第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

特集:兄弟車試乗インプレ対決

カワサキZ900 vs Z650試乗インプレ対決#2【街乗り&高速走行】

  • 2018/12/3

カワサキZ900 vs Z650

かたや、欧州でネイキッドブームを生んだZ1000をベースとしたネオ4発NK・Z900。こなた、長らくカワサキのミドルクラスを担っていたER-6nがフルモデルチェンジして生まれた、ザッパーの再来!?・Z650。車格が異なる両車だが、その走りにはどのような違いがあるのだろうか? 東京上野のヤングマシン編集部〜西伊豆間の往復約400kmをテスター4名が走り、個人的採点を施した。本稿では試乗ツーリングのうち、街乗りと高速走行についてレポートする。

↓#1を読む【スペック&ライポジ比較】↓

カワサキZ900

【KAWASAKI Z900 95万400円 4気筒 125ps 948cc】

カワサキZ650

【KAWASAKI Z650 78万6240円 2気筒 68ps 649cc】

テスター4名(左から)サーキット走行を知り尽くした男・伊丹孝裕、ガジェット&雑学王・八百山ゆーすけ、ユーザー代表Youtubeクリエイター・二宮祥平、YM編集部のインプレデータバンク・松田大樹

STAGE1:街乗り

まずは低速域での扱いやすさやストップ&ゴーでのストレスのなさを検証すべく、街中で4台を乗り比べ、5点満点で個人的に評価してもらった。

結果は、各テスターのコメントにもある通り、現実的には優劣と言えるほどの違いはほとんどなく、好みも含めた微妙な差が積み重なった結果と言ってよさそうだ。

カワサキZ900 vs Z650

(左)Z650(右)Z900

【伊丹:Z900=4/5PT、Z650=4/5PT】エンジンの扱いやすさはZ650、トルクフルな粘りではZ900が有利。あえて言うほどの不満はないが▲を挙げるのなら、Z900は重い車重が取り回しでは不利に働き、Z650のエンジンは無機質で表情が若干乏しいか。

【八百山:Z900=3/5PT、Z650=4/5PT】Z650の400ccクラスにも思えるコンパクトさと足着き性の良さは、小柄なボクにとって嬉しい限り。Z900は車体のボリュームがあるため、左折小回りやUターンなどで気を遣う。ただしZ650は180度クランク特有の発進時や極低速でトルクの谷間がちょっと心もとないのが気になった。

【二宮:Z900=5/5PT、Z650 2/5PT】多くの信号と渋滞に耐えるのに重視されるのは座り心地、姿勢、足つき、放熱性。Z900の方が重心が低く、乗りやすい感じがする。Z650は一本橋みたいなノロノロ走行は苦手のようだ。とは言え、わざわざ乗りたいという愛があれば、優劣の差にはならない。

【松田:Z900=4/5PT、Z650=5/5PT】Z650の足着きがイイ、Z900はエンジンが粘るとか、各々に美点はあるものの、街乗りが厳しいと言うほどの欠点はない。トゥルルルッと滑らかなZ650(180度クランク)は2000〜4000rpmくらいの鼓動感が気持ちよくって、少々荒っぽかったER-6系エンジンをよくぞここまで仕上げたと思う。

※TOTAL〈街乗り〉:Z900=16/20PT|Z650=15/20PT

STAGE2:高速道路

街を抜けた一行は高速道路を使って移動。ここでは巡航時の快適性や防風性、安定性などをテストし、それぞれのモデルが持つツーリング性能をあらわにしてみた。

結果、余力あるエンジン、車重により安定感のあるZ900に軍配が上がった形だが、アンダーパワーのZ650は小さいながらもメーターバイザーが機能し、空力のよさが光った。

カワサキZ900 vs Z650

(左)Z900(右)Z650

【伊丹:Z900=5/5PT、Z650=4/5PT】両車ともメーターバイザーが備えられ、適度な前傾姿勢の効果も手伝って、見た目よりもずっと高い防風効果を発揮。しかもこの2台のハンドルはラバーマウントされているため、防振性にも優れていたのだ。Z650はギヤ比の関係で回転数が上がり気味だったが、不快なほどではなく、心地よい鼓動感をともなって巡航することができた。

【八百山:Z900=4/5PT、Z650=4/5PT】長距離を淡々と走る高速では、排気量が大きく振動の少ない方が快適。その点では4気筒のZ900に軍配が上がる。両車ともシート高が低く、ハンドルがやや遠め&やや高めというポジションがクルージング向きな印象。さらにメーターのハウジングがバイザー形状になっていて、小柄なボクの背丈だと適度なウインドプロテクション効果を発揮してくれるのが嬉しいかぎり。

【二宮:Z900=4/5PT、Z650=4/5PT】高速巡航ではフェアリングがなくモロに走行風を顔面に受けるため、両車ともマイナス1点。Z900は安定していて快適だが、余力がありすぎる感じ。一方のZ650はなんと高速領域でまったくハンドルがブレないという、奇跡の安定性を発揮。横風が強烈だったにも関わらず、矢のようにまっすぐ疾走した。

【松田:Z900=5/5PT、Z650=4/5PT】6速・100km/h時のエンジン回転数はZ650が約4500rpm、Z900が約4000rpm。Z650は5000rpmを超えるとシート回りにピリピリと、尻が痺れそうな微振動が出てくるのでハイペースがやや辛い。Z900はシートが低くて安心感があり、心穏やかに巡航できる(し、その気になればガンガン飛ばせそう)。

※TOTAL〈高速走行〉:Z900=18/20PT|Z650=16/20PT

ここまでで街乗り〜高速走行を経たZ900とZ650。次稿ではワインディングの走りを比較し、採点結果を発表する。引き続きお楽しみに。

●文:伊丹孝裕/八百山ゆーすけ/二宮祥平/松田大樹 ●写真:真弓悟史/松井 慎
※『ヤングマシン2018年10月号』掲載記事をベースに再構成

↓#3を読む【ワインディング&採点結果】↓

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