セミアクティブサスも拡大中、スパチャGTは200馬力!

令和に買いたい!【大型スポーツツーリング】2019ニューモデル大集合

街乗りから超高速クルーズ、ワインディングまでこなすスポーティツアラーが集合。リッター超級において、従来までの重厚長大路線に待ったをかけたのが、H2SXだ。1000ccながらスーパーチャージャーで200psをマーク。’19モデルでは電子制御サスを備えた仕様まで登場する。

魔法のサスで、あらゆる路面とステージに対応

余裕のある排気量と快適なエアロフォルムを持ち、ハイスピードなツーリングを最も得意とするクラス。リラックスした豪華クルーザー系と異なり、高いスポーツ性能を有するのが特徴だ。大型スーパースポーツより重量こそあるが、その気になればワインディングで高い運動性能を発揮できる。

’19最新潮流
・電サス採用車が増加中
・シフトカム搭載車が拡大
・ナイケンに旅仕様が追加
・ハヤブサの次期型は今年発表か?

特に有名なのがハヤブサとZX-14Rの2車だが、登場以来、大きな変更はなく、ハヤブサに至ってはユーロ4に対応しないまま欧州で生産終了に。替わって注目を集めるのが、’18年にデビューしたスーパーチャージドツアラーのH2SXだ。ライバルより小さい998ccながら200psを誇る。さらに登場2年目の’19で電子制御式のセミアクティブサスを備えるSE+を追加。リアルタイムに減衰力を可変するため、多彩なステージを駆けるツアラーに最適なアイテムとあって、当クラスではKTM、BMWと採用車も多い。

また、ツアラーの老舗BMWが誇るRシリーズが新たに可変バルタイ&リフト機構のシフトカムを導入したのもトピックだ。

カワサキ ニンジャ H2 SX/SE/SE+:前代未聞のSCツアラー、快適な電サス仕様も投入

スーパーチャージャー(SC)搭載のH2をベースに、ツアラーに仕立てた派生モデルがSXだ。H2とは異なるバランス型SCを搭載し、強烈な加速と日常での扱いやすさを両立。パニアを装着できるフレームや快適なフルカウルも専用設計だ。コーナリングライト装備の上級版SEに続き、’19では最上位グレードのSE+を追加した。ショーワと共同開発した電サスのKECSがリアルタイムにダンパーを自動調整。走行モードに合わせて一括設定が可能だ。ブレンボの最上級キャリパーやスマホとの連動機能も備える。3グレードとも国内仕様が登場した。

【KAWASAKI Ninja H2 SX SE+ 2019】主要諸元■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 200ps/11000rpm 14.0kg-m/9500rpm 262kg 19L シート高820mm ●価格:277万5600円
[SE+]SE+はブルートゥースでスマホと接続が可能。GPSを利用したルートロギングや、メーター上に電話着信の通知機能もあり。
[SE+]ブレンボの公道用キャリパーで最新&最上級の「Stylema」をSE+に投入。従来のM50より小型&軽量の上に冷却性能も優秀だ。
[SE+]電サスはショーワ製EERAがベース。ソレノイドバルブとストロークセンサーを用い、既存の電サスより制御が迅速&正確な最新式だ。
[SE/SE+]SCのロゴや後輪のボルトなど細部を変更。さらに小傷を自動修復する特殊ペイントをSE+および’19年型SEに採用した。
【KAWASAKI Ninja H2 SX SE 2019】LEDコーナリングライトのほか、フルカラーメーターやクイックシフターなど装備充実。 ●価格:239万7600円
【KAWASAKI Ninja H2 SX 2019】SEより低いスクリーンやモノクロ液晶メーターなどを装備。オートクルーズは全車標準。●価格:199万8000円
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KAWASAKI Ninja H2 SX SE [2018]

KTM 1290 スーパーデュークGT:随一の俊敏さを誇るプレミアムスポーツ

ストリートファイターであるデュークの頂点モデルをベースとする旅仕様。軽量なクロモリ鋼管トラスフレームに強力な175psの75度Vツインを搭載し、クラストップ級の運動性能を持つ。一方でコーナリングライトやグリップヒーターなどの快適装備も充実している。’19ではフロントマスクの空力性能を向上すると同時に、片手で9段階に調整可能なスクリーンを装備。さらにクイックシフターが双方向に対応し、6.5インチのフルカラーTFT液晶メーターやタイヤ空気圧システムで実用性能を高めた。

【KTM 1290 SUPERDUKE GT 2019】主要諸元■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ 1301cc 175ps/9750rpm 14.3kg-m/7000rpm 209kg(乾燥) 23L シート高835mm ●価格:224万9000円 ●発売時期:5月
カラー液晶は5.2→6.5インチに大型化。トラコンやクルコンなどの設定を左手元の照明付きスイッチで直感的に操作できる。
1290ccとは思えない軽快さが自慢。WP製セミアクティブサスは、ボタンでのイニシャル調整機能や3つの走行モードも備えた。
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KTM 2019 STREET MODEL

BMW R1250RS:シフトカム投入で極太トルクを獲得

伝統のボクサーツインに軽快なテレスコピック式フロントフォークを組み合わせた、同社屈指のスポーツアラーがRSだ。’19では1200が1250に新生し、排気量を1169→1254ccに拡大。加えてシフトカムの採用により全域で太いトルク感を達成した。さらにLEDヘッドライトの採用に伴って顔をシャープ化し、2種の走行モード、トラコン、作動感がスムーズになった新型ヒルスタートコントロールが標準装備に。オプションで電制サスも選べる。

【BMW R1250RS 2019】主要諸元■水冷4スト水平対向2気筒DOHC4バルブ 1254cc 136ps/7750rpm 14.6kg-m/6250rpm 243kg 18L シート高820mm ●価格:未定 ●発売時期:2019年
大型の6.5インチフルカラー液晶メーターを投入。スマホとのコネクテッド機能を持ち、オプションで緊急時の自動コール機能も追加できる。
排気量アップに加え、バルブタイミングとリフト量を可変させるシフトカムで11ps&1.8kg-m増。低速域のトルクと高回転パワーを両立した。
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BMW R1250RT:快速ロングランナーも新型ボクサーツイン搭載

安定感に優れたテレレバーをはじめ、大型のフルカウルやパニア、大容量タンクなどを備えたRシリーズのハイエンドツアラー。’19で1200から1250に生まれ変わり、R1250RSと同様、シフトカムを備えた1254ccボクサーツインを採用。顔にスポイラーを追加した。

【BMW R1250RT 2019】主要諸元■水冷4スト水平対向2気筒DOHC4バルブ 1254cc 136ps/7750rpm 14.6kg-m/6250rpm 279kg 25L シート高805/820mm ●価格:284万9000円
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ヤマハ FJR1300A/AS:ツーリングの本場で愛される玄人ツアラー

’01の登場以来、欧州で人気を博す本格スポーツツアラー。ASは、電動調整式サスのほか、ペダルかボタンで変速できる電子制御シフト、LEDコーナリングランプを備えた豪華版だ。日欧では、’18で追加された艶消し青、ダークグレーの2色が継続販売されている。

【YAMAHA FJR1300AS 2019】主要諸元■水冷4スト並列4 気筒DOHC4 バルブ 1297cc 147ps/7000rpm 14.1kg-m/7000rpm 296kg 25L シート高805/825mm ●価格:183万6000円
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カワサキ ニンジャ ZX-14R/ハイグレード:新幹線を思わせる上質グランツーリスモ

’12 年に旗艦としてデビュー。200psをマークする1441cc直4を引っ提げ、ハヤブサを凌駕する加速性能を持つ。’16でユーロ4に対応し、ブレンボ+オーリンズの「ハイグレード」を設定。後任のH2SXが登場した今も実力は引けを取らず、上質な乗り味が魅力だ。

【KAWASAKI Ninja ZX-14R High-Grade 2019】主要諸元■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 1441cc 200ps/10000rpm 16.1kg-m/7500rpm 269kg 22L シート高800mm ●価格:186万8400円
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スズキ ハヤブサ:北米では現行型の新色が登場

「アルティメットスポーツ」を標榜し、300km/hに迫る最高速とキレのあるハンドリングを併せ持つ。現行型は’08年にデビューした2代目だ。日本と欧州では規制に対応せず生産終了したが、北米では現行型の’19モデルが発表。色変更のみで、銀と黒が登場した。

【SUZUKI HAYABUSA 2019】主要諸元■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 1340cc 馬力・トルク未発表 266kg 21L シート高805mm ※諸元は北米仕様 ●価格:176万400円(価格は’18モデル)
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