高めろ、ラストワンマイルの機動力!

DHLにも屋根付き電動3輪バイク! アイディア「AAカーゴ」がマックに続き活躍の場を広げる

地球温暖化を抑止するため、二酸化炭素を排出しない “持続可能性(SDGs)のある乗り物”が世界規模で求められている。その方式にはいくつかあるが、今のところバイクでもっとも可能性があるものが電動だ。ホビー用途だけでなく、ビジネス用途でも電動バイクの普及が進んでいる。

●文:山下剛

アイディア製電動スリーターを国際運輸大手DHLが採用

イタリアでデザインし、日本国内で開発製造する方式を採用するEVベンチャー企業、アイディア株式会社が販売中の『AAカーゴ』が、デリバリー向けの電動バイクとして日本国内で普及しはじめている。AAカーゴは前1輪、後ろ2輪の屋根付き電動スリーターで、リアに大きな荷台を備えていることが特徴だ。

リアの2輪は左右独立懸架サスペンションを備えており、車体をリーンさせてコーナリングするため、一般的な二輪車と同様の感覚で乗ることができる。また、ワイパーを備えた大きなスクリーンと屋根を備えているため、前後連動して作動するコンビブレーキの採用も相まって雨天時の走行でも気軽に乗ることができる。

個人用として販売しているのはもちろんだが、1カ月単位で利用できるレンタル、企業向けのリースも取り扱い、電動スリーターの普及促進を図っている。

2020年10月には日本マクドナルドが『マックデリバリーサービス』用としてAAカーゴを採用したことが話題になったが、今年9月には国際運輸大手であるDHLジャパン株式会社がAAカーゴを新たに採用した。これは国際エクスプレス便の普及に伴い増加している、ラストワンマイルデリバリーやビジネス街での集配機動力を高めることが理由で、東京と大阪の大都市部でAAカーゴによるデリバリー業務に使用される。

大都市部でのデリバリーでは、軽自動車でも通りにくい狭い路地や、駐車困難な地域も多く、AAカーゴはそうしたエリアにおいても機動力を発揮。迅速な配達を可能としているだけでなく、静粛性に優れることから近隣住民の生活環境の侵害しないメリットを生かしていく方針だ。

また、DHLでは「科学的根拠に基づく目標」としてパリ協定に沿って、温室効果ガスの排出量を削減する脱炭素化に向けたロードマップを発表している。このたびDHLジャパン東京ディストリビューションセンターに納入されたAAカーゴは10台だが、2030年を目標に8万台の電動バイクなどをラストワンマイルに活用する目標を打ち出している。AAカーゴの導入はその第一歩ともいえ、配送車両の電動化とともに小型化も推進していく。

このたびのAAカーゴ導入について、DHLジャパン代表取締役のトニー・カーン氏は、「至急の重要書類やビジネス小包などをお客様にお届けし、国際ビジネスを円滑にサポートするのが当社の重要な使命です。アイディアの電動3輪バイクを本格導入したことで、都市部での機動性を更に向上させ、同時に環境負荷の削減にも貢献します。さらなるカスタマーエクスペリエンスの向上と、地球環境の負荷削減の両立のために、DHLジャパンでは、今後も躊躇せず車両のグリーン化を加速していきます」と述べている。

AAカーゴには、原付一種となる「AAカーゴα」と、原付二種となる「AAカーゴβ」があり、それぞれバッテリー容量が3.85kWと7.7kWのモデルがラインナップされる。DHLジャパンが導入したのは3.85kW仕様となる「AAカーゴα4」で、フル充電時の航続距離は約98km、充電時間は3時間(充電方式はJ1772)。車体の前後左右方向をロックして確実に駐車できるERP機構、モーターを逆回転させることによるリバース機能も搭載している。

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