夏休みに入る前のこのタイミングにおいて、BMWは本国ドイツで2020年モデルのニューカラーを一斉発表した。日本にすべてが導入されるかは不明瞭、かつ導入自体もしばらく先になるはずだが、この時期での発表はBMWの販売好調ぶりと、秋のショーで大きな目玉があることを予感させる。
伝説の超ハイスピードコースの名を冠したS1000RRの追加色
ドイツのホッケンハイムリンクといえば、MotoGPの前身であるWGPの時代に伝説的な超高速ロングストレートを持つコースとして知られたサーキット。現在はコースレイアウトが変わり、中高速コースとなってF1のドイツGPが開催されている。
ドイツはBMWにとってお膝元であり、当社のハイパワーと速さの象徴であるS1000RRのカラーにこの名を冠し“ホッケンハイム シルバーメタリック”としたことは意義深く感じられる。また、2020年モデルのS1000RRには“カーボンパッケージ”を設定することも明らかになった。これはスタンダードをベースに前後フェンダー、アッパーフェアリングのサイドパネル、チェーンガード&スプロケットカバーをカーボンとしたもののようだ。正式発表と発売まではしばらく待たねばならないだろうが、「こんなカラーリングを待っていた!」という人には朗報といえそうだ。
その他、全12モデルの2020年モデルが発表に
S1000RRだけでなく、既存のモデルのほとんどについて新色発表またはなんらかの変更が発表されている。詳しい情報がないモデルもあるが、一気に紹介していきたい。
S1000R
新色のサンマリノ ブルーメタリックを設定するとともに、従来あったレーシングレッド×ブラックストームメタリックはなくなることに。
R1250RT
新たにオプション719ブループラネットメタリック×アイボリー、オプション719スターダストメタリック、そしてマンハッタンメタリックを設定。また、オプション719シートはダークブラウンに。従来のカラーオプション719ブループラネットメタリックと、オプション719スパークリングストームメタリック、カーボンブラックメタリックは廃止される。
R1250GSおよびR nineTは写真なし
R1250GS&GSアドベンチャーは、クロススポークホイールのゴールドおよびブラックが選べるようになる。RナインTはすべてのバリエーションにASC(オートマチック スタビリティ コントロール)が標準装備されることに。
K1600シリーズ
K1600GTは2つの新色(オプション719)が設定される。K1600GTLは3つの新色(オプション719×2色/通常色×1)、K1600BとK1600グランドアメリカにはS1000RRと同じ色名のホッケンハイムシルバーメタリックを採用した。また、全車共通でブラックアウトされたスイッチまわりも採用。
F750GS/F850GS/F850GS Adventure
F750/850シリーズは、オプションのダイナミックESAなどがプライスダウンされる模様。見た目には特に変更点は判別できない。
G310GS/G310R
G310GSは新色のストラトブルーメタリックを採用。レーシングレッドは廃止となる模様だ。そしてG310Rは、コズミックブラック→コズミックブラック2となってフェンダーやラジエターカバーを白→黒へと変更している。
C650Sport&C650GT
C650スポーツは新色のルパンブルーメタリック、C650GTは新色のホッケンハイムシルバーメタリックを採用する。
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