
●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:ハーレーダビッドソン
FLHXU ストリートグライドウルトラ:ストリートグライドを名乗る、伝統のウルトラモデルがついにデビュー!
ハーレーダビッドソンのフラッグシップモデルが、フルモデルチェンジを果たした。その名は「FLHXU ストリートグライドウルトラ」だ。
ウルトラといえば、ロワーフェアリングやキングツアーパックを備えるフルドレッサー仕様であり、従来型では「ウルトラリミテッド」と名乗っていたが、新型はストリートグライドの称号を冠する。
かつてエレクトラグライドがそうだったように、バットウイングフェアリングを持つモデルは、今後はストリートグライドと統一されて呼ばれるようになるのではないかと考えられ、今後デビューするであろう新型「FLTRU ロードグライドウルトラ」と双璧を成す2つの最高峰機種として位置付けられていくのだろう。
さて、その内容を見ていこう。数値流体力学(CFD)に基づき設計され、全体的なエアロダイナミクスとライダーの快適性を向上した新型バットウイングフェアリングには、スタンダードのストリートグライドより101.6mm高いトールウインドシールドが備わり、ライダー頭部への風圧を最大60%削減する。
開閉により調整ができるエアベントを持ち、フォークマウントのエアディフレクターとの組み合わせで空力特性を飛躍的に向上。コンフォート性やクルージング能力を高めた。
人間工学に基づき、新たに設計されたツーアップシートもまた、ロングライドの疲労を低減。ラゲッジキャリアを標準装備するキングツアーパックには、アームレストやパッセンジャーバックパッドも備わる。
収納スペースの容量はトータルで139Lにもなり、これはスタンダードのストリートグライドと比較し、2倍以上となるから凄まじい。
H-Dファクトリーカスタムペイント&グラフィック
ストリートグライドウルトラの一部モデルには、“H-Dファクトリーカスタムペイント&グラフィック”が施されているクロームのアクセントが際立つブラックのタンクメダリオンと、パープルまたはオレンジのマザーオブパールのテクスチャーが特徴的なデザインだ。
「ミスティックシフト」は、暗いガンメタルからパープル/ブルー/オレンジへと魅惑的に色合いが変化していく。昼と夜、明るさによっても多彩な表情を魅せ、日光の下ではとくに色の変化が際立つ。
また、炎のディテールをペイントで表現する2つのファイヤーストームも用意されている。H-Dのデザインチームを牽引したウィリー.G.ダビッドソンは、1980年のFXWGワイドグライドにファイヤーパターンの情熱的なタンクグラフィックスを施し、ファンの度肝を抜かした。その伝説的なフレイムカラーが2025年式のストリートグライドとロードグライドには採用される。
ゴーストフェードあるいはインナーフェードの効果で、フェードカラーはベースコートよりもわずかに明るく、角度によっては劇的にポップに見えたり、控えめな主張に留まったりと、キャラクターの変化を楽しめる。
ストリートグライドウルトラに採用された「ウィスキーファイヤーストーム」は、ミッドコートを追加し、より深いオレンジの色合いと、より明るいオレンジのインナーグローを持つエンバーサングロのゴーストフレイムが特徴のペイント&グラフィックだ。
ストリートグライドウルトラ カラーラインナップ
ブラックトリムモデル
【2025 HARLEY-DAVIDSON FLHXU STREET GLIDE ULTRA】ウィスキーファイヤー×ブラック(ブラックトリム) ●価格:480万3700円
ミスティックシフト(ブラックトリム) ●価格:498万5200円
ブルーバースト(ブラックトリム) ●価格:470万4700円
ビビッドブラック(ブラックトリム) ●価格:466万8400円
ビリヤードグレー(ブラックトリム) ●価格:460万200円
アイアンホースメタリック×ブラック(ブラックトリム) ●価格:480万3700円
クロームトリムモデル
ウィスキーファイヤー×ブラック(クロームトリム) ●価格:461万2300円
ビビッドブラック(クロームトリム) ●価格:447万7000円
ブルーバースト(クロームトリム) ●価格:451万3300円
ビリヤードグレー(クロームトリム) ●価格:440万8800円
ストリートグライドウルトラのディテール:大型TFTディスプレーナビ機能などを進化
スカイラインOS搭載の312mm大型タッチスクリーンを装備。4つのライドモードが備わり、ナビ機能では、ハンズフリー音声認識システムにより「ガソリンスタンドを探して」などの簡単な会話コマンドが利用できるなど性能がアップし使いやすくなった。
心臓部は1923ccの排気量を持つ、ミルウォーキーエイト117。エンジントルク175Nm、最高出力107HPを発揮する強力なVツインモーターだ。
フューエルタンク(容量22.7L)には新しいタンクメダリオンが備わり、車体トリムに合わせてクロームまたはブラックで仕上げられる。ブランドを象徴する証だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
ウィズハーレーの最新記事
アイポートの広いフルフェイス:BULLITT CRF 1970年代のBELL STAR(ベル・スター)ヘルメットを彷彿とさせるクラシカルなデザインで、どんなバイクにもマッチするだろうスリムなシルエット[…]
ハーレー乗りじゃなくても大歓迎! ブルースカイミーティングは、ハーレーオーナーのみならず、ライダー/ノンライダーに関わらずどなたでも大歓迎のカルチャーイベント。 北陸初の開催となる今回は、景勝地の東尋[…]
「ハーレーダビッドソン東大阪」と「AELLA」が共同開発 ブラックに塗装されたメガホン形状のサイレンサーは、ハーレーダビッドソン東大阪と京都のカスタムパーツメーカー「AELLA(アエラ」)が共同で開発[…]
FLHTCUTG TRI GLIDE ULTRA:直感的にハーレーとわかる威風堂々のスタイル バットウイング・フェアリングを備える「トライグライドウルトラ」は、堂々たる装いと快適な乗り心地が楽しめるモ[…]
バトル・オブ・ザ・ツインの歴史に刻まれる存在 1981年に米国、デイトナスピードウェイで第一回が開催され、その熱が日本に伝わり、1984年に日本の筑波サーキットでも火蓋が切られることとなったレース“バ[…]
人気記事ランキング(全体)
念願のWYVERNシリーズ最新作の登場だ! ついに復活を遂げて、新発売となったSHOEI「ワイバーンØ」。歴代ワイバーンシリーズを愛用してきた筆者としては、どんな進化を遂げたのが期待しかない。そこで、[…]
コンパクトで取り付けが簡単なスマートモニター タナックス(TANAX)の「スマートライドモニター AIO‑5 Play (SRS‑015)」は、本体サイズ78.8(H)×136.2(W)×26.8(D[…]
様々な日本の峠を網羅! ワインディングロードを抜け、視界いっぱいに広がる紅葉の絶景を走り抜ける。そんな瞬間こそ、秋のツーリングの醍醐味のひとつではないでしょうか。 ここで紹介する書籍「全国2954峠を[…]
ライダー本人のサイン入り限定ヘルメットも附属 ホンダUKが発表した「CBR1000RR-RファイアーブレードSP ディーン・ハリソン レプリカ」は、2025年のマン島TT・スーパーストッククラスでディ[…]
1,000ドルを謳い文句に全米で大ヒット! カワサキは1972年のZ1以来、Z650RSにZ750TWINと念願だったビッグバイクの領域で世界のリーダーへと君臨することに成功。 またそのいっぽうで、ホ[…]
最新の投稿記事(全体)
「MOUNT SYSTEM Second」 10月22日(水)発売 「MOUNT SYSTEM Second」は、力強さと美しさを両立させた新デザインの「model 01 ETHEREAL[…]
奈良県からスタート! 北海道から九州まで全国で増加中の「カブの駅」 突然ですが、皆さん、『カブの駅』ってご存知ですか?現在、1200カ所以上登録されている『道の駅』はツーリングの集合場所や休憩スポット[…]
8月後半から9月末の日本GP、10月の全日本へ怒涛のレースシーズン アッという間に10月も半ばが過ぎてしまいました。全日本ロードレース選手権を中心に取材活動をしているボクにとっては、8月23日・24日[…]
過激な初代からフレンドリーな後継モデルへ カワサキのビッグバイクと言えば、優れた資質を備える初期型をベースにして、2代目以降で徐々に動力性能を高めていくのが通例だ。だがマッハシリーズの場合は、初期型が[…]
ヤマハ・ハンドリングのこだわりを400レプリカ路線へ融合! 1980年にRZ250をリリース、レプリカの時代に先鞭をつけたヤマハも、4ストのスポーツバイクXJ400系ではツーリングユースを前提とした、[…]
- 1
- 2