
●記事提供:モーサイ
クルーザーでもない、復活でもない?
2023年5月中旬に開催されたカワサキ新型エリミネーターの試乗会で、僕がちょっとビックリしたのは「クルーザーを作るつもりはなかったし、かつてのエリミネーターを復活させようという意識もありませんでした」という技術者の言葉だった。
ついでに言うと、国内外で大人気のホンダ レブル250/500への対抗意識も特になかったそうである。
ではカワサキがどうして新型エリミネーターを開発したのかというと、非常に出来がいいニンジャ400のエンジンを多くのライダーに味わって欲しいから……とのこと。そう言われても、いまひとつピンと来ない人がいるかもしれないが、確かにニンジャ400は出来がいいのだ。
もっとも僕がニンジャ400で好感触を抱いたのは、エンジン単体ではなく、マシンをトータルで見ての話である。2018年から発売が始まった現行モデルのバランスは素晴らしく良好で、過去にこのバイクでいろいろなシチュエーションを走った僕は、最近ではめったに聞かない「ライトウェイトスポーツ」という言葉を思い出した。
その背景にはニンジャ250と基本設計の多くを共有することで実現した167kgという車重があるのだが(一方ニンジャ650は194kgで、世間で同車のライバルと認知されているホンダ CBR400Rは192kg)、新型エリミネーターはそこまでの軽量車ではない。まあでも、レブル250:171kg、レブル500:191kgという車重を考えると、176kgは十分軽いと言っていいのかもしれない。
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