ホンダは欧州で、5速ミッション搭載の新エンジンを採用する新型「モンキー125」を発表した。タイ仕様よりも詳細スペックが明らかになっており、欧州仕様はユーロ5にも適合。日本仕様の登場も予感させる!
ブランニューの車体カラーは“パール グリッタリング ブルー”だ!
ホンダは欧州で新型「モンキー125」を発表。4月にタイで発表されている新型エンジン&新カラースキームと基本的には同系で、赤、黄、黒の3色バリエーションだったタイ仕様から新たに青を追加し、赤、黄と併せて3色のカラーバリエーション展開としている。
エンジンは日本仕様がすでに発売されている新型グロムと同系の空冷ロングストローク単気筒で、今後のホンダ横型エンジンの基本となるであろう63.1mmストロークに50mmボアを組み合わせて124ccに。これにグロムと同じく5速ミッションを組み合わせている。タイ仕様と欧州仕様との違いとしては、ユーロ5適合もトピックと言えそうだ。また、エアボックスのリファインをともなう吸気フローの改善や、3室→1室マフラーとしたことでパフォーマンスとエキゾーストノートの向上も。公称トップスピードは91km/hだ。
2018年に初代が登場したモンキー125だが、3年後の2021年にエンジンを刷新する新型が発表され、日本を含むアジアや欧州をザワつかせているのは既報通り。カラーリングは現行モデルの日本仕様と逆パターンの2トーンで、フレームも同色の日本仕様に対し、色付き部分はタンクと倒立フロントフォークのアウターチューブ、リヤサスペンションのスプリングのみ。フレームはブラックアウトされている。
また、最高出力等が未発表だったタイ仕様に対し、かなり詳細なスペックも明らかにされた。丸型のフルデジタルLCDメーターやLED灯火類などはそのままだが、CB125Rなどと同様にIMU(慣性計測装置)を搭載し、テールリフトを抑制するABSも標準装備している。リヤショックのスプリングは2段レートを採用したほか、ホイールベースは1145mmと短縮された。
ほかにも、アンサーバック機能を備え、スチール製リヤキャリアがアクセサリー設定されるなど、細部にわたってアップデートが施されている。
新型グロムの例を見ても、この欧州仕様に近いモノが日本仕様として導入されるに違いない。ただし、日本仕様は今夏と予想されていたが、少しズレ込みそうだという情報も。期待しながらも、しばし待つことになりそうだ。
【HONDA MONKEY 125[2022 E.U. model]】主要諸元■全長1710 全幅755 全高1030 最低地上高175 軸距1145 シート高775(各mm) 車重104kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc ボア×ストローク50.0×63.1mm 圧縮比10.0:1 最高出力9.38ps/6750rpm 1.12kg-m/5500rpm 変速機5段 燃料タンク容量5.6L■キャスター25°/トレール82mm ブレーキF=φ220mmディスク+2ポットキャリパー R=φ190mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/80-12 R=130/80-12 ※諸元は欧州仕様
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