていなかったのと、インドネシア仕様でポジションライトにビルトインされていたフロントウインカーは従来通りの独立したものになっていた。
続くCBR250RRレースベース車は、マルク・マルケス選手と同じゼッケン93が貼り付けられるなど、販売される状態そのままではない可能性が高いが、マフラー(エンデュランスレーシング製)やハイグレードなリヤショック、バックステップキット、クイックシフターなどが装着してあった。メタル製のバーエンドやブレーキレバーガードもレースベース車らしい装備だ。
参考スペック:HONDA CBR250RR[2023 インドネシア仕様]
主要諸元■全長2061 全幅724 全高1114 軸距1385 シート高790(各mm) 車重166kg[SP=168kg]■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249.7cc 38.7ps/12500rpm[42ps/13000rpm] 2.4kg-m/11000rpm[2.5kg-m/11000rpm] 変速機6段 燃料タンク容量14.5L■タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ※[ ]内はSP ※諸元はインドネシア仕様
マルケス選手がホンダブースを訪れたのは9月22日の15時頃だ。新型CBR250RRに跨ってフォトセッションが行われ、さらに一般向けに展示されているMotoGPマシンで肘擦りフォームも披露。タイミングよく居合わせたファンにはたまらない時間になったはずだ。
なお、金曜日に行われたFP1でレプソルホンダの2名はマルケス選手が6位、ポル・エスパルガロ選手が7位と比較的好調。さらにウェットコンディションとなった土曜日午前のFP2ではマルケス選手がトップタイムを記録している(エスパルガロ選手は19位)。予選は土曜日16時以降に行われる(15時予定から雨でディレイ)が、各選手のパフォーマンスに期待したい。
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