アメリカにおいて、発売からわずか2か月半で160万台を販売したという電動エアコンプレッサー「エアホークプロ」を試してみた。コードレスなのでツーリング先など屋外でも使え、デジタル表示のエアゲージもあるなど、実に優れものだ。タイヤの空気圧はハンドリングや燃費に影響するだけに、この「エアホークプロ」でこまめにチェックをしよう。
(◯)想像以上にパワフル! 自動停止で非常に便利
最近、テレビの通販番組で紹介されるようになった、電動式のエアコンプレッサーを試してみた。見た目は電動ドリルにそっくりで、電源は充電式のリチウムイオンバッテリーおよびDC12Vカーアダプターの2種類を用意。設定圧力は30~400kPaとなっており、一般的なバイクや4輪で使うには十分なスペックだろう。なお、ホース取り付け部の下方にはLEDライトがあり、暗い場所でも作業できるのは非常に便利だ。
グリップの上方にある電源ボタンを押し、右隣に並ぶプラスとマイナスボタンで空気圧を設定。あとはトリガーを一度引くだけでエアが注入される仕組みだ。液晶パネルには現在の空気圧が表示され、それが徐々に増えていく様子は見ていてワクワクするもの。そして、設定した空気圧に到達すると、自動的に加圧が停止する。高精度エアゲージで何度か測定したところ、常に約10kPa低い程度だったので、目安としては十分以上の正確さと言えるだろう。
リチウムイオンバッテリーならワイヤレスなので、ツーリング先など屋外でも使用可。タイヤの空気圧はハンドリングや燃費に影響するだけに、これでこまめにチェックを。
(△)コンプレッサーゆえに音はそれなりに大きめ
作動時はベビコンのような連続音を発するので、閑静な住宅街では気が引けるかも。あと、ホースはもう少し長めだと脱着しやすいはず。
(結論)こんな人におすすめ:体力を使わず簡単にエア注入これは便利だ
加圧タイムは手動式の空気入れと大差ないが、それに要する体力を考えると素直にエアホークプロをお勧めする。なお、競技用自転車のほとんどが採用している仏式バルブには対応していないので、あらかじめ注意を。
●写真:飛澤 慎
※取材協力:ダイレクトテレショップ
※ヤングマシン2018年2月号掲載記事をベースに再構成
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