新設計レームに装備重量205kgの軽量ボディ

待望のヤマハ「テネレ700(Tenere 700)」発売日と価格が決定! ローダウン仕様もラインナップ

欧州で先行発売されたヤマハ「テネレ700 ABS(Ténéré 700 ABS)」がついに発売される。2020年夏以降としていた発売日は6月5日と発表され、価格は126万5000円。さらに、同価格でローダウンリンクとローシートを装備したアクセサリーパッケージ「テネレ700 ABS ロー(Ténéré 700 ABS Low)」もラインナップされる。

テネレ700はMT-07系の688cc水冷並列2気筒エンジンを搭載したミドルクラスのアドベンチャーモデル。ビッグアドベンチャーツアラー・XTZ1200スーパーテネレの弟分といった位置づけではなく、本格オフもこなすラリーレイドスタイルで実戦的なマシンに仕上げられた。車重は単気筒のXTZ660と比べても約10kg軽量とされ、コンパクトなMT-07系エンジンによる恩恵が最大限に生かされている。

ちなみに“ミドルクラス”とはいうものの、1989年発売の初代XTZ750スーパーテネレが749cc/70psだったことを考えれば、十分な動力性能を備えた車格である。

フレームは新設計のダブルクレードルでホイールサイズはオフロード重心の前輪21/後輪18インチとされ、これにφ43mm倒立フォークとリンク式モノクロスサスペンションを組み合わせる。これにダブルで装着したウェーブディスクやブレンボ製ブレーキキャリパー、ON/OFF切替可能なABSを装備。ヘッドライトはLED 4灯、テールランプもLEDだ。

また、シート高875mmはユーザーによって高すぎることもあるため、セロー250における「ツーリングセロー」のようなアクセサリーパッケージの「テネレ700 ABS ロー」を同価格でラインナップ。シート高は約38mm下がって約837mmとなる。

車体色はSTD/ローともマットダークグレー、ホワイト、マットブラックの3色。気になる価格は126万5000円、発売日は2020年6月5日だ。

ローダウンリンク+ローシートにより、シート高はマイナス約38mmとなる。ノーマルはシート高875mm、最低地上高240mm。

左はシート高を約20mm下げるローシート装着後で、これにシート高を約18mm下げるローダウンリンク(サスペンションの特性も変化)を組み合わせたのがLowとなる。右はローシート装着前の基本車だ。アクセサリーとして別途購入した場合は、ローシート2万7500円、ローダウンリンク1万1880円。テネレ700 ABS Lowは両方が装着された状態で価格据え置きとなる。

【YAMAHA Ténéré 700 ABS[2020]】フィーチャーマップ

YAMAHA Ténéré 700 ABS[2020]ディテール

LEDを用いたヘッドライト&ポジションランプ。スクリーンの向こうに見えるのはGPSなどのアクセサリーを装着するステーだ。

モノクロ液晶のメーターパネルは、ラリーイメージの縦長画面。バーグラフ式のタコメーターとデジタルスピードメーター、燃料残量計やオド&ツイントリップを備える。パネル右下にはオフロードABSのON/OFFスイッチがある。

ハンドルバーはテーパードタイプ。容量16Lの燃料タンクはニーグリップ部のスリムさを追求している。

フラットなシートは前後分割式。「テネレ700 ABS ロー」ではフロントシートがローシートとなる。

タイヤはピレリ製スコーピオンラリーSTRを採用。フロントフェンダーはオフロードタイヤを履かせた際のブロック高に対応するため位置の調整が可能となっている。フロントブレーキはφ282mmダブルディスク+2ポットキャリパーで、サスペンションのホイールトラベルは210mm。

手動のダイヤル式プリロードアジャスターを備えたリンク式モノクロスサスペンション。ホイールトラベルは200mmだ。リヤブレーキはφ245mmディスク+1ポットキャリパー。

YAMAHA Ténéré 700 ABS[2020]Specifications

【YAMAHA Ténéré 700 ABS[2020]】主要諸元■全長2370 全幅905 全高1455 軸距1595 シート高875(各mm) 車重205kg■水冷4ストローク並列2気筒 DOHC4バルブ 688cc 72ps/9000rpm 6.8kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L■タイヤサイズF=90/90-21 R=150/70R18 ●価格:126万5000円 ●色:灰×青、白×赤、黒 ●発売日:2020年6月5日 ※Lowはシート高マイナス約38mm

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