マシン・オブ・ザ・イヤー2018
ドリーム店で10月26日に発売

ホンダ2019新型CB1300SF/SBの新色とCB1300SF/SB SPが正式発表

初代1000から数え、25年目を迎えた王道ネイキッドのCB1300シリーズ。四半世紀に及ぶ歴史の中で、初めて「SP」の名を冠する最高峰モデルが衝撃デビューを果たすことになった。今回は過去の詳細記事に加え、2018年10月19日に正式発表された内容を盛り込んで2019年モデルの全容を紹介したい。

SPの価格は36万7200円アップで確定、STDに黒が登場

2018年7月8日のCBミーティングで初公開されたCB1300SF/SB SPも含めて2019年型CB1300シリーズが正式発表された。前後にオーリンズ社と共同開発した専用フロントフォークとリヤサスペンションを採用したSPは、SF、SBともにSTDより36万7200円アップすることが確定した。これはブレンボのラジアルマウント式モノブロックキャリパーも装備していることを考えるとお買い得と言っていい設定だろう。一方、STDは、従来のソードシルバーメタリックがカタログ落ちし、新たにダークネスブラックメタリックが登場。赤×白のパールサンビームホワイトは継続となった。主な変更点は、2019年モデルからシリーズ全車にETC2.0が標準装備となり、STDはSF、SBともに価格が3万6720円アップしている。STDにおいては、2018年型と2019年型で諸元に変更はない。尚、STDとSPでは、前後サスペンションが変更になったことにより車高が8mmアップしたとアナウンスされたが、5mm刻みの諸元上ではシート高、全高、最低地上高が10mmアップしている(比較表は最後に掲載)。

【HONDA CB1300 SUPER BOLD’OR SP(CB1300スーパーボルドールSP) 2019年型国内仕様 価格:195万9120円 発売日:10月26日】カラーリングはパールホークスアイスブルーと命名された。SPは専用色とブラックアウトした各部によりゴールドのサスが際立っている。

【HONDA CB1300 SUPER BOLD’OR(CB1300スーパーボルドール) 2019年型国内仕様 価格:159万1920円 発売日:10月26日】新色のダークネスブラックメタリックにはグレーのラインが入る。左上は継続色のパールサンビームホワイト。ETC2.0が新装備となり価格は前年モデルより3万6720円アップした。

【HONDA CB1300 SUPER FOUR SP(CB1300スーパーフォアSP) 2019年型国内仕様 価格:185万1120円 発売日:10月26日】SFもパールホークスアイスブルーのみの設定。SPの装備はSF、SBとも共通だ。

【HONDA CB1300 SUPER FOUR(CB1300スーパーフォア) 2019年型国内仕様 価格:148万3920円 発売日:10月26日】新色のダークネスブラックメタリックに左上は継続色のパールサンビームホワイト。ETC2.0が新装備となり価格は前年モデルより3万6720円アップした。

【再掲載】オーリンズ+ブレンボで操る歓びを高めた上級版

ステージ上のマシンからベールが外されると、大きな歓声が巻き起こった──7月9日に開催されたCBオーナーズミーティングで突如、CB1300SF/SBの新バージョン「SP」が世界初公開されるサプライズがあったのだ。本誌スクープがまたも的中となった今回のSP仕様。この称号は、走りを追求したホットバージョンに与えられ、レーサーレプリカ世代にはなじみが深い。近年は、CBR1000RRなどにSPが用意されるが、BIG-1=CB1000/1300シリーズに設定されるのは、25年に及ぶ歴代モデルで初。「スペシャル」と呼称するモデルは存在したが、これほど足まわりを強化した仕様は前例がない。

目玉は、ご覧のとおり前後オーリンズショックとラジアルマウントのブレンボキャリパーだ。サスは、既製品のオーリンズをベースに、ホンダとスウェーデンのオーリンズ本社が共同開発。上質さやコントロール性を追求したCB専用セッティングとなる。カラーリングにも注目されたい。名車CB750Fの’82年型(FC)をオマージュしたトリコロールは、SP専用色で、現行1300では初採用。まさに、SPの名に恥じないパッケージである。限定ではなく、レギュラーモデルとして販売されるのも朗報だ。 ※ヤングマシン2018年9月号(7月24日発売より)

2018年7月8日、CBミーティングで開発LPLの谷口昌幸氏自ら登壇し、新シリーズであるSPの特徴を語った。

【再掲載】車高8mmアップで軽快に!

サスの開発にあたって入念なテストを行い、スポーツ性能のみならず、街乗りやツーリングを含め、トータルで楽しく快適なセッティングを狙った。車高は、STDから前後とも8mmアップし、一段と軽快感が増すという。ブレンボ製Fキャリパーは、現行CBR1000RR SPと同じ高剛性なモノブロック4ピストン。さらに、CBのキャラクターに合わせ、マスターシリンダー径とホースの硬さを変更し、効力はそのままにコントロール性を重視した設定としている。また、既製品のCB1300用オーリンズFフォークは、キャリパーのマウントが一般的な横締め(スラストマウント)だが、SPでは縦に締結するラジアルマウントに。より高い制動力を発揮する。

このSP、価格も大いに魅力的だ。’16年に発売されたZRX1200ダエグ用のオーリンズプレミアムパッケージは、サスのみの前後セットで44万2800円。一方、CB1300SPの価格設定(STD+約37万円)はキャリパーも装着されていることを考慮すると相当なお買い得と言えそうだ。さらに、SPの足まわりは純正部品としても設定される。既にCBを所有しているオーナーでも、後付けでSPにバージョンアップ可能なのだ。 ※諸元で10mmアップとなっているのは5mm刻みとなっているため。記事はヤングマシン2018年9月号(7月24日発売)より

最新のオーリンズ正立フォーク「RWU」をベースにラジアルマウント化などを施す。バネレートや減衰力も変更しサス長をSTDより8mmロング化した。インナー径はSTD、SPともφ43mm。アルミ削り出しのアウターに合わせフェンダーも新設計となる。前後ホイールも金→黒とし、SP専用色のトリコロールとオーリンズのゴールドを引き立てる。

SPは、インナーフォークも金色に低摩擦コーティングされ、極小コンパウンドによる研磨を施す。SPのSFのみ砲弾型メーターのケース下部もブラックに統一している。

シート高は諸元上で10mm、開発LPLによると実質8mmアップ。小径マフラーと小型のLEDウインカーで構成されたシンプルなテールに、スポーティなオーリンズが似合う。鍛造製エンドピースを採用したアルミ製スイングアーム&チェーンカバーは、STDが無塗装なのに対し、SPではブラックに塗装。

リヤショックも既存のオーリンズ製品をベースに独自開発&専用セッティングを施し、STDより8mmロング化。上下取り付けブロックの形状も変更された。品番は、既製品にない「HP161」となる。STDのショーワ製に対しスプリングの巻き数は1段多い。

SPはフルアジャスタブル。左フォークトップ中央に圧側、右に伸側アジャスターを備え、20段階に調整できる。外側の六角ナットがイニシャルで無段階式。STDはイニシャル&伸側を無段階に調整可能。

【再掲載】新排ガス規制に対応しつつ9㎰アップと使い勝手向上

1300として2代目のSC54に深化してからも14年が経過しているCB1300。既にスタイルやディメンジョンは完熟の域に達している。’08年型では、基本フォルムを踏襲しつつ、細やかなモデルチェンジで、より魅力を増した。’14年型で6速化した1284㏄直4エンジンは、平成28年排ガス規制に対応しながら、+9㎰の110㎰にアップ。握る力を約26%軽くし、エンジンブレーキを緩和するアシストスリッパークラッチも新採用した。電源ソケットや耐久性の高いウェーブキー、ヘルメットホルダーを新採用するなど、かゆい所に手が届く変更点も随所に施される。この完成度に、強化した足まわりをインストールしたSPは、まさに鬼に金棒だろう。 ※ヤングマシン2018年9月号(7月24日発売)より

CBR1000RR SPと共通のラジアルマウント式ブレンボ4ピストンキャリパーを奢る。パッドも同様に、制動フィールが安定した高μタイプだ。STDはニッシン製の対向4ポッド。ディスク径は共通のφ310㎜だが、SPはインナーディスクとホイールをCB1100RS用とした。

マスターシリンダーのピストン径はSTDがφ14mm。SPはこれをφ15.87mmにすることで、コントロール性をアップ。

CB1100RS用のインナーディスク+フロントホイールでオフセットし、大型のブレンボに対応。アウターディスクはSTDと共通。ブレーキホースもSP 専用。硬めのタイプとし、長さや配管の分岐位置も最適化されている。SP、STDともABSが標準設定だ。

広々としたシート下。STDはETC車載器を標準で搭載するが、SPはホンダ製バイクで初のETC2.0車載器を装備する。シート下の後方にDC12Vのシガープラグを新設。スマホなどの充電に活躍する。グリップヒーターも標準装備に。

SP専用色の名称はパールホークスアイブルー。通常グレードより手の込んだ方法で塗り分けられ、高級感抜群。この’82CB750FCカラーは、’00年代のCB750(RC42 )、’02CB1300SF(SC40)スペシャルに採用されたが、現行のSC54では初。オーリンズと相まって’90年代にブームとなったCB750F改の趣が漂う。


文:沼尾宏明(再掲載分)
撮影:山内潤也
「2018CB1300スーパーボルドール試乗インプレ」記事はこちらへ。

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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