古民家をリノベーションし、ライダーがほっと一息つける場所に

バイクウエアの名門・クシタニによる「クシタニカフェ」4店舗目が浜名湖かんざんじ温泉門前通りにオープン

クシタニがプロデュースするカフェ、その名も「クシタニカフェ」の4店舗目がオープンする。NEOPASA清水、針テラス、阿蘇に続くのは浜名湖近くの舘山寺温泉だ。従来の店舗と違うのは、古民家をリノベーションしてカフェに仕立てたところ。浜名湖も目と鼻の先という立地で、ツーリングの目的地として訪ねてみるのもアリだ。

本物をつくり続けてきたクシタニだからこそ

静岡県浜松市で1947年に創業し、今年で72周年を迎えているクシタニは、町の小さな革製品店がはじまりだった。日本初となるバイク用の革ツナギを製造したことでも知られ、1962年にはクシタニ製レザースーツがマン島TTにデビュー。スズキのエルンスト・デグナー(GP50優勝)や、2019年7月3日に亡くなった伊藤光男(スズキ・同クラス5位)が身に着けた。翌1963年には伊藤光男が日本人初にして現在まで唯一となっているマン島TT優勝者(GP50)に名を連ね、日本のモータースポーツが一気に発展しはじめる。

そうして日本のモータースポーツとともに歩んできたクシタニは、常に新たなチャレンジを続けている。それは製品づくりに限らず、海外への進出やサーキット走行会の開催、高速道路パーキングエリアへの店舗進出、そしてカフェのオープンなどが挙げられる。

2019年8月30日にオープンするKUSHITANI CAFE(クシタニカフェ)舘山寺は、現在営業しているクシタニカフェNEOPASA清水、針テラス、阿蘇に続く4店舗目だ。

KUSHITANI CAFE舘山寺

KUSHITANI CAFE クシタニカフェ 舘山寺
■2019年8月30日(金)オープン ■静岡県浜松市西区舘山寺2251-3

浜名湖かんざんじ温泉門前通り(静岡県浜松市)への出店は、舘山寺地区のリノベーションに際し、同じ浜松で創業以来の理念を大切にしながらも、新たな取り組みによって文化や歴史を創造してきたクシタニの想いが合致したことによって実現したもの。

舘山寺温泉は東名高速道路において東京と大阪のほぼ真ん中に位置し、舘山寺をはじめとしたホテルやアミューズメントパークを有する観光地。2019年4月には舘山寺スマートICが開通し、高速道路からの所要時間は5分とライダーのアクセスも良好だ。

KUSHITANI CAFE(クシタニカフェ)とは?

“We create the Moto × Cafe world.”をコンセプトに、過酷な状況下で走り続けるライダーがほっと一息つきたくなる場所を目指し、またライダーではない方もバイク文化に気軽に触れ合うことのできる場所としてつくられる。バイク用ウエアで本物をつくり続けるクシタニだからこそ、珈琲豆から材料、メニュー、カフェ雑貨のひとつひとつにまでこだわった「本物志向」がモットーのライダーズカフェだ。9月4日を「クシタニデー」とし、2019年9月4日~16日の期間中はクシタニカフェ全店で特別イベントを行う。

KUSHITANI CAFE クシタニカフェ 阿蘇
こちらはKUSHITANI CAFE阿蘇(熊本県阿蘇郡南小国町瀬の本高原)

余談だが、クシタニの会長である櫛谷久さんは、トライアルライダーとして活躍していたこともあり、1975年頃のヤングマシン誌でトライアルのテクニックを解説していただいていたことも。現在でもウエアのテストを兼ねて元気にバイクで走り回っている。

ヤングマシン・1975年3月号より

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