サーキット専用車として生き残る

YZF-R6公道車は終了! ただし「R6 RACE」登場。XSR900/YZF-R3ほかは2021年末か

ヤマハは欧州で2021年モデルを一挙発表。新型MT-09/MT-07に続きトレーサー9などのフルモデルチェンジが披露されたが、それだけじゃない。現行YZF-R6は2020年モデルをもって終了となり、サーキット専用の「R6 RACE」が登場することが明らかになったのだ。

欧州だけでなく北米でもYZF-R6は販売終了、「R6 RACE」として存続する

ヤマハのスーパースポーツファンにはショッキングなニュースだ。欧州および北米でYZF-R6は2020年モデルをもって販売終了となり、2021年モデルの登場はないという。ユーロ5に適合した後継モデルの計画があるのかは不明だが、1999年に打倒R1を掲げて登場して以来、超高回転エンジンとストイックなハンドリングでファンを魅了してきたYZF-R6の歴史は、ここでいったん途絶えることになる。

ただし、ヤマハはサーキット専用のマシン「R6 RACE」を2021年モデルとして発売することで、走行会やレースといった場でR6のDNAを存続させることを決断。日本においてはすでに2021年モデルのレースベース車が発表され、YZF-R1レースベース車/YZF-R6レースベース車ともに期間限定予約(11月30日まで)ではあるものの、レースユーザーに応える措置が取られており、欧州でも同様(北米では未発表)のサーキット専用マシンが用意されることになる。

欧州では併せてR6 GYTRキットなるものが発表されている。これはGYTR(Genuine Yamaha Technology Racing)というヤマハ純正のキットパーツ群で、レース用カウルセット、アクラポヴィッチ製レーシングマフラー、ECU、ハーネスセット、フロントブレーキレバーガードといった、サーキットにおけるパフォーマンスをさらに向上するためのものだ。

YAMAHA R6 RACE[2021 model]

ヤマハはユーロ5時代へ

欧州ヤマハはMT-09/SP、MT-07、トレーサー9/GTといった新型モデルを発表し、ほかにもMT-125やXSR700、テネレ700/ラリーエディションのように2021年モデルをもってエンジンのみをユーロ5に切り替えるモデルも登場した。

また、XT1200Zスーパーテネレは2021年のラインナップから外れ、FJR1300はは生産終了をアナウンス。そしてこれら列挙された車名にないモデル、たとえばXSR900やYZF-R3といったモデルについては、2021年末にユーロ5に適合させたものを発表するとしている。エンジンのみを切り替える場合もあるだろうし、ベースとなるMT-09がフルモデルチェンジしているXSR900などは、同様に新エンジン&新フレームを得て生まれ変わることが予想される。

YAMAHA YZF-R125[2021 model]エンジンをユーロ5に適合させ、その他の変更は特に発表されていない。このマシンをベースとするMT-125なども同様だ。


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