2021 FIM世界耐久選手権・第3戦の「ボルドール24時間」が開催され、スズキのファクトリーチームである「ヨシムラSERT Motul」が優勝を飾った。2019年の優勝に続く(2020年は中止)栄冠で、年間タイトル獲得にも大きく前進している。
半数近くが脱落したサバイバルレースを、トラブルを乗り越えて制した
フランス南部・マルセイユ近郊のポールリカールサーキットで9月18日から19日にかけて開催された、二輪車による耐久ロードレースの最高峰である、国際モーターサイクリズム連盟(以下FIM)主催の「2021 FIM世界耐久選手権(EWC)」の第3戦「ボルドール24時間耐久レース」において、スズキのトップチームである「ヨシムラSERT Motul」が優勝した。
EWCは市販車をベースに耐久レース仕様に改造された二輪車で競われるレースで、昨年のチャンピオンチームであるSERT(Suzuki Endurance Racing Team)が今年からヨシムラジャパンと合同チームになり(チーム運営はヨシムラジャパン)、GSX-R1000Rで共同参戦している。
予選を1位で通過し、1番手でスタートした「ヨシムラSERT Motul」は、1周目から果敢に攻め、毎時間の経過時点の順位において、最初の1時間経過時点からトップに立った。その後、9時間経過後に降り始めた雨による転倒でピットストップを余儀なくされ、順位を2位に落としたが、12時間経過時点で再びトップに立ってからは一度もトップを譲ることなく、2位に19周差の704周でゴールした。
開幕戦のル・マン24時間を制したヨシムラSERT Motulが、第2戦エストリル12時間での12位を経て、さらに年間ポイントを積み上げた形だ。開幕戦で4位、第2戦優勝したF.C.C. TSR Honda France(ホンダCBR1000RR-R)は、2度の転倒を喫した後、マシントラブルで悔しいリタイアに。開幕戦2位、第2戦で10位に入っているWEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTAR(カワサキNinja ZX-10R)は、90周を走り切ってリタイア。ランキングは下記の通りになっている。
残すは最終戦、チェコで開催されるモスト8時間のみ。決勝は2021年10月9日に行なわれる。
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