![[フレーム&足まわりの塗装] ハネ石やボルト締め付けにも強い“パウダーコート”で強靭に仕上げる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/PowderCoatingKato_01.jpg)
DIYペインターの中には、フレームや足まわり部品まで自家塗装で行う猛者もいる。だが跳ね石や衝撃が加わる部分であることを考えると、プロに任せてパウダーコート塗装を施すのが、長い目で見て間違いのない選択である。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:パウダーコーティング・カトー
フレームを塗装する際にパウダーコートがおすすめな理由
外装部品をどれだけ磨き上げていても、フレームや足まわりが錆びたり塗装がヤレていると、バイク全体の印象は悪くなる。逆に外装がくたびれていても、黒いパーツがしっとり輝いているだけで見栄えがよくなるもの。
ステアリングヘッドパイプやスイングアームピボット周辺など、外から見える部分だけを缶スプレーで塗ったり、もっと大がかりにフレーム単体の塗装を剥離剤で落として自家塗装する器用なサンメカもいる。
ウレタン缶スプレーのブラックを使えば、ツヤも耐ガソリン性も得られる。だが、エンジンを積む際に傷つけたりワイヤーが擦れて剥がれたりするなど、自家塗装の限界に直面することも多い。
「餅は餅屋」の喩えどおり、外装部品よりシビアな環境にある骨格部品に関しては、溶剤系のペイントより粉体塗装=パウダーコートの方が一段も二段も上であることは確かだ。塗膜が厚く衝撃に強く強靱で、なおかつ形状が複雑でも静電気の力で塗料がまとわりつくパウダーコートは、粉体塗料を焼き付ける乾燥器を持っていないかぎり、プロにしかできない塗装方法である。
この分野で全国のレストア好きや旧車絶版車好きから頼りにされているのが、パウダーコーティング・カトー(愛知県)だ。工業用サンドブラストによる塗装剥離から粉体塗装/焼付乾燥まですべて社内で行うのはもちろん、なによりバイクを知り尽くした加藤金親氏のテクニックはバイクの骨格部品のリフレッシュに欠かせないもので、絶大な安心感がある。
フレーム単品まで分解する自信がないなら、手初めてにスイングアームとスタンドだけでも依頼してみては? その仕上がりを見ればきっと「次はフレームを!!」という気持ちになるだろう。
日本全国のカスタムショップや絶版車専門店、サンデーメカニックからの依頼で大忙しのパウダーコーティング・カトーの加藤金親代表。パウダー以外にガンコートやアクリル焼付塗装も好評だ。
バイク1台を分解してフレームのパウダーコーティングをオーダーする際は、スイングアームや3つ叉などのパーツも合わせて発送するのが一般的。念のためスマホで写真を撮っておくのが良いだろう。写真は仕上がってきたGB250クラブマンのフレーム一式。
塗装済みフレームは丁寧に梱包されてユーザーの手元に返ってくる。新聞紙を剥がして生まれ変わったパーツを見れば、誰もが素晴らしい仕上がりに感動するはず。溶剤系のペイントでツヤを出すには、サフェーサーを厚く塗って入念に研磨した後に上塗りしなくてはならず、均質に仕上げるのは至難の業。だがパウダーコーティングは、金属への密着力が強く塗膜が厚いからヌルテカに仕上がる。右の写真は塗装前。カサカサだったヘッドパイプが嘘のようだ。
フレーム以外も走行中や組み上げ工程で傷がつきやすいパーツもパウダーコーティングした。メインスタンド/3つ又/トップブリッジ/エンジンハンガーなどなど。
絶版車や旧車の鉄製スイングアームやスタンドは錆びて当然で、スプレーペイントではサビの痕跡を消しきれないことも多い。また厚塗りしすぎると跳ね石などで塗膜が割れてしまうことも。パウダーコーティングに使用する粉体塗料は、高強度で耐衝撃性に優れており、塗膜割れのリスクが低いのが特色だ。スタンドのストッパーが曲がったり接地面が破損している場合、修正後に塗装を依頼しよう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
高性能オイルの定義とは? エンジンとエンジンオイルには密接な関係性がある。昨今のガソリンエンジンやハイブリッドエンジン用オイルのトレンドは、低粘度一辺倒と言っても過言ではない。オイルの粘度が低ければエ[…]
泥や油汚れの洗浄は強アルカリなのに優しいマッドマックス一択!! 食器を洗う食器用洗剤やボディソープは毎日使用するものだが、その成分を意識することは少ないだろう。これ以外にもさまざまな洗浄剤があるのは「[…]
オイルフィルターとフィルターレンチのラインアップが豊富 メンテナンスの第一歩で最も重要な項目が、エンジンオイル交換とオイルフィルター交換だ。潤滑や放熱によって劣化するオイルと、エンジン内部のゴミや異物[…]
スマートさでエレクトロタップを圧倒するのがギボシ端子による接続 スマートフォンより大きな画面で情報が読み取りやすく、ドライブレコーダー一体式の製品もあり、価格的にもスマホよりリーズナブルなものも多いこ[…]
ガレージのインテリアにも適したカギ付き大容量7段引き出し収納 整理整頓や紛失防止、作業効率アップなど機能面でのメリットが多いのはもちろん、モチベーションアップに果たす役割も大きいのがツールキャビネット[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
皆さ~ん! 今年の夏は、どこかへ走りに行きましたか? 夏の終わりにやっておきたいのが、ドライブチェーンのガッツリ洗浄です。なぜかって? ツーリングでふだんとは違う場所を走るということは、それだけチェー[…]
高性能オイルの定義とは? エンジンとエンジンオイルには密接な関係性がある。昨今のガソリンエンジンやハイブリッドエンジン用オイルのトレンドは、低粘度一辺倒と言っても過言ではない。オイルの粘度が低ければエ[…]
皮脂や汗に含まれる尿素が生地を痛めてしまう ──一般の方が汗でびちょびちょのヘルメットをリフレッシュさせたい場合、どのように行えばよいでしょうか? 「どこが外せるのか、どういうふうに洗えばいいのかは、[…]
鉄は錆で崩れゆくのが宿命か 古いバイクの部品、そのほとんどは鉄でできています。であるがゆえに錆びやすく、そしてレストアともなると出くわすのがこれ。 サビが進行すると腐食で穴が開いてしまったり(↑)極め[…]
割れたフェンダー復活作戦 今回は、割れて半分になってたフロントフェンダーの復活作戦です。 ヤマハのポッケ用なのですが、なにせ1980年式という古さ以上に、エンジン冷却?のためのスリットがある形状ゆえの[…]
人気記事ランキング(全体)
1978年に市場に投入。ホンダの英知を集めた名作6気筒モデル「CBX 1000」 多気筒化によるエンジンの高出力化と超高回転化は、1960年代の世界GPロードレースにおいてホンダがその正当性を鮮烈に実[…]
愛車をガード! 安心の防犯&プロテクト系 ◾️パイプエンジンガード Upper / Lower 万が一の立ちごけでも車体へのダメージを最小限に抑える質実剛健なパイプガード。補修用としても頼[…]
秋のバイクシーズンに向けて、E-Clutchでも最高峰の直4サウンドと走りを先取りする 朝夕の風に涼しさが混じる8月下旬、ライダーが心躍らせる秋のツーリングシーズンがまもなく幕を開ける。このベストシー[…]
ロングセラーとなった6気筒ツアラー「カワサキ Z1300」 ホンダのCBX1000とほぼ同時期である1978年のケルンショーで発表され、翌1979年に登場したのがカワサキZ1300である。同じ並列6気[…]
最新の投稿記事(全体)
愛車の「顔」を自分でプロデュース。新制度で選べる数字と対象車両区分 これまでは偶然配られた数字を受け入れるしかなかったが、2026年10月19日からは、自分が選んだ「お気に入りの4桁の数字」を愛車に掲[…]
クルマでもバイクでもない!街中をスイスイ駆ける超コンパクトEV スマートに、スタイリッシュに街を駆け抜ける。 そんな都市型モビリティの未来を現実のものとしたひとつの答えが、今回オートバックスで受注が始[…]
カウル付きロードスポーツも安心の「湾曲(アーチ)形状」 今回リリースされたラダーレールの最大の特徴は、中央部が弓なりに曲がった「湾曲設計」。ストレートタイプのラダーに比べて傾斜の変化が緩やかになるため[…]
レインウエア+αがスッキリ収まる絶妙なサイズ感 今回の新作2種は、日帰りツーリングでの使い勝手を徹底的に追及。雨具、500mlペットボトル、モバイルバッテリーといった「これだけは持って走りたい」という[…]
なぜ「45°」なのか? 絶妙な角度が痒い所に手が届く! すでにラインナップされている60°、90°、135°も絶大な支持を得ているが、車種やホイールデザイン、ディスクローターのクリアランスによっては「[…]
- 1
- 2


![パウダーコーティング・カトー|代表加藤金親さん|[フレーム&足まわりの塗装] ハネ石やボルト締め付けにも強い“パウダーコート”で強靭に仕上げる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/PowderCoatingKato_02-768x512.jpg)
![パウダーコーティング・カトー|バイクフレーム|[フレーム&足まわりの塗装] ハネ石やボルト締め付けにも強い“パウダーコート”で強靭に仕上げる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/PowderCoatingKato_05-768x512.jpg)
![パウダーコーティング・カトー|ペイント後|[フレーム&足まわりの塗装] ハネ石やボルト締め付けにも強い“パウダーコート”で強靭に仕上げる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/PowderCoatingKato_06-768x512.jpg)
![パウダーコーティング・カトー|ペイント前|[フレーム&足まわりの塗装] ハネ石やボルト締め付けにも強い“パウダーコート”で強靭に仕上げる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/PowderCoatingKato_03-768x576.jpg)
![パウダーコーティング・カトー|ペイント後|[フレーム&足まわりの塗装] ハネ石やボルト締め付けにも強い“パウダーコート”で強靭に仕上げる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/PowderCoatingKato_07a-768x432.jpg)
![パウダーコーティング・カトー|ペイント後スイングアーム|[フレーム&足まわりの塗装] ハネ石やボルト締め付けにも強い“パウダーコート”で強靭に仕上げる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/PowderCoatingKato_08a-768x576.jpg)
![パウダーコーティング・カトー|ペイント後スイングアーム|[フレーム&足まわりの塗装] ハネ石やボルト締め付けにも強い“パウダーコート”で強靭に仕上げる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/07/PowderCoatingKato_09a-768x576.jpg)



































