ホンダは、2020年4月より法人向け販売されている「BENLY e:」シリーズと同様の交換式バッテリー「ホンダ モバイルパワーパック」を採用した新型のビジネス用電動3輪スクーター「GYRO e:」と「GYRO CANOPY e:」を市販予定車として発表した。
前1輪/後2輪「ジャイロ&ジャイロキャノピー」が加わった「Honda e: ビジネスバイク」シリーズ
ホンダは、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」を、使用したビジネス用電動三輪スクーターの市販予定車として「GYRO e:(ジャイロ イー)」、「GYRO CANOPY e:(ジャイロ キャノピー イー)」を発表した。
すでに2020年4月よりビジネス用電動二輪車「BENLY e:(ベンリィ イー)シリーズ」は法人向けに販売されており、これに新たな電動3輪バイクの2車が加わって「Honda e:(ホンダ イー)ビジネスバイク」シリーズのバリエーションが広がった形だ。
2020年1月にはベンリィe:が東京都内の郵便局で郵便用バイクとして採用され、1月17日に稼働開始。2020年度中に2000台程度までの拡大を目指しているといい、首都圏や一部地方主要都市では静かな赤い郵便バイクを見かけたことのある方もいるかもしれない。
ちなみにヤングマシン編集部がある東上野では頻繁にベンリィe:の郵便バイクを見かける機会があり、その静かさと力強い発進はついつい見入ってしまう。
正式発表されたGYRO e:は、配達に便利な大型・低床のリヤデッキを採用した電動三輪スクーター。かつて存在した「GYRO-UP(ジャイロアップ)」と同様の“バイクと一緒に傾かない”リヤデッキが特徴となっている。最初にお披露目されたのは2019年の「第46回 東京モーターショー2019」で、2021年春の市販を予定している。
GYRO CANOPY e:は、1990年の発売から30周年を迎えた今も、積載性に優れ宅配などのビジネス用途で活躍している、原付3輪スクーター「ジャイロキャノピー」のコンセプトを継承した電動三輪スクーター。動力や足まわりはGYRO e:に準じており、フロントまわりやライトまわりはBENLY e:にも共通する。こちらは2021年夏に市販予定だ。
HONDA GYRO CANOPY e: ●2021年夏・法人向けに市販予定
HONDA GYRO e: ●2021年春・法人向けに市販予定
HONDA BENLY e: ●法人向け販売中
交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack」
HONDA GYRO CANOPY e: ディテール
ヘッドライトまわりはベンリィe:およびジャイロe:に共通。もちろんワイパー装備だ。
ジャイロe:のメーターはハンドルマウントだが、ジャイロキャノピーe:ではカウル(?)マウントになる。右ての青いスイッチはバックする際にも使用する。
リヤデッキはシンプルな作りだが、ここにピザBOXなどを設置するのが前提だろう。フロアボードとともに、転倒時の雨―ジを軽減するパッドが装着されている。
足まわりは、見た感じではジャイロe:と共通。保安部品やフェンダーが装着されたアッパー部分は車体が傾いても地面と平行になるつくりで、ホイールおよびモーター動力部がバネ下としてストロークする構造のようだ。
HONDA GYRO e: ディテール
ヘッドライトはLEDで省電力化。ベンリィe:とフロントまわりの見た目は同じだ。
リヤデッキとフェンダー部分などのバネ上が一体になっており、見た目はジャイロキャノピーe:とけっこう異なるが、バネ下の構造はほぼ同様に見える。
別のアングルだとこんな感じ。黒いスチールパイプがスイングアーム。
シートは大きめで、これを開けるとモバイルパワーパック×2個を収納できる。
大型のリヤデッキ。
メインスイッチの下にあるレバーはチルト&ブレーキロック。これを引くことでバイクを立てたまま固定できるようになる。反対の左側には12Vのアクセサリーソケットも。
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