5月9日(日)に菅生サーキット(宮城県)で行われた『SUGOロードレース選手権 第1戦』に、56RACING所属の小田喜阿門選手と山根昇馬選手が、全日本ロードレースの前哨戦として出場。ワンツーフィニッシュを飾る好成績を収めた。
●文:山下剛
56RACINGの若手ライダーたちが国内でも海外でも活躍中!
元MotoGPライダーである中野真矢さんが主宰する『56RACING』は、若手ライダー育成に注力しているレーシングチームだ。今季は13歳の中学生ライダー小田喜 阿門選手、山根 昇馬選手を擁立し、全日本ロードレース選手権J-GP3クラス特別参戦枠にスポット参戦する。
その前哨戦として、小田喜選手と山根選手の2名は、5月9日に開催されたSUGOロードレース選手権第1戦の『HRC NSF250R Challengeクラス』に参戦した。エントリーは3台のみだったものの、菅生を走るのは初めてという56RACINGの2名のライダーは予選から決勝までフロントローを獲得。小田喜選手はポールトゥウィンを決めての勝利となり、全日本へ向けて幸先の良いスタートを切った。
小田喜選手は公式予選で1分36秒918、決勝では1分38秒471のベストラップを叩き出す好調ぶりで、レースを終始リードする速さを見せつけた。
小田喜選手と山根選手がスポット参戦する全日本選手権J-GP3は、5月22日(土)と23日(日)にSUGOサーキットで開催される。J-GP3には両選手を含めた29名がエントリーしており、厳しいレースになることが予想される。このたびのSUGO選手権での経験を生かして、小田喜選手と山根選手がどこまで上位に迫れるかに注目したい。
また、56RACING出身で、今季はMoto3ジュニア世界選手権を戦っている松山拓磨選手は、5月9日にスペインで行われた第2戦のレース1で、初の表彰台となる2位を獲得した。
松山選手は4番グリッドからスタートしたものの、予選で課せられたペナルティ消化のため8位まで順位を下げたが、猛烈な追い上げを見せて最終ラップでは首位に浮上。しかしながら最終コーナーでトップを明け渡し、0.076秒差での2位フィニッシュとなった。レース2では残念ながら転倒を喫し、リタイアに終わっている。
さらに、松山選手は5月16日(日)に開催されるMotoGPフランスGP(ブガッティ・サーキット)にワイルドカード参戦することが決定している。若き日本人ライダーの活躍は注目必須だ。
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