イタリアで電動3輪車を設計、日本で生産を行うaidea(アイディア)が、2022年8月21日に自社製品『AAカーゴα4』の型式認定を取得したことを明らかにした。同社が型式認定を取得したのは、今年2月のAAカーゴβ8に続いて2車種目で、アイディア製電動3輪車の動力性能と信頼性がまたひとつ認められた。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:アイディア
型式認定取得によって国と都の補助金対象に
AAカーゴは、リチウムイオン48Vバッテリーをエネルギー源として、ブラシレスDCモーターを駆動させる電動3輪車だ。構造は前1輪/後ろ2輪で、軽快なハンドリングと安定した走行性能を両立している。
AAカーゴには定格出力とバッテリー容量が異なる4タイプが設定されており、このたび型式認定を取得したのは、定格出力0.6kW。バッテリー容量3.85kWhで原付一種に分類される『AAカーゴα4』だ。AAカーゴシリーズ中もっとも安価な設定だが、一充電あたりの走行距離は89kmと申し分なく、デリバリービジネスに適したビジネス電動モビリティとしてDHL、日本マクドナルド、CoCo壱番屋が導入し、実績を重ねている。
型式認定の取得は、車両の動力性能や安全性がたしかなことを国交省が認めたもので、メーカーや製品が信頼あるものという証でもある。そのメリットは行政が推進しているゼロエミッション普及政策で生かされ、AAカーゴα4は国が行っている『CEV補助金』と、東京都による『電動バイクの普及促進事業』の対象となる。
AAカーゴα4の車両価格は87万7800円だが、ナンバーの登録場所が東京都の場合は、国から6万円、都から18万2000円、合計24万2000円の補助金を受けられるため、購入価格を63万5800円まで抑えられる。
また、定格出力1.0kWで原付2種となり、7.7kWhの大容量バッテリーを搭載する『AAカーゴβ8』(109万7800円)を東京都で登録する場合、補助金は国から10万円、都から30万2000円となり、69万5800円で購入できる。
なお、アイディアではAAカーゴα4の型式認定取得を記念した『配送ビジネス応援キャンペーン』を実施中だ。9月15日以降、同車を購入した先着200人にデリバリー業務に最適な大型ボックスとステッカー(計12万6500円相当)を進呈する。
ボックスはFRP製で、施錠可能。サイズは幅630×奥行630×高さ670(mm)で、トルクヒンジの採用により任意の場所でカバーを固定できる。
ステッカーは耐候性に優れた屋外専用の3M製で、企業ロゴなどの素材データをアイディアでレイアウト調整などの加工をして制作する。サイズは縦297×横385(mm)で、ボックス左右と後面に貼れる3枚セットだ。
デリバリー用途に最適なAAカーゴシリーズだが、雨天でも濡れず、なおかつ安定して走れるルーフ付き電動3輪スクーターは、個人用としても重宝する場面が多い。利便性に優れるボックスを無料でもらえるキャンペーン期間中なら、さらに購入コストを抑えられる。
電動バイクに興味があり、購入を検討しているならば、大幅な補助金を利用できるAAカーゴを候補に入れる価値は十分にある。
AAカーゴ α4
補助金の例
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