MVアグスタの998cc並列4気筒エンジンを搭載したハイパーネイキッド、ブルターレ1000RRの登場に続き、これをベースとしたRUSH 1000が初公開されたのは昨秋のEICMA2019。2020年6月に発売とされてきたが、新型コロナウイルスの影響から生産開始が6月となった。再稼働したMVアグスタのラインナップから目が離せない!
ローンチコントロールに双方向クイックシフターも完備
MVアグスタは、イタリアのロックダウン解除にともないファクトリーの稼働を再開。そしてこの6月には、ブルターレ1000RRをベースとしたハイパーネイキッド「RUSH 1000(ラッシュ1000)」の生産を開始する。当初は2020年6月に発売とされてきたが、新型コロナウイルスの影響により生じた遅延のぶん、日本への導入も秋頃までズレ込みそうだ。
ラッシュ1000は、400メートルを可能な限り効率よく加速してタイムを競うドラッグレースのマシンにインスパイアされたモデル。ベースとなるハイパーネイキッドのブルターレ1000RRと同様に低く構えたセパレートハンドルに、丸眼配置のLEDヘッドライトや個性的なテールまわり、ホイールカバーなどを組み合わせることで、いわば“ハイパーカフェレーサー”とでもたとえたくなるスタイリングを実現した。
公道仕様で208hp、レーシングエキゾースト&ECUを装着した場合は212hp以上というハイパワーぶりで、これを実現するためにラジアル配置バルブとチタン製コンロッドを同時に採用した唯一の量産バイクとなっている。
フルLEDユニットからなるヘッドライトは、ネイキッドスタイルながらバンク角に応じて曲がり込んだコーナーの先を照らす「コーナリングヘッドライト」を採用。この照明ユニットはCNCマシニング加工を施した軽合金製のヘッドライトサポートと円形フレーム、カーボンファイバー製のバックカバーで構成される。また、鍛造アルミニウム製の片持ちリヤホイールには、最適な空力性能を発揮するために設計されたカーボンファイバーカバーで覆われている。
エンジンにはMUICS(モーター&ビークル・インテグレーティド・コントロール・システム)を搭載し、エルドー製EM2.0エンジンコントロールユニットでミクニ製スロットルボディ(フルライドバイワイヤ)を制御。4種類のエンジンマネジメントマップに加え、8段階のトラクションコントロール+ウイリーコントロール、アップ&ダウンのMV EAS 2.1トランスミッションシステム(クイックシフター)を備えるほか、もちろんABSも採用している。
サスペンションは電子制御式のオーリンズ製ECユニットを搭載。プリセットを選択できるほか、手動設定も選択できる。
さらに、こうしたバイクの電子装置をスマートフォンでカスタマイズできるのも最新バイクらしいところだ。
価格はすでに451万円と発表済み。早く実物を見てみたい!
MV AGUSTA RUSH 1000[2020 model]
【MV AGUSTA RUSH 1000[2020 model]】主要諸元■全長2080 全幅805 全高未発表 軸距1415 シート高845(各mm) 車重186kg(乾)※専用キット装着時184kg■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 208hp/13000rpm(専用キット装着時212hp/13600rpm) 11.9kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L■タイヤサイズF=120/70R17 R=200/55ZR17 ●価格:451万円 ●色:ダークメタリックマットグレイ×マンバレッド×マットカーボン×メタリックブロンズ ●発売時期:2020年
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