オフロード総合誌、オフロードマシン ゴー・ライド(※偶数月6日発売)から、人気記事&話題となったインプレをお届け。今回は、今年上半期に登場したKTM 790ADVENTURE Rをフラッシュバック。リッターオーバーの排気量を持つアドベンチャーマシンは世界的に人気だが、最近は排気量を800cc程度にダウンサイジングしたミドル・アドベンチャー人気が急上昇中だ。オフロード性能に定評あるKTM。新しい潮流とされるミドル・アドベンチャーの走りを改めてオフロードコースでテストする!
[KTM 790ADVENTURE R]積極的にダートを走りたい!これはオフロードマシンだ!!
KTM初の並列2気筒エンジンを搭載した790アドベンチャー。そのRは、ストロークを伸ばしたフルアジャスタブルサスペンションを装備し、オフロード走行を重視した車体構成となっている。ゴー・ライド編集長小川がオフロードコースでテストしてきた。
880mmのシート高に気おされながら跨ると、片足のつま先が着く程度。しかし、車体幅がスリムで、車重も気にならない。むしろアドベンチャーマシンとしては軽量に感じるくらいだ。キーをオンにすると液晶パネルにさまざまな情報が現れ、エンジン特性とトラクションコントロール介入度も設定できる。今回はパワフルかついちばんレスポンスのいい「ラリー」モード、介入度はいちばん少ない状態にセットした。
少しアクセルを開けて、軽いクラッチをミートすると、低回転からトルクが立ち上がりエンストの不安もない。そこからさらにアクセルを開けていくと、レスポンスよくパワーが立ち上がる。その出かたも暴力的ではないから、マシンをスムーズに加速させやすい。前後サスは細かいギャップを吸収しつつ、タイヤの接地感をはっきりと伝えてくれるので、オフロードコースも不安なく走れる。というより、アドベンチャーマシンを意識させない軽い乗り味は、パワフルなトレールマシンに乗っているかのようで、コース走行が望外に楽しい。高速道路で遠くまで一気にアクセスし、臆することなくダート林道へ入っていく。ダート林道を重視したツーリングライダーには最高の1台になるだろう。
低中回転重視の特性にセッティング変更
DETAILS
シリーズモデル790ADVENTURE / R 共用パーツ
KTM 790ADVENTURE R:主要諸元
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