‘22年11月以降に生産されたバイクは、50ccを除き「次期排ガス規制」に対応していないと国内で販売できなくなる…。まだ動向が確定していないモデルはナント40車種以上! 存続か、消滅か、ヤングマシン独自調査で占ってみた! 本記事は中型免許クラス部門。CBR400R/400X/ニンジャ400は規制をクリア。残る主要モデルのGBとYZF-R3はどうなるか?
●文:ヤングマシン編集部/沼尾宏明
- 1 ホンダ GB350/S【次世代の空冷シングル、インド本国ではクリア済み】
- 2 ヤマハ YZF-R3【欧州仕様は既にセーフ、国内もそろそろ?】
- 3 ホンダ レブル250【大人気ボバーは存続テッパンのハズ】
- 4 スズキ ジクサー250【お手頃な油冷スポーツはマイチェンで復活?】
- 5 カワサキ Z250【クラス最強ネイキッドは間もなく対応だろう】
- 6 スズキ ジクサー150【インドでは対応済み。国内はどうなる?】
- 7 ホンダ CBR250RR【ツイン最強スーパースポーツ、そろそろメスが入る?】
- 8 カワサキ ニンジャZX-25R【唯一無二のニーゴー直列4気筒は恐らく安泰】
- 9 カワサキ ニンジャ250【兄貴分が既に適合! 存続はテッパンか】
- 10 スズキ GSX250R ABS【製造国の中国で対応ナシ、何とか継続を】
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ホンダ GB350/S【次世代の空冷シングル、インド本国ではクリア済み】
危機度★☆☆☆☆
バランサーなどの採用で、心地いい鼓動感が際立つロングストローク設定の空冷シングルを積むネオクラシック。’21年4月の国内デビュー以来、人気を博している。現行型は規制未対応だが、元々GBはインド向けに生産されたハイネスCB350がベース。現地では’20年から令和2年規制相当の規制=BS6がスタートしており、ほぼ変更なしで国内もパスできるだろう。
ヤマハ YZF-R3【欧州仕様は既にセーフ、国内もそろそろ?】
危機度★☆☆☆☆
YZF-R25の兄貴分で、各国にグローバル展開される320cc仕様。水冷パラツインは250を基盤にボアを拡大して+7psを達成し、前後ラジアルタイヤも獲得した。’22欧州仕様は、ネイキッドバージョンのMT-03と同様、性能を維持したまま新規制適合済み。国内でもモデルチェンジが期待できる。
ホンダ レブル250【大人気ボバーは存続テッパンのハズ】
危機度★☆☆☆☆
くさび型フォルムやミニマムなスタイルのボバースタイルで’17年にデビュー。翌’18年から4年連続で国内ベストセラーに輝いている。兄弟車の500が2気筒なのに対し、250は単気筒を搭載。ビキニカウル付きのSエディションも選べる。海外仕様でベース車の300が’20で規制対応しており、国内版も存続は確実だろう。
スズキ ジクサー250【お手頃な油冷スポーツはマイチェンで復活?】
危機度★★★☆☆
伝家の宝刀、油冷エンジンをクラスで唯一搭載し、日本には’20年デビュー。フルカウル版SFとともに40万円台の価格も魅力だ。生産国のインド仕様は’21で新規制と同等のBS6に適合したが、国内版は生産終了の噂が! ただし一旦終売しても、早期にマイチェンして復活の可能性がある。
カワサキ Z250【クラス最強ネイキッドは間もなく対応だろう】
危機度★☆☆☆☆
ニンジャ250をベースに、Zらしいエッジの利いた凄みデザインを投入。250ネイキッド最強のパワーを誇り、バーハンドルで存分に振り回せる。ニンジャ250と同様、’22モデルは色変更のみで規制には未適合。しかし兄弟車のZ400が’23年型で規制対応し、250も対応するハズだ。
スズキ ジクサー150【インドでは対応済み。国内はどうなる?】
危機度★★★☆☆
インド生まれの空冷シングルネイキッドで、手軽な価格と扱いやすさ、デザインが人気。心臓はロングストロークで燃費に優れたSEPエンジンだ。インドで新規制と同等のBS6をクリアしており、国内も対応できそうだが、終了の噂あり。250と同様、早期に復活する?
ホンダ CBR250RR【ツイン最強スーパースポーツ、そろそろメスが入る?】
危機度★☆☆☆☆
レーシーな250SSとして’17年に登場。ツイン最強の心臓部にパワーモードなど装備も豪華だ。’21では新形状ピストンなどで3ps&2.0kg-m増を達成。’22は色変更のみで、今だ2BKのままだ。メイン市場であり生産国のインドネシア仕様も規制には未対応。しかしホンダ250の柱でもあり、終了の噂はない。モデルチェンジで続投が予想される。
カワサキ ニンジャZX-25R【唯一無二のニーゴー直列4気筒は恐らく安泰】
危機度★☆☆☆☆
新開発の直列4気筒を引っ提げ、’20年9月に国内デビュー。レッドゾーン1万7000rpm以降を実現し、パワーモードやトラコンなど大型並みの電脳まで揃える。主要マーケットは規制が緩い東南アジア圏で、欧州では未発売。国内仕様は吸排気系の変更で平成28年規制に適合している。新規制を見越した設計と思われ、今後も継続と予想したい。
カワサキ ニンジャ250【兄貴分が既に適合! 存続はテッパンか】
危機度★☆☆☆☆
フルカウル250ブームの立役者で、現行の3代目は’18デビュー。幅広く使える2気筒とライバルより軽い車重が魅力だ。基本設計を共有する兄貴分のNinja400が今年8月のマイチェンで規制対応。ネイキッドのZ250と合わせ、弟分も対応は間近だろう。
スズキ GSX250R ABS【製造国の中国で対応ナシ、何とか継続を】
危機度★★★★★
低中速トルクを重視したパラツインが自慢のフルカウルモデル。扱いやすく、実用域の走りが優秀だ。生産国の中国では当面、平成28年規制と同様の規制を敷くため、’22でも変更なし。国内仕様もこのまま規制対応しないとなると…。
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