市街地・高速・ワインディング徹底比較

特集:気になる!? 兄弟車試乗インプレ対決【Z900 vs Z650/MT-09 vs MT-07】

  • 2018/12/7

兄弟車試乗インプレ対決

デカい方がエラい! 速い方が正義! それが世の中の絶対真理ィィィ!! ……というのはスペック至上主義世代のライダーにとって疑う余地のない事実。でもホントにそう? 無理してない? 探し求めていた理想は案外その下にあるかも!? というワケで、本特集では同一シリーズにおいて兄弟関係にあるモデルを乗り比べてみた。対決は「Z900 vs Z650」と「MT-09 vs MT-07」の2戦。人気の兄か? いぶし銀の弟か? 市街地・高速・ワインディングの3ステージでのパフォーマンスを徹底比較すべく、東京のヤングマシン編集部から西伊豆間の往復約400kmの試乗インプレ&採点に臨んだ。

兄弟車対決その1:カワサキ Z900 vs Z650

まずは第1戦、カワサキZシリーズの対決だ。かたや、欧州でネイキッドブームを生んだZ1000をベースとしたネオ4発NK・Z900。こなた、長らくカワサキのミドルクラスを担っていたER-6nがフルモデルチェンジして生まれた、ザッパーの再来!?・Z650。果たして兄貴分が貫禄を見せつけるか、それとも弟分が勝負をひっくり返すか!?

カワサキZ900 vs Z650

#1:主要スペック&ライポジ比較

Z900は、欧州でネイキッドブームを生んだZ1000をベースに、948ccの直4エンジンを独自の鋼管フレームに積んだモデル。欧州で’17年にデビュー後、国内には今春から投入された新作ネイキッドだ。一方のZ650は、’06年よりカワサキのミドルクラスを代表していたER-6nがメインフレームを一新して、’17年同車へフルチェンジ。650ccとは思えない軽量&コンパクトさが心地よいハンドリングを生み出す一台だ。

#2:街乗り&高速走行

街乗りについては、現実的には優劣と言えるほどの違いはほとんどなく、好みも含めた微妙な差が積み重なった結果と言ってよさそうだ。一方、高速走行においては、余力あるエンジン、車重により安定感のあるZ900に軍配が上がった形だが、アンダーパワーのZ650は小さいながらもメーターバイザーが機能し、空力のよさが光った。

#3:ワインディング&採点結果

ワインディングはZ650がZ900を多くの要素で圧倒。軽さがもたらす素直なハンドリングで、”クルクル回りピタッと走れる”フレンドリーなキャラクターが生きた形だ。そして採点の結果、最終的に軍配が上がったのは兄貴分・Z900か? それとも弟分・Z650か?

兄弟車対決その2:ヤマハ MT-09 vs MT-07

続いて第2戦はヤマハMTシリーズの兄弟対決。兄貴分は845ccの3気筒エンジンが独特かつ強烈なダッシュを生むMT-09、弟分は2気筒688ccエンジンが爽快かつ刺激的な走りを生むMT-07だ。車格が異なる両車だが、その走りにはどのような違いがあるのだろうか?

ヤマハMT-09 vs MT-07

#1:主要スペック&ライポジ比較

MT-09は、’14年のデビューからまもなく大ヒットをもたらした新生MTシリーズの始祖モデル。845ccの3気筒エンジンが独特かつ強烈なダッシュを生む。’17年にモデルチェンジし、新装備を獲得している。一方のMT-07は、400cc・ミドルクラス並みのコンパクトな車体に、全域でトルクを発揮するクロスプレーン2気筒エンジンを搭載。アップライトな姿勢と上質なハンドリングで、爽快かつ刺激的な走りを生む一台だ。

#2:街乗り&高速走行

街乗りについては、兄貴分のトルクか、弟分の開けやすさか。兄貴分の安定感か、弟分の軽やかさか。それぞれのどこを評価して、なにを取るかだが、どちらをどう選んでも「こんなはずじゃなかったのに…」的な失敗はないだろう。高速走行においては、MT-09のライディングポジションに向き不向きが。シート座面の傾斜がキツく、ハンドルはワイド、ステップも後退気味にセットされていることがネックになった。

#3:ワインディング&採点結果

ハッキリとアグレッシブさを打ち出すMT‐09とは対称的に、のんびりと牧歌的なエンジンを持つMT‐07。その違いがワインディングにおいてはっきりと現れた。そして採点の結果、最終的に軍配が上がったのは兄貴分・MT-09か? それとも弟分・MT-07か?

●文:伊丹孝裕/八百山ゆーすけ/二宮祥平/松田大樹 ●写真:真弓悟史/松井 慎
※『ヤングマシン2018年10月号』掲載記事をベースに再構成

※本記事の内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

カサ

カサ いわゆる"Web担"的黒子

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研二くんのゼッツーに憧れるも手が届かずZ400GPで卒輪(そつりん)した"自二車は中型二輪に限る"世代。あれから30余年を経てまさか再び二輪の世界に触れることになろうとは人生何が起こるかわからんもんだ(笑)