往年の名車をオマージュしたモデルが続々と登場する昨今だが、ついにライムグリーンに青×白のストライプ、角目ライトにビキニカウルのついた外装を身にまとったカワサキZの姿がここに登場した。「Z1000R ローソンレプリカ」の復活か?! 最速試乗だ!!
●撮影:山内潤也 ●取材/文:青木タカオ ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ドレミコレクションがZ900RSベースに”ローソンレプリカ”外装を開発
カワサキは’81年、発売されたばかりのKZ1000J改でエディ・ローソン選手がAMAスーパーバイクチャンピオンを獲得。翌’82年、ホモロゲーション取得のためにわずか30台しか販売されなかったレースベース版KZ1000S1でローソン選手は2連覇。同年、チャンピオン獲得を記念し登場したのが、ライムグリーン&角タンクの「KZ1000R1」 “ローソンレプリカ”だ。
ドレミコレクションは、Z900RSで当時のKZ1000R1を再現。コロナの影響で中止になった東京モーターサイクルショーで発表予定だったZ900RS/CAFEベースのGPZ900RニンジャそしてZ1-Rスタイルを以前紹介したが、実はもうひとつ隠し球があった。それがこの”ローソンレプリカ”である。
大反響を呼んだインナータンク、ついに製品化!
こうした”コスプレ”を可能としているのが、同社オリジナルのスチール製インナータンク。外から見える従来の燃料タンク部分を樹脂製の軽量タンクカバーとすることで、Z900RS/CAFEを好みのスタイルに変身できるのが嬉しい。
’19年3月の東京サイクルサイクルショーで発表され話題となったが、製品版ではさらなる改良を加え、容量を2.5L増やし14Lに。Z1/2のほかZ1000Mk-II、Z1-R、ニンジャ、そしてこのローソンレプリカと可能性は広がる一方だ。
7月以降の販売予定価格は4万9800円だが、ただいま先行予約特価3万9800円(税別)で予約受付中とのこと。タンクキャップや燃料ポンプはZ900RS/CAFEの純正品を移植して使える。
前後ホイールは18インチのモーリスマグ。本来は前輪19インチだが、コンパクトなフロントフェンダー(同社製Z400FX用)を用いて、迫力あるフロントエンドを演出しているのも見事としか言いようがない。
角目ライトにビキニカウルを組み合わせた特徴的なフロントマスクや、角張ったタンクに施される青×白ストライプも忠実に再現。83年のR2では青が上、白が下になり、サイドカバーにも2色のラインが入るのはファンらの間では有名だが、S1あるいはR1のようにストライプなしのサイドカバーを採用している。
段付きシートやテールエンドが跳ね上がったシートカウルもそっくりそのままで、つや消しブラックの4in1集合もKERKERのイメージとし、迫力のある伸びやかなサウンドを奏でているからたまらない。
フェイクツインショックでスタイル再び!!
注目はオーリンズのリヤサスペンション、いやタンデムステップステーでツインショック風に見せていること。本来のリヤモノショックはカバーで覆い、外からは見えない。フェイクツインショックとしているのだ。
Z1やZ1-Rスタイルで反響を呼んだこのスタイルだが、タンデムライダーがステップに強く荷重をかけたときのことを考慮し、補強ステーも追加。万全を期し、完成度を高めた。
Z900RSの現代的な走りをローソンレプリカスタイルで愉しむ
サイドスタンドを払って車体を起こすと、スッと軽い。現代のZ900RSがベースだから言うまでもないが、Z1000Jをベースにしたオリジナルのローソンレプリカより明らかに取り回ししやすい。
当然ながらライディング性能も高く、操作性もイージー。Z900RSの高性能スペックをそのままに、憧れの名車スタイルを手に入れる。大いに結構じゃないか!!
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