2018年11月6日、イタリアで開催のミラノショーでホンダが2019年モデルを多数新発表した。ここでは、イメージを刷新した2019新型CBR500Rを紹介しよう。
よりRR(ダブルアール)に近いスタイルに
2013年に新登場したCBR500Rは、同時に日本国内で発売されることになったCBR400Rの存在を前提に設計された並列2気筒エンジンを登載するスタンダードスポーツ。その前の2011年に発売されたCBR300/250Rのヘッドライトを含むデザインがVFR1200Fの形状を受け継いでいたことで不評となったことから、CBR500/400Rは2眼のCBRフェイスでデビューし、さらに2016年にフルLEDヘッドライトでよりシャープな印象に改められて人気となった。
それが、2019年モデルでより明確にCBRの血統を強く打ち出したスタイルに刷新された。CBRシリーズのイメージリーダーは、やはりRRにあり、新型CBR500RのシルエットはCBR250RRに近い印象だ。そこにフラッグシップモデルであるCBR1000RRの要素も盛り込んで、アグレッシブなイメージを獲得。今回のモデルチェンジはスタイルが優先で倒立フォークの投入などは見られなかったが、マシンのイメージに合わせてライディングポジションが8度前傾するようにハンドルも変更されており、スポーティさを増している。
エンジンは吸排気系を見直して中間域を強化
CBR500Rは、欧州の免許制度の関係から最高出力が35kW(47.6ps)上限にセーブされており、エンジンの改良は中間域の向上に主眼が置かれている。2019年モデルは、インレットとアウトレットのバルブタイミングやリフト量を見直すことで、3000~7000rpmのパワーとトルクが4%向上。アシスト/スリッパークラッチの採用でクラッチの操作負担を軽減している。さらに、マフラーの2穴化などの変更で、エキゾーストサウンドも魅力を増しているようだ。
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