最新モデルのCRF250RALLY TypeLDに試乗し実際の足付きなどをチェックしてみた

ホンダ CRF250RALLY Type LD 2019ニューモデル試乗インプレッション #ゴー・ライド

ツーリングから林道まで、手軽にオールラウンダーモデルとして人気が高いのが、CRF250ラリーだ。しかし、実際車高は、それなりに高くそこに不安を覚えるライダーもいると聞く。今回は新雑誌となるオフロードマシンGoRIDE(※偶数月6日発売)から、追加で投入されたローダウンモデルTypeLDのインプレを掲載しよう。ライダーはゴー・ライド編集長と、156cmの女性副編集長コイ。ローダウンモデルの魅力がきっと伝わるだろう。

抜群の足着き性が車体をコンパクトに感じさせる

CRF250RALLYに設定されているType LD。LD>はローダウンのことで、シート高が65mmも下げられているのだ。ローダウン化したことによるメリット・デメリットを確かめるためにテストライドを行なった。

CRF250Lのフロントサスペンション長を30mm延長し、リヤはリンクなどを新設計してアクスルストロークを25mm拡大しているCRF250ラリー。こうした変更が、しなやかな乗り心地を発揮しているが、シート高は895mmと高くなり、足着き性はCRF250Lより悪化。

そこで、車体スタイリングはそのままに、シート高を65mm下げているのがタイプLDだ。ガルル編集長時代に2年間ほどラリーを愛車としてきたゴー・ライド編集長小川(身長172cm)が、タイプLDに跨ってみると、両足をベッタリ着けることもあって、車体サイズをひとまわりコンパクトに感じた。重心が下がったことで舗装路ではロードモデル並みに軽快に切り替えせて、短くなったとはいえサスのストローク感は良好で、林道走行で不満を感じなかった。むしろ抜群の足着き性のおかげでUターンに不安がなく、林道ツーリングでの走破性は高まっていると思えた。ただし、最低地上高も205mmとアドベンチャーマシン並みに低くなっている。アンダーカウルが障害物とヒットしやすいので、荒れた路面でのライン選びは慎重に行ないたい。

とはいえ、今人気のアドベンチャーマシンの中で、タイプLDのオフロード走破性はトップクラス。街乗り、高速道路、林道ツーリングでの取りまわしは、ノーマルよりタイプLDのほうが一枚上手だ。ロングツーリングの相棒として乗り込むなら、タイプLDの取りまわしやすさが大きな安心感になるはずだ。

シート高65mmでこれだけ変わる!

テストライダーの身長は156㎝。シート高895mmのノーマルでは片足つま先立ちもやっと。対してシート高830mmのローダウンなら、片足をベッタリ着くことができた。「ノーマルは車体も大きく感じて、乗りこなせる自信がないです。でもローダウンなら余裕。全然違うバイクのように感じますね」と副編コイは語る。
写真上:操作性にすぐれるデジタルメーターの右下に位置するのがABSキャンセルスイッチ。リヤのみABSを解除できる。写真下:フロント、リヤともにストロークダウンしている。シート高830mmはCRF250LタイプLDと同じ。ちなみにノーマルCRF250Lのシート高は875mmとなる。

■CRF250RALLY Type LD主要諸元

全長2075 全幅900 全高1360mm 軸距1430 最低地上高205 シート高830(各mm) 車重156kg■水冷4ストローク単気筒 DOHC4バルブ 249cc ボア×ストローク76.0×55.0mm 圧縮比10.7:1 最高出力24ps/8500rpm 最大トルク2.3kg-m/6750rpm 燃料供給装置形式FI 変速機6段 燃料タンク容量10L■キャスター角/トレール7°35′/113㎜ ブレーキF=ディスク R=ディスク タイヤサイズF=3.00-21 R=120/80-18 ●価格:>価格:70万2000円(8%税込み) ●色:エクストリームレッド、ブラック

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