![ハーレーダビッドソン フォーティエイト・カスタムトレンド最前線[第4回]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/08/HarleyDavidson_XL1200X_Custom_00-1.jpg)
感性鋭いNEWジェネレーションたちによるフォーティエイトのカスタムが、いま激アツだ! 従来のスポーツスターとは一線を画す独創的なスタイルは現代版“ボバー”ともいえるものだが、オーナーたちは「他のナニモノでもない、“フォーティエイト”という世界観なんです!」と口を揃える。圧倒的人気を誇るカスタムトレンドをレポートしよう!
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ)●写真:関野温
タンク容量をアップし足回りも強化〈2017|H〉
容量の多いXL1200CXロードスターの燃料タンクに換装し、オリジナルペイント+リフトアップ。シートはトランプ製で、リヤタイヤ手前でスラッシュカットされるショートタイプの2-2タイプエキゾーストは、バンスアンドハインズのミニグレネードブラックマフラー。
リヤタイヤの露出が増え、車体を軽快に見せることはもちろん、トルク向上とホットロッドサウンドを奏でるのが魅力となっている。リヤサスペンションを車高調整機能を備えるワールドウォークにグレードアップしたことで、マフラーが路面に擦ることがなくなり、快適性とスポーティーさを向上している。
さりげなく交換している武川製スーパーマルチDNメーターは、純正ノーマルメーターと交換するだけで、一切の配線加工を必要とせず装着ができる。速度/回転数/ギヤポジション/温度/燃料計/時計/バッテリー電圧表示/タイヤ外径補正/バックライト色変更等、多くの機能を持つ。
タッチアップペンでひと手間をプラス!〈2020|ちのひろし〉
「よりハーレーっぽく」と、タンクにラメの入ったファイヤーパターンを施し、リフトアップ。DKカスタムのコイル&キーリロケーションキットで、イグニッションをエンジン左へ移設するのも欠かせない。
ライディングポジションが前傾姿勢気味となるドラッグバーやナンバーサイドマウントキットはキジマ製。ナンバーブラケットはアルミビレット製ブラックアルマイト仕上げで、ドリルドデザインが軽快かつスタイリッシュだ。
マットブラック塗装のマフラーはバンスアンドハインズのショートショットスタッガードである。
ツボを押さえたカスタムがひと通り施され、これぞボバーカスタムと言わんばかり。「お父さんがメグロに乗っていた」という筋金入りのバイク好き一家で生まれ育ったオーナーのこだわりは、タイヤウォールのメーカー名やブランドロゴをペンマーカーで白く着色した点。スポーティーだ!
シルエットを崩さないBIGタンク〈2019|ケンボウ〉
ハーレーが欲しいとディーラーへロードグライドを見に行ったら、そのスタイルや取り回しの良さからフォーティエイトに魅了され、予定を変更。ケンボウさんは自分好みにカスタムを愉しんでいる。
ロボットハンドルはワンオフで、H-D純正ディファイアンスハンドグリップ(ブラックアノダイズド)をセット。エルボー型のヘビーブリーザーエアークリーナーはH-Dスクリーミングイーグルで、マフラーはバンスアンドハインズ ビッグラディウスの組み合わせとした。
1200Xのデザインを壊すことなく車体にフィットするビッグタンクはモーターステージ製で、容量を7.5→12.5Lに増量。航続距離を伸ばす。
タンクに表情豊かなペイント〈2020|RUMI〉
モタードバイクにも乗るRUMIさん。大型二輪免許を取得し、購入したのがフォーティエイト。ノーマルフォルムを大きく崩していないバランスの良いライトカスタムとなっているが、バイクの顔とも言えるフューエルタンクの塗装によって、見る者を魅了してやまない1 台となった。
光の当たり方や見る角度でまったく違う表情となる手の込んだペイントは、カスタムペインターのご主人によるもの。ハンドルはエイプハンガーとし、グリップも交換。
バンテージされた武骨なマフラーと、ワイルドなムードを高め合っている。ダービーカバーとタイマーカバーは、H-D純正のNo.1スカルコレクションで統一した。
ハワイアンテイストに〈2018|まつお〉
オーナーの好きな海をイメージし、タンクやホイールを爽やかなブルーにペイント。パームツリーやハイビスカスといった南国を想起させるグラフィックスはハワイアンテイストを感じさせ、HARLEY-DAVIDSONのロゴもまたカラフルでトロピカル。
自分だけの唯一無二のスポーツスターとしている。マフラーはモーターステージのブラス76シリーズ。純正エキゾーストパイプにスリップオンで取り付けでき、金管楽器などにも使用されるブラス(真鍮)ならではのサウンドを奏でるだけでなく、遮蔽板に当ててから排気を出すことでトルク/パワーを向上する。
エンド部はシガーをチョイス。インナーサイレンサーで音量調整ができるのもいい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
ローライダーST:結晶塗装を巧みに用いて、とことんブラックにこだわった ローライダーSTをベースに、ダイナを意識したクラブスタイルに仕上げた。ラッキーデイブスのサンディエゴバーは高さ16インチと迫り上[…]
荒くれ者の圧倒的パワー。ワイドオープンの一撃は計り知れない!! 大排気量化が進むハーレーダビッドソンの心臓部・ミルウォーキーエイト。新車から搭載されるストック状態でも117キュービックインチ=1923[…]
北の大地にてブルスカ前哨戦 ライダーが交流する場を。もっと自由に楽しく! ファッションや音楽、ローカルフードなど、誰でも楽しめるコーナーがたくさん用意されるイベント「ブルースカイミーティング™️」が、[…]
「すべてのユーザーに寄り添う」ハーレーダビッドソン春日部 ハーレーダビッドソンを買おうとする時はもちろんだが、むしろディーラーとの付き合いは購入後の方が長くなるもの。そして「すべてのユーザーに寄り添う[…]
今年は4日間通して最高の天候に恵まれて開催! 「コヨーテキャンプミーティング」の主催は、群馬県太田市にハーレーのカスタムショップを構える遠藤自動車サービス。創業が1974年という老舗で、主に扱う車両は[…]
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
バトル・オブ・ザ・ツインの歴史に刻まれる存在 1981年に米国、デイトナスピードウェイで第一回が開催され、その熱が日本に伝わり、1984年に日本の筑波サーキットでも火蓋が切られることとなったレース“バ[…]
左右で違うイラストが楽しめる! ホンダは、サンリオの人気キャラクター「クロミ」ちゃんのかわいらしいデザインを施したモンキー125用の純正アクセサリー「“Honda × Kuromi” モンキー125用[…]
EFFEX(エフェックス)のグリップヒーター初代が発売されてから約7年が経ちました どうも、商品担当の ぐっちーです! EFFEX(エフェックス)のグリップヒーター初代が発売されてから約7年が経ちまし[…]
バイクのドラムブレーキ「スパッ」と戻りますか? ブレーキの操作性ってバイクに乗るときの「気分」に影響しますよね? みなさんのバイクのドラムブレーキ、レバーを離した時に気持ちよくスパッ!と戻りますでしょ[…]
人気記事ランキング(全体)
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
ネイキッドブームの立役者もライバル続出で遂に対抗刷新! 1989年、カワサキがリリースしたZEPHYR(ゼファー)は、レーサーレプリカ熱が冷めたタイミングもあって、瞬く間に400ccクラスの販売トップ[…]
フレディ・スペンサー、CB1000Fを語る ──CB1000Fのインプレッションを聞かせてください。 とにかくすごく良くて、気持ちよかったよ。僕は何年もの間、新しいバイクのテストをしてきた。HRCのテ[…]
ゼファーとは真逆のコンセプトで独り勝ちを掴む! 1989年のカワサキZEPHYR(ゼファー)をきっかけに、カウルのないフォルムをネイキッドと呼ぶカテゴリーが瞬く間に人気となった。 続いて1991年に、[…]
前年モデルでTFTディスプレイを獲得した無印 北米スズキは、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の痛快な並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド「GSX-S1000」およびスポーツツア[…]
最新の投稿記事(全体)
トップス&インナー 機能性抜群な冬用パーカー JK-630:1万3000円台~ 伸縮性の高い透湿防水生地を使用したウインターパーカー。保温性に優れた中綿入りなので、暖かさをキープし快適なライディングを[…]
1903年以降、ナンバーはずっと使い続けることができる英国 ナンバープレートがオークションなどの売り物になること、じつはイギリスではさほど珍しいものではありません。 イギリスでは一度登録したナンバーを[…]
ライダーの「不安」を解消する全方位監視性能 「Driveman DD-1000」の開発責任者は、「秋のライダーが直面する『後方の不安』と『夜間の不安』、この両方を解消したいという想いで開発した」と語っ[…]
秋向けライディングギア 機能性抜群なライディングパーカー JK-604:1万2000円台~ ヨーロッパで人気の気軽にはおれるケブラー裏地入り、スリーシーズン向けスエットパーカ。肩と肘にはCEレベル2ソ[…]
テレスコピック×フラットツインは1300cc化でより軽やかに! まず正直に言うと、残念ながらR1300RS&Rの試乗はフルウエットのみで、試乗時間も2台合わせて45分という限られた時間だった。各車のお[…]
- 1
- 2