BMWが発表したRナインT /5(R nineT /5)は、生産台数限定の特別仕様モデル。その名はBMWの記念碑的なモデルだった/5シリーズの50周年に由来しており、同時にこのRナインT /5は、ベルリンのシュパンダウで二輪車を生産してきた歴史が50周年を迎えたアニバーサリーモデルでもある。
ボクサーエンジンを搭載した伝説的なバイクをオマージュ
R nineT /5と名付けられたR nineTシリーズ最新作は、BMWモトラッドの伝説的なバイクである/5シリーズの50周年を記念した限定モデル。そして同時に、BMWのモーターサイクルがベルリンのシュパンダウで生産されはじめてから50周年を祝うモデルでもある。
1960年代、BMWオートモーティブは車両の生産数を大きく増していたことから、モーターサイクルの生産をベルリンで行うことを決定した。そして1969年に、400名のスタッフと新シリーズの/5を引っ提げて、新たな歴史をスタート。R50/5、R60/5、そしてR75/5の3車は、まったく新しい車体とエンジンにモダンなデザインをまとい、当時のモーターサイクルマーケットに新風を送り込んだ。その/5シリーズをオマージュして生まれたのがR nineT /5である。
R nineT /5は1170cc/110馬力の空冷ボクサーツインエンジンを搭載し、スポークホイールにブレーキはφ320mmのダブルディスクを装着。グリップヒーターを標準装備とし、クロームミラーやクローム装飾を施したダブルシート、ルパンブルーメタリックと名付けられた鮮やかな青、正立タイプのフロントフォークにダストブーツなどを特徴としている。また、エキゾーストシステムにもクロームメッキが施されるほか、フロントフォークのクランプには鍛造アルミを用いている。
装備の内容はRナインTピュアルをベースに、よりクラシカルな出で立ちとしつつ高級装備を与えたたものといえそうだ。燃料タンク上には50周年モデルを表すリミテッド・エディション・バッヂも誇らしい。
R nineT /5 ディテール写真
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