普通自動2輪免許で乗ることができるスクーター・C400XとC400GTがBMWから登場した。この2つのモデル、ベースの車体はホイールベースからエンジン、キャスター角にいたるまでほとんど一緒のプラットフォーム戦略車。実際乗り比べたらナニが違うの? フリーライターの谷田貝洋暁(ヤタガイヒロアキ)が確かめてみた。
乗ってみると感じる明らかなキャラの違い
普通自動2輪免許で乗ることができるBMWのスクーター・C400シリーズ。XとGTがあり、両車ともベースとなる車体&エンジン、足まわりなどは共通で、フロントまわりをはじめとしたデザインや外装、またステップポジションの自由度だけが違ういわゆる”着せ替え”モデルである。それだけに、ほとんど乗り味は変わらないだろうという予想で試乗してみのだが、実際には全く違う走行フィーリングでびっくり! 国産車と比べるとがっしりとした、剛性感のあるスポーティな車体の乗り味は共通するものの、C400Xは、軽快なハンドリングでよりスポーティな印象。一方、GTはハンドリングにしっとりとした落ち着きがあり、GTという名前どおり、ツーリングなどで使い勝手がよさそうな印象。きちんとキャラクターが作り分けられているのだ。スペックによれば10㎏ほど、GTの方が重くなっており、スタイリングからみても、フロント荷重がしっかりかかっていることは予想できるものの、それだけでここまで車体のキャラクターを作り分けるとはさすがBMWと言いたくなるところだ。
主要諸元■全長2210[2200] 全幅780[780] 全高1310[1435] 軸距1565 シート高775(各mm) 車重205[215]kg■水冷4スト単気筒 349cc 34ps/7500rpm 3.6㎏-m/6000rpm 変速機CVT 燃料タンク容量12.8L ブレーキF=ダブルディスク R=ディスク タイヤサイズF=120/70-15 R=150/70-14 ※[ ]はGT
文:谷田貝洋暁 写真:真弓悟史
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