
ヤマハは北米で、欧州に続いて新型「YZF-R7」を発表した。モデルチェンジ内容は欧州仕様に準ずるが、北米では独自のカラーリングもラインナップされるので紹介したい。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
欧州では価格未発表だが、北米では前年から200ドル増の9399ドルと発表
ヤマハは北米で新型「YZF-R7」を発表。欧州で発表された新型「R7」にモデルチェンジ内容は準じつつ、北米独自のカラーリングである「Breaker Cyan / Raven」を追加しているのが最大の違いだ。
モデルチェンジ内容を簡単に振り返ろう。
YZF-R7はミドルウェイトクラスのスーパースポーツとしてアフォーダブルな価格とほどよいパワー、軽快なハンドリングを持ち味とする2気筒マシン。新型では電子制御スロットル(YCC-T)やR1譲りのIMU(慣性計測ユニット)を与えられ、電子制御が長足の進化を遂げたのが最大のポイントだ。
IMUを搭載したことで車体のバンク角を各種制御に反映することができるようになり、トラクションコントロールシステム(TCS)、スライドコントロールシステム(SCS)、リフトコントロールシステム(LIF)、ブレーキコントロール(BC)、エンジンブレーキマネジメント(EBM)、ローンチコントロール(LC)といった、最高峰スーパースポーツ顔負けの支援システムを手に入れた。
YRC(ヤマハライドコントロール)ではエンジンパワー特性や電子制御の介入レベルをカスタマイズでき、3つのプリセットモードも備える。クイックシフトシステム(QSS)は加減速にかかわらずシフトアップ/ダウンができる第3世代だ。
YAMAHA YZF-R7[2026 U.S. model]
車体はフレームとスイングアームが見直され、軽量なスピンフォージドホイールやブリヂストンの最新タイヤ・バトラックスハイパースポーツS23を採用。サスペンションも一ぐ構造やセッティングが見直された。
新型の5インチTFTディスプレイは、スマートフォンと接続することで各種通知やターンバイターンナビゲーションが利用できるようになる。サーキット走行向けの表示モードを持つのも特徴だ。
これらの結果、2026年からはじまるスポーツバイク世界選手権(スーパーバイク世界選手権のアンダークラス)に参戦可能なマシンのひとつとしても準備万端に。それでいて、ミドルウェイトスーパースポーツらしい扱いやすさも備えているのが新型R7である。
北米における発売は2026年2月と欧州(同4月)よりも少し早く、価格はレギュラーカラーが9399ドル、70周年アニバーサリーエディションが9699ドルとされた。これだけのアップデートを受けつつも価格上昇は最小限だ。
YAMAHA YZF-R7[2026 U.S. model]
主要諸元■全長2070 全幅724 全高1161 軸距1394 シート高831(各mm) 車重189kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 689cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量14L■ブレーキF=φ298mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ245mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※諸元は北米仕様
YAMAHA YZF-R7[2026 U.S. model]Breaker Cyan / Raven
YAMAHA YZF-R7[2026 U.S. model]Breaker Cyan / Raven
YAMAHA YZF-R7[2026 U.S. model]Team Yamaha Blue
YAMAHA YZF-R7[2026 U.S. model]Raven
YAMAHA YZF-R7[2026 U.S. model]70th Anniversary Edition
YZF-R7 のディテール
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型スーパースポーツ)
目を奪われる新色「マットファントムブルー×フルーレッド」の衝撃 「フルカウルのスポーツバイクに乗るなら、誰とも被らない個性的なカラーリングで個性を主張したい」。そんなライダーの所有欲を強烈に刺激するの[…]
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
レースを戦うために研ぎ澄まされた、妥協なきスペック 「最新の電子制御と、エンジンを限界まで回し切る快感を両立した生粋のサーキット用レーシングマシンが欲しい」。そんなハードコアなスポーツ走行愛好家にとっ[…]
5/15:ヤマハ「YZF-R9」 1月に登場した70周年記念カラーに続いて、クロスプレーン3気筒エンジンを搭載した新型YZF-R7の通常カラーが登場。価格は149万6000円。2026年モデルは歴代最[…]
スポーツバイクの「疲れる」「足が届かない」という悩みを一掃する カッコいいフルカウルスポーツに乗りたい。でも「前傾姿勢が辛そう」「長距離を走ると手首や腰が痛くなる」「信号待ちで足が届かず立ちゴケが怖い[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型大型二輪 [401〜750cc])
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
レースを戦うために研ぎ澄まされた、妥協なきスペック 「最新の電子制御と、エンジンを限界まで回し切る快感を両立した生粋のサーキット用レーシングマシンが欲しい」。そんなハードコアなスポーツ走行愛好家にとっ[…]
スポーツバイクの「疲れる」「足が届かない」という悩みを一掃する カッコいいフルカウルスポーツに乗りたい。でも「前傾姿勢が辛そう」「長距離を走ると手首や腰が痛くなる」「信号待ちで足が届かず立ちゴケが怖い[…]
【車両概要を知るならこの記事】ヤマハ「YZF-R7」現行モデル まずは現行となる2025年モデルの概要を押さえよう。発売は2024年11月8日。北米で先行発表されていたニューカラーで、従来の3色から2[…]
2月14日発売:カワサキ Z1100 / Z1100 SE 自然吸気Zシリーズの最大排気量モデルとなる新型「Z1100」および「Z1100 SE」がいよいよ2月14日に発売される。排気量を1099cc[…]
人気記事ランキング(全体)
激動の物価高を乗り切る「価格据え置き」の価値 世界的なインフレによってあらゆるパーツや原材料が高騰するなか、スズキは2026年8月発売の新型でも、2025年7月18日発売の前年モデルの価格である98万[…]
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しか[…]
カフェレーサーから市販レーサーへの変化 今後の主役はイレブン。ヤマハが’78年に発売したXS1100が、欧米で大ヒットした時点で、おそらく他の国産3社はそう感じたに違いない。 事実、当時のスズキとカワ[…]
スマートさでエレクトロタップを圧倒するのがギボシ端子による接続 スマートフォンより大きな画面で情報が読み取りやすく、ドライブレコーダー一体式の製品もあり、価格的にもスマホよりリーズナブルなものも多いこ[…]
時代を先駆けた動力性能と信頼性の歴史を辿る:『カワサキ650-W1の系譜』 最初の紹介記事は、約9年間に及ぶ販売期間の中で生産されたW1シリーズの変遷を体系的にまとめた「W1の系譜」だ。W1の人気が最[…]
最新の投稿記事(全体)
オイルフィルターとフィルターレンチのラインアップが豊富 メンテナンスの第一歩で最も重要な項目が、エンジンオイル交換とオイルフィルター交換だ。潤滑や放熱によって劣化するオイルと、エンジン内部のゴミや異物[…]
4スト4気筒に匹敵する扱いやすさを目指して ’69年末から開発が始まった新世代のGTシリーズは、同年10月の発表と同時に世界を震撼させた、ホンダCB750フォアを仮想敵に設定していた。 もちろん、直接[…]
「稲妻の閃光」と偉大なる総帥へのオマージュ カウンタックから連綿と続くウェッジシェイプは、誰がどう見てもランボルギーニそのもの。社内のスタイリスト、ミティア・ポルケルトによると「もちろん、ガンディーニ[…]
【1950〜60年代】初任給の15倍!? 有力チームだけに許された伝説の「CRシリーズ」 市販レーサーではあるものの(CR110/93は保安部品付きも存在)、この4台を入手できたのは有力チームのライダ[…]
スマートさでエレクトロタップを圧倒するのがギボシ端子による接続 スマートフォンより大きな画面で情報が読み取りやすく、ドライブレコーダー一体式の製品もあり、価格的にもスマホよりリーズナブルなものも多いこ[…]
- 1
- 2














































