[バイク用品レビュー]計2万円ちょいの寒さ対策、電熱グローブ&ベストがコスパ良すぎ。電源なしでもあったか~【PowerArQ】
●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行
どうも、アイキョウです。最近Amazonで安価な電熱ベストやインナーグローブが売っていますが中国の市場系製品が多くて信頼感にかけます。
「コスパの良い電熱製品を紹介してほしい」という声が多いので探していたのですが、そんな時にプレスリリースが届いたのがパワーアークの電熱インナーグローブ発売の知らせでした。
まずは軽くパワーアークに関して紹介します。
パワーアークはポータブル電源を販売している
パワーアークはアウトドアユーザーや災害時の備えとして人気のポータブル電源を販売しているメーカーで福岡に本社があります。
主力のパワーアークポータブル電源の累計販売台数は15万台を突破。主な販路はAmazonなどEC系なので、問屋や量販店を通さない事で価格を抑えて販売できているようです。
嬉しいのは30日間の返品交換保障や1年間の長期保証、更には無期限のカスタマーサポートなど、買った後のサポート体制が充実している事。Amazonでよくある、出処やサポート体制がよくわからない激安製品を購入するよりも安心感があります。
1万ちょいでバッテリーもつく電熱インナーグローブ
価格はAmazonで1万3200円。7.4Vの専用バッテリーが2個と充電器が付属されているのでコスパ最高です。
バッテリーは購入時左右グローブ内に収められていて、充電器は二つ同時に充電できるようになっています。
日本のメーカー製品だけあって、バッテリーにも品番や会社名などが記載されたステッカーが貼られていて安心感があり、収納袋と取扱説明書が付属されています。
袋のサイズは大きめで、別売りでシガーソケットケーブル【3300円】、モバイルバッテリーから充電する際に使える充電ケーブル【1980円】予備バッテリーが【3300円】で販売されていますが、これらを全て収納できることが可能な大きめなサイズです
その他に取り扱い説明書が付属されていて、それによると暖かさは3段階で調整可能。最強の赤モードが60~65度。白が45~55度。青が35~40度となっています。使用時間は最弱の青モードで8時間半から9時間。白だと4時間~4時間半。赤モードだと2時間~2時間半です。
グローブ本体のスイッチ部にはバッテリー残量がわかるようにインジケーターがついていて、4つ点灯で75~100、3つで50~75、2つで25~50、1つは0~25%となっています。
説明書は保証書も兼ねているので、1年間は保存しておいた方が良いでしょう。それとカスタマーサポートの窓口の電話番号やメールアドレスも記載されています。
手を入れてみると電源を入れなくても暖かい。裏側を見てみると裏起毛が採用されているので、電源が切れてしまってもグローブ自体に保温性があり、極端にすぐ寒くなることはありません。
またインナーグローブなので手汗が染み込んで臭わないか気になるかもしれませんが、バッテリーを外し、ケーブルをファスナー内に収めれば中性洗剤で水洗い可能です。
また熱源は電熱線ではなくカーボンナノチューブを採用しています。電熱線は読んで字のごとく手袋内に配線を通して発熱する仕組みですが、カーボンナノチューブはシート状。断線しずらく均一に暖かくなる特長を持っています。
人差し指と親指にはスマホタッチ対応の生地が追加されています。
サイズ感としては今回Sサイズを選びました。僕は元々手が小さいのでライディンググローブもSサイズを選んでいますが、こちらの生地はポリエステルに伸縮性のあるポリウレタンが混紡されています。伸びるのでサイズ選びに迷ったらワンサイズ小さめを選ぶと良いでしょう。
中綿入りのインナーグローブだとこれからの時期使えるシチュエーションが限られてしまいますが、電源を入れないでインナーグローブとしても使えるので長期間使えるのが魅力です。
1万弱の電熱ベスト
価格はAmazonで9900円。価格は定価時でコミネより少し安いぐらいなのですが、ベスト単体でもかなり保温性が高いのが特徴です。カラーはブラックとオリーブ。サイズはS・M・Lがあります。
付属品としては袋と取扱説明書が付属されていて、電源はモバイルバッテリーなので別途購入する必要があります。パワーアークでは10000mahのモバイルバッテリーを3300円で販売していますが、お手持ちのバッテリーがあれば流用可能です。
ベスト自体が中綿入りでライトダウンのように使うことができるので、気温が読めない時などに袋に入れてコンパクトに持ち歩くことができます。
取り扱い説明書を見てみると暖かさは4段階で調整可能で、最強の赤が53℃、紫が48℃、緑が43℃、白が38℃です。
外気温によって稼働できる時間は異なるようですが、例えば気温0℃、10000mahのモバイルバッテリーを使用と仮定すると赤で5時間、紫で6.3時間、緑で7.3時間、白で8時間になります。
使用時には3時間で低音火傷防止のためにスイッチがオフになり、60℃以上になるとサーモスタッドが発動して温度上昇を抑制する仕組みも採用しているので安全面もバッチリ。
ベストタイプで襟のない丸首なのでどんなアウターにも合わせやすく、革ジャンや通勤時のスーツ下に着用することも可能です。ポケットは両脇の部分にありますが、こちらはファスナーやボタンがついていないので走行中に物を入れておくのはやめておいた方が良さそうです。
モバイルバッテリーは右側の内ポケット内に収めて配線ですが、マジックテープで飛び出さないようにすることが可能です。こちらも熱源はカーボンナノチューブで温かくなる範囲は背中と両胸の少し下ぐらいの合計3か所です。
洗濯も可能で、中性洗剤で手洗いした後に保水した中綿の水気を切るためにネットに入れて30秒から60秒間ほど洗濯機で脱水して干せばOKです。
中綿に関しては数多くの高機能素材を製造するデュポン社のソロナを採用。一般的な中綿に比べて保温性と吸湿速乾性に優れているので、ダウンのように保水して保温力が失われてしまう事はありません。
サイズはユニセックスになりますが、僕はいつも通りのSサイズで問題なしでした。アウターの下に着用するトレーナーやパーカー、セーターなどと同じサイズを選ぶと良いでしょう。
真冬のバイクで使ってみた
気温9度の日に効果を確かめてみました。
上半身はインナーの上に電熱ベスト。アウターは中綿などが入っていないレザージャケットを着用。手には電熱インナーグローブの上にレザーグローブを着用しました。
グローブ、ベスト共に保温性が高いので体感的には「寒くない」状態に。長時間は厳しいですが短距離ツーリングなら行けちゃいそうです。
少し走ってからいずれも最強モードで起動してみると、ベストは電源を入れた瞬間から暖かくなり数十秒で十分な暖かさに。リュックを背負っていたので背中と胸いずれも体に密着していましたが胸の方が暖かくなるのが早く、次いで背中が暖かくなりました。
最強モードではかなり暖かく、長時間だと低音火傷してしまう可能性も感じたので2番目に強力なモードにしたところ調度良く感じました。
グローブも起動後すぐに暖かくなり手だけこたつに入れているようでしたが、熱すぎることはなく一段階暖かさを落としてみたところ電源を入れていない状況とあまり変わらないように感じました。
3シーズンジャケットの追加すれば真冬も使えるように
今回は中綿などが入っていないジャケット、グローブの下に着用して試してみましたが暖かい状況で走ることができました。
更に気温が低い日に使うのであれば、中綿入りのジャケット、グローブの下に着用すれば問題なく使えるでしょう。
電源を入れなくても使いやすい製品なので、Amazonなどで製品をチェックしてみてください。
動画でレビューを見たい方はこちら
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(相京雅行)
1分でわかる記事ダイジェスト 夏に使ってもらいたいワークマンのインナー8着を紹介。半袖Tシャツが990円、ボクサーパンツも990円とお値段もお安くなっている。走行風によって乾いた時には、気化熱で肌表面[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 快適なメッシュジャケット&パンツで夏を乗り切ろう! 年々、夏場の熱さが厳しくなってきているように思う。バイクで走り始めると路上には日影が少なく、常に直射日光に照らされる。[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 夏にメッシュジャケットの下に着用したいおたふく手袋のインナー7選をご紹介。吸水速乾性に優れた化学繊維を使った高機能インナーだ。 パワーストレッチEVOシリーズ 手袋の春夏[…]
1分でわかる記事ダイジェスト ワークマンのマッスルブースターセーフティをご紹介。筋力アップを目的としたものではなく、今ある筋肉が効率的に使えるようになる。電車などでゆられても体全体の骨格バランスをサポ[…]
どうも、アイキョウです。今日はついにBMCさんと一緒に作ったメッシュジャケットが完成したので紹介します! BMC代表の青野さんは元々アパレル業界出身なので、バイク用品メーカーが作らないようなカジュアル[…]
最新の関連記事(バイク用品)
CYBER LEATHER グローブシリーズの特徴 ライダーの基本的な要求である、「怪我から身を守ること」「清潔感を保持すること」「ストレスフリーで快適に走行できること」に基づいて作られたスタンダード[…]
リアル巨摩郡レプリカの「X-Fifteen グン」 SHOEIから2024年7月19日に発売された“バリ伝レプリカ”の2種類は、いずれも2024年9月30日までの受注期間限定。迷っていた方はお近くの正[…]
アメリカ国旗をモチーフとする本格オフロード用フルフェイス モトクロスやエンデューロといったオフロードレース参戦に最適で、林道ツーリングでも重宝する本格派オフロードフルフェイスのグラフィックモデル『VF[…]
ジャンアントニオ選手のレプリカ第2弾がX-Fifteenに新登場 X-Fifteenに追加されるレプリカモデルは、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ選手が今シーズンに着用している最新グラフィックだ。ブラ[…]
ダニ・ペドロサのレプリカモデルが最高峰オープンフェイスで登場 中上貴晶選手に続く、VZ-RAMのGPライダーレプリカは、ダニ・ペドロサだ。このグラフィックは’24年7月に発売されたRX-7X PEDR[…]
最新の関連記事(電熱グッズ)
指先が冷えないだけで寒い日のライディングが楽しくなる ブレーキレバーにクラッチレバー、バイクは繊細な指先操作が必要な乗り物だ。となれば、グローブは薄い方が正確な操作が行えるのだが、寒い日は指先が異常に[…]
どうも! ヤングマシンさんで商品レビュー記事を書かせて頂いております。バイク好きの映画監督、ナカモトユウです。 突然ですが皆さん、電熱グローブは使っていますか? もし一度も使ったこと無いというライダー[…]
給電方式選べる電熱グローブEK-205(L):28%オフで1万4866円 新型カーボンファイバーヒーターを採用したポリエステル製の電熱ウインターグローブ。グラフィックプリントを取り入れたカラー展開でジ[…]
どうも、アイキョウです。今日はコミネのEK-307 12Vヒーティングインナーチェスト&バックパッドをご紹介します。 コミネは幅広い電熱商品を作っていますが、今回の電熱アイテムはなんとプロテクターポケ[…]
はいどうも、東雲レミです。今回は現在開催中のAmazonホリデーセールで安くなってるバイク用品を紹介していきます。 前回開催していたブラックフライデーセールよりは小規模なセールで値下げされてる品自体も[…]
人気記事ランキング(全体)
日本で登場したときの想定価格は60万円台か カワサキはタイに続き北米でも「W230}を発表。空冷233cc単気筒エンジンはKLX230のものをベースとしているが、レトロモデルにふさわしいパワー特性と外[…]
ヤマハの3気筒スーパースポーツがついに登場! ヤマハは欧州でR9、北米でYZF-R9を発表した。車名は仕向け地によって『YZF』を省略しているようだが、基本的には(細かな違いはあるとしても)同じマシン[…]
ライダーを魅了してやまない「ハイパーVTEC」 CB400SF(スーパーフォア)に採用されていることでも有名な、バルブ制御システム「ハイパーVTEC(HYPER VTEC)」。この口コミを検索してみる[…]
燃料タンクも新作! サスペンションカバーやディープフェンダーも特徴 ホンダは、昨年11月に車両の姿を公開し、後日国内で発売予定としていた新型モデル「GB350C」をついに正式発表、2024年10月10[…]
1441cc、自然吸気のモンスターは北米で健在! かつてZZ-R1100とCBR1100XXの対決を軸に発展し、ハヤブサやニンジャZX-12Rの登場からのちにメガスポーツと呼ばれたカテゴリーがある。現[…]
最新の投稿記事(全体)
元世界チャンピオンが全日本トライアルに参戦、先行して参戦しているヤマハに挑む ホンダが開発中の電動トライアルバイク「RTLエレクトリック」で、藤波貴久さんが全日本トライアル選手権に参戦する。そんなニュ[…]
水冷GVシリーズのGV125S/GV300Sに加え、250モデル×3機種を追加 ヒョースンモータージャパンは、新型水冷250cc・V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル「GV250」シリーズ3機[…]
ヤマハの3気筒スーパースポーツがついに登場! ヤマハは、欧州および北米で正式発表されたYZF-R9を日本国内にも2025年春以降に導入すると明らかにした。価格や諸元については国内未発表だが、欧州仕様の[…]
タイや欧州、北米で先行発表済みのW230とメグロS1 カワサキモータースジャパンは、新型モデル「W230」と「メグロS1」をタイ、欧州、北米に続き日本でも2024年11月下旬に発売すると発表。これと併[…]
CYBER LEATHER グローブシリーズの特徴 ライダーの基本的な要求である、「怪我から身を守ること」「清潔感を保持すること」「ストレスフリーで快適に走行できること」に基づいて作られたスタンダード[…]