
2022年末に発表された特別モデル「R18 100Years(アール・エイティーン・ワンハンドレッド・イヤーズ)」と「R nineT 100Years(アール・ナインティー・ワンハンドレッド・イヤーズ)」。クロームデザインが美しい2台は、1923年に設立のBMWモトラッドが今年100周年を迎えることを記念してつくられたスペシャルモデルだ。待望の2台の価格発表および予約受付が開始された。
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●外部リンク:BMWモトラッド
100年の歴史を記念したエクスクルーシブなモデル
BMWモトラッドの歴史、100年を表現したアートワーク。ボクサーエンジンやパリ−ダカール・ラリーの優勝の瞬間、リボン付きのアニバーサリーモデル、ベルリンにあるBMWグループの工場などがモチーフとなっている。
航空機の製造からスタートしたBMWが設立したのは1916年のこと。しかし1919年のベルサイユ条約によって航空機および航空機用エンジンの製造が禁止され、会社は危機に陥った。危うい経営状態が続くなか、1923年に1台のバイクを発表。4ストローク空冷2気筒エンジンを搭載した「R32」の登場だ。
コンパクトで軽量、低重心のボクサーエンジンは瞬く間に評判となり、BMWは起死回生に成功。そして、これはBMWモトラッドの歴史がスタートした瞬間でもあった。
この質実剛健なボクサーエンジンは1923年の誕生以来、基本設計に変化がないという稀有な存在。産声を上げたときにすでに完成度は高く、BMWモトラッドの輝かしい歴史を築き上げてきたのだ。
この歴史を記念して、BMWモトラッドはヘリテージエクスペリエンスの世界を体現する2つのバイク、R nineT ロードスターと大型ボクサーエンジンを備えたR18クルーザーを100周年記念モデルとして発表。BMWモトラッドが設立された1923年に合わせて、両モデルはそれぞれ1923台の限定販売となる。
2月1日より発売、公式ウェブサイトにて予約注文の受付を開始
2月1日より発売となる「R nineT 100Years」は、ハイグレードなサスペンションなどが装備された「R nineT」がベース。レトロモダンなカフェスタイルで、クロームメッキ×ブラックペイントで美しく仕上げられたタンクを装着。タンクには、100周年の記念エンブレムも光り輝く。
そんな「R nineT 100Years」の価格は284万6000円。納車は今年3月頃の予定。
【R nineT 100Years】主要諸元■全長2105 全幅870(ミラーを除く) シート高805(各mm) 車重224kg(装備)■空冷4スト水平対向2気筒DOHC4バルブ 1169cc 109ps/7250rpm 11.83kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量18L ■タイヤサイズF=120/70-ZR17 R=180/55-ZR17 ●価格:284万6000円
「R nineT 100Years」と同じく、シックなクロームメッキ×ブラックペイントのタンクが印象的な「R18 100Years」は276万4000円。通常の「R18」ではオプションとなっているダイヤモンドエンボス加工のコンビネーションシートを装着している。
またアクラポヴィッチ製のマフラーは、テールパイプを覗くとBMW伝統のロゴデザインがモチーフとなったエンブレムを見ることができる。遊び心あるデザインが光る特別車だ。
「R18 100Years」は、2月1日よりBMWモトラッドジャパン公式ウェブサイトにて予約注文の受付を開始。納車は今年7〜9月の予定。
【R18 100Years】主要諸元■全長2465 全幅950(ミラーを含む) シート高690(各mm) 車重358kg(装備)■空冷4スト水平対向2気筒DOHC4バルブ 1801cc 91ps/4750rpm 16.11kg-m/3000rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L ■タイヤサイズF=120/70-R19 R=180/65-B16 ●価格:276万4000円
100周年仕様のアクセサリーも登場
100周年限定コレクションのバッグや100周年ロゴをあしらったモーターサイクルマットもラインナップ。また100周年限定コレクションのアパレルも2023年に公開予定となっているので、ぜひチェックを。
【動画】Have a look at the new BMW R nineT 100 Years and BMW R 18 100 Years
※本記事は“ミリオーレ”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
BMW シフトカムテクノロジーを採用したボクサーエンジンを継承 スポーティな走りもさることながら、ロングツーリングでの快適なライディングを両立するR1250RS。ソロツーリングはもちろん、タンデムや荷[…]
BMWのプレミアムを体現するMシリーズ 1972年に設立されたBMW M社。創業当時はBMW モータースポーツ社としており、その名の通りモータースポーツ関連の研究開発や車両の生産を行っている。そのBM[…]
エンジン出力はそのままにスピードアップ! さらにバンク時のダウンフォースを増加! 『たぐい稀なピュアレーシングの遺伝子』と謳われているBMW M1000RR。ウイングレットを装備し、スーパーバイク世界[…]
着実にアップデートするBMWのスーパースポーツ スーパースポーツといえば国産車の独壇場だった2009年にBMW S1000RRは登場。それ以来、着実に各部をアップデートし、進化を続けている。 2023[…]
佐伯 要(さえき・かなめ)/BMWモトラッド ジェネラルマネージャー。1982年生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、2005年BMWグループジャパンに入社。四輪部門のカスタマーサポートや営業企画、プロダ[…]
最新の記事
- 「カワサキ初のレーサーレプリカ」ライムグリーンカラーを導入した初の大排気量車:カワサキZ1000R【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 変化を一気見! カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【2018~2025年モデル】
- 2025MotoGPヘルメット勢力図は5社がトップを分け合う戦国時代へ突入! 日本の3メーカーに躍進の予感!?
- 【SCOOP!】スズキ「GSX-8」系にネオクラが存在か!? 丸目のGS&クーリーレプリカ復活希望!!
- 「初の100ps超え!! 」全面改革で進化した第二世代のZ:カワサキZ1000J【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 1
- 2