2023秋冬ウェア:ブランドコーディネート編|ジャケット編|パンツ編|グローブ編|シューズ編
2023〜2024年秋冬シーズンを走るのにぴったりのバイクウェアコーディネートを、人気8ブランドの製品から厳選。気軽に街中でも着こなせるものから、厳しい冬のロングツーリングにも対応したものまで、あなたがイマ探しているスタイルをここで見つけよう。
●文:ヤングマシン編集部(宮田健一) ●写真:関野温 ●モデル:横田航大
フラッグシップ[Flagship]
フラッグシップは、ブランドロゴのサブコピーである“RIDE FOR VERTEX(=頂点に乗る)”が示すように、ライディングギアにおける“最高級品/主力商品/もっとも重要な物”を目指し、1990年代から長年にわたって積み重ねてきたノウハウを余すことなく商品にフィードバック。PUレザーやテキスタイルなど素材を活かしたジャケットはもちろん、パンツ/グローブ/シューズ/バッグ類とライディングに必要なギアをひと通り取り揃えている。
デザインについても、定番のアメリカンモータースポーツをモチーフとしたものから、爽やかなヨーロピアンスポーツ系やカジュアル系にまで拡大。さらに近年は、新たに今回紹介するアウトドア&キャンプ系にも力を注いでいる。
野遊び/キャンプ/焚火…と、ライディングの先にあるステージを目指し、バイク用ウェアとキャンプ用ウェアを融合させたおすすめコーディネートがこちらだ。
ジャケットとパンツは、焚火を楽しむ難燃性とライディングを楽しむ快適ストレッチ性能を両立した新ファブリック素材を使用しており、ジャケットはカラビナやキーホルダーなど多彩なものを吊り下げておける便利なウェビング(ループ)も多数配置。インナーライナー(品番FIRJ-W216)と併用することで、冬のキャンプツーリングにも対応してくれる。
パンツもポケットが全部で10個と収納力バツグンなうえに膝のプロテクターはバイクから降りたら外側からすぐに着脱可能だ。
グローブについても、難燃素材のリフレイムグローブ(FGR-A611)が用意されているが、今回は冬のツーリングを想定して防水ウインターグローブをチョイス。
シューズは、普段使いからツーリングまで、あらゆるシーンで活躍する防水ハイカットタイプだ。
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2023秋冬ウェア:ブランドコーディネート編|ジャケット編|パンツ編|グローブ編|シューズ編
エルフ[elf]
フラッグシップが展開するもうひとつのブランドがエルフ。モトGPや4輪F1のスポンサードをはじめ、モータースポーツシーンを支えてきたヨーロッパ有数のモーターオイルメーカーからブランドライセンシーを請けて、フラッグシップがその高い技術力によって2輪用アパレル製品の設計と製造をプロデュースしている。
ライダーが求める機能/素材/フォルムを随所に反映したデザイン、そしてフランスのモータリゼーションが色濃く漂うビビッドなカラーセレクトは、今回紹介するようなスーパースポーツ系だけでなく、アドベンチャー系やネオレトロ系など、あらゆるマシンやライディングシーンとマッチする。
なお、elfシューズのプロデュースは広島化成が担当だ。
ヨーロッパの長きモータリゼーションの伝統を感じさせるエルフのウェアは、バイクとの一体感を重んじるコーディネートが欲しいライダーにぴったり。
今回紹介するジャケットとパンツも、ウインター対応ながら、これまでの冬用ウェアのようなモコモコした雰囲気を出さず、スマートなシルエットで身を包んでくれるのが特徴だ。
もちろんジャケットは、肩/肘/背/胸にプロテクターがフル装備。標準装備となる脱着式インナーは、単体でも利用が可能だ。
パンツも、中綿入りで防寒性能を高めながら、上下左右に位置調整ができる膝プロテクターで運動性能を確保。
グローブには、スポーツバイクに相性のいい通年もののレーシンググローブをチョイス。
シューズは、バイク用として定番の広島化成elfシューズによるシンテーゼ16だ。
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2023秋冬ウェア:ブランドコーディネート編|ジャケット編|パンツ編|グローブ編|シューズ編
ゴールドウイン[Goldwin]
1983年にオフロードをコアに“GW SPORT”として誕生したゴールドウインモーターサイクルが、2023年秋冬シーズンより、社名を冠したブランド「Goldwin」のモーターサイクルカテゴリーとして生まれ変わり、新たにスタート。
会社としては70年以上、モーターサイクルウエア/ギアとしては40年間培ってきた開発技術を活かし、Goldwinブランドが持つ”DEDICATION TO DETAIL(細部へのこだわり)”という独自の美学のもと、スポーツやアウトドアなどのシーンにおけるアクティビティ中に、自然と一体化する瞬間を体験できるような機能性プロダクト展開を目指し、モーターサイクルのある暮らしを快適にサポートしていく。
躍動感やエネルギー、ブランドの中心であるスキーの軌跡やスピード感、そして自然や山のシルエットを表現した3つのエレメントで構成されるロゴマークを配して、新たに生まれ変わったGoldwinのモーターサイクル用秋冬新作ウェア。
ここで紹介するコーディネートは、ショートツーリングなどで自然を感じながら、ストレスなく気軽に着れるアイテムで構成してみた。
ジャケットはフード付きの防風パーカータイプで、幅広い層に支持されている定番のスタイル。
パンツは防風防寒で、中綿入りながら過度に膨らまないようになっており、下半身の冷えを防ぎながらシルエットもバッチリ確保。
グローブも、インサートされた防水透湿素材ゴアテックスや裏地のボアと保温性の高い中綿で、機能性の高さが自慢だ。
やはり防水仕様となっているライディングシューズは、街中からキャンプサイトなどアウトドアシーンまで活躍できる、シームレスな雰囲気のショートブーツタイプ。邪魔な靴ヒモの結び目を収納できるポケットといった心配りがゴールドウィンならではだ。
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クシタニ[KUSHITANI]
静岡県浜松市に本社を置く、日本で初めてレース用の革ツナギを製作したバイク用品メーカーがクシタニ。
1947年創業以来のノウハウを詰め込みながら進化させ続けてきたレーシングスーツや革製品を筆頭に、時代に合わせて新素材を使用した数多くの高機能製品を開発。製品のジャンルは多岐にわたり、いずれも世界クラスのテクニカルな製品を世に送り出している。
ヴィンテージライクな雰囲気を持ちながらも、最新の快適機能や安全性を求めたいという人におすすめしたいのが、クシタニのコーディネートだ。
パテッドデザインが特徴のウインターアーカナジャケットは、ダイヤ柄リップと杢調を品良く融合させながら、ストレッチ機能を持たせた防水透湿素材生地を使用しているほか、首まわりには汗による不快な匂いを取り除く消臭素材を採用。別売プロテクターを収納できるポケットは、肩/肘/背/胸とフルで用意されている。
デニムパンツも、裏地に起毛素材を配しているほか、3レイヤーの防風フィルムを内蔵してヒンヤリ感をシャットアウト。
グローブは、ウインター用ながら、シャーリングや指マチ部の伸縮素材で非常に優れた動きやすさを確保。また甲部の裏地には蓄熱保温素材も使用されている。
防風タイプとなるシューズは、新木型により甲側の余裕を拡大。幅広いライダーの足に合うようになっている。
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デイトナ[DAYTONA]
バイク用品の老舗総合メーカーである「デイトナ」は、1972年に創業。車両用パーツから始まった自社製品群は、その後バイクに関わる様々な分野へと拡大。現在ではウェア/バッグ類もヘンリービギンズブランドとして展開中だ。
そのヘンリービギンズ製品は比較的リーズナブルな価格設定で、バイク乗りのニーズに応える機能もキチンと備えた製品も揃っているとして、ユーザーからの人気が高い。今シーズンも真冬を乗り切るためのアイテムをラインナップ。上から下まで冷気をしっかりシャットアウトしたいと考えているなら、ここに全部揃っている。
ジャケットは、アウター単体/インナー単体/重ね着ができる3ウェイタイプ。防風防水のアウターで外気をカット、キルティング生地で中綿の動かないインナーが暖かさをキープと、デイトナらしく機能を押さえた造りが特徴だ。袖が前に寄せられた前傾姿勢に合わせた裁断で、ローハンドルやセパレートハンドルに対応しているのも嬉しい。
パンツについては、表地が厚手のコーデュラで引き裂き強度に優れる一方、裏地はフリース素材で暖かく、保温性に優れる秋冬用デニム。
グローブは撮影用サンプルが間に合わなかったものの、こちらも秋冬用はスポーツタイプからカジュアルやヴィンテージタイプまで、なんと15種類もラインナップされている。
フットギアは、2mm厚のフルグレインレザーを使ったエンジニアリングブーツ。ヒールファスナーにも信頼性の高いYKK製を採用した贅沢仕様だ。
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ホンダ[HondaGO BIKE GEAR]
ホンダ製のバイクに乗るユーザーのために、「HondaGO BIKE GEAR」としてメーカー自らがプロデュースするホンダの純正バイクウェアは、小排気量から大排気量、スポーツバイクからアドベンチャー、ネオレトロ、クルーザーなど様々なスタイルに合った商品を多数ラインナップ。いずれもホンダ2輪車正規取扱店やHondaGOのWEBサイトを通じたオンラインショップで購入することができるようになっている。
今回は、幅広いカテゴリーのバイクと相性が良さそうなカジュアルスタンダードなコーディネートでひと揃え。大型のメインバイクと小中排気量のサブバイクの2台持ちなんて場合にも、1セットでこなせそうだ。
ジャケットには、人気の高いソフトシェルのパーカータイプをチョイス。2022モデルで大好評だったため、2023モデルは仕様はそのまま、新たに写真のバサルトグレーが追加され、車体色とのマッチングがさらにしやすくなった。もちろんホンダ製品だけに、プロテクション類は肩/肘/背に標準装備しているだけでなく、胸部もオプションで用意。脱着式の防寒インナーとアウターに設けられたベンチレーションで、長い季節に対応してくれているのも嬉しい。
パンツはオールシーズンのデニムタイプ。防寒仕様ではないので、冬のツーリングではオーバーパンツとの併用がおすすめだが、ちょっと街まで出かけたいなんて時には、自然なこちらがいいかも。
グローブはFIVEとのコラボモデルで、こちらもあえて軽快な3シーズンタイプ。ヒートグリップ装備のバイクに短時間乗車なら、意外とこれで事足りてしまうことも。
シューズはアールエスタイチとのコラボで、プロテクション効果が高い外側に大きく張り出したソールが特徴的だ。
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ラフ&ロード[ROUGH & ROAD]
1982年の創業以来、一貫してバイク乗りによるバイク乗りのために作られた製品を信条にしている「ラフ&ロード」。バイク業界で初めてライディングジャケットの肩と肘に強化プラスチックプロテクターを装備したのは、ここの製品だ。
それ以来、“ヘビーデューティ&多彩な機能”がブランドの特徴となっており、ウインター製品も今回紹介するように、厳冬期のロングツーリングでも軽く乗り越えられる、オーバースペックとも言えるぐらいの性能に仕上がったものがラインナップされている。
着脱式ボア付きフードやアウターネックウォーマーが見るからに暖かそうなジャケットは、アウターが防風素材やストームガードで外気をシャットアウト。さらに、チタンスパッタリング加工された裏地&マイクロファイバーの中綿素材が優れた保温性を発揮する着脱インナーで、厳冬期をサポートしてくれる。機能面でも、収納式ペットボトルホルダーやコインホルダー対応型ポケットなど、ラフ&ロードらしい工夫がいっぱいだ。
これに合わせる冬用パンツは、直履きでも重ね履きでも使えるタイプで、こちらもジャケットと同じ裏地チタンスパッタリング加工&マイクロファイバー中綿素材を採用している。
グローブは、裏地にフリースとフェイクボアを使用し、暖かさと動きやすさを両立したアクティブタイプ。
シューズは、防水透湿にa-topダイヤルワイヤーと、しっかり機能を押さえながら片側500g以下に仕上がった超軽量タイプだ。
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2023秋冬ウェア:ブランドコーディネート編|ジャケット編|パンツ編|グローブ編|シューズ編
ワイズギア[Y’S GEAR]
ヤマハの純正アクセサリーやライディングギアを送り出しているのがワイズギアだ。アパレル製品は、独自製作のものに加えて、今回紹介するような有名ブランドとコラボしたものも多数。
2023秋冬コレクションは、カジュアルスタイルとスポーティースタイルの2本立てで商品を取り揃えている。YSPをはじめとするヤマハ製品取扱店やワイズギアのオンラインショップで購入できるほか、バイク用品量販店でも扱っている。
寒さが増す冬季に暖かく走り、そしてバイクを下りて街中をぶらっと歩く…、といったシチュエーションにもぴったりのウインタージャケットが、今回チョイスしたソリッドブルゾンジャケット。クラシカルなスタイルがどんなバイクにも合うこのジャケットは、クシタニとのコラボによるもの。3M社のシンサレートフェザーレスを中綿に使用し、保温性/防寒性の高さもさることながら、優れた軽さも大きな特徴のひとつとなっている。裾からの風侵入を防ぐストームガードも備えているのが嬉しい。
これに合わせたグローブも、やはりクシタニとのコラボ製品で、どんなコーディネートにも合わせやすいシンプルデザインのライトウインタータイプ。杢調のストレッチ素材に防風透湿フィルムをボンディング加工した素材を採用している。
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2023秋冬ウェア:ブランドコーディネート編|ジャケット編|パンツ編|グローブ編|シューズ編
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