性能向上だけでなく、目で見てわかる楽しさと進化を実現【ミシュラン パワー6&パワーGP2 試乗インプレ】岡田忠之さん&原田哲也さんも参加!

  • 2024/01/10 11:00
  • BRAND POST[PR]: ミシュラン
ミシュラン パワー6&パワーGP2

ミシュランのパワー6パワーGP2の試乗会が、栃木県のGKNドライブジャパンで開催された。12月とは思えない暖かい気候で、まさにベストコンディション。ゲストとして元世界GPライダーの岡田忠之さんと原田哲也さんも参加した。

●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:MICHELIN ●BRAND POST提供:MICHELIN

元世界GPライダーが絶賛するミシュランの次世代スポーツタイヤ

「どっちのタイヤもいいよぉ〜。まだみんなが乗る前だからあまり言わないけどね」と岡田忠之さん。「暖まりが早くていい!」と原田哲也さん。会場に到着すると、元世界GPライダーの2人が朝から楽しそうに絶賛していた。2人はこの日すでに朝からコースを激走し、新タイヤのフィーリングをすっかり気に入っているようだった。「哲也が速くてさぁ」「いやいや岡田さんだって」そんな会話を聞くと、今回発表されるミシュラン パワー6とパワーGP2の期待度が否が応でも高まった。

GKNドライブジャパンの会場には試乗車がズラリと並べられ、同じ車種でパワー5とパワー6を、パワーGPとパワーGP2を比較試乗することが可能。コースのインフィールドはワインディングを想定し、ウエットコースも用意。外周路で最高速付近の安定性も試せるようになっていた。

パワー6はパワー5を、パワーGP2はパワーGPを熟成させたイメージで、どちらも内部構造は大きな変更をせず、トレッドやサイドウォールのデザインを変更している。

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ゲストとして岡田忠之さんと原田哲也さんが参加。世界GPを戦ったプロの声はとても貴重だ。

パワー6はグリップやライフの向上だけでなく、高級感とスタイリッシュなデザインもプラス

パワー6のトレッドセンターは左右非対称の溝が刻まれ、サイドはゴルフボールデザインとスクエアーデザインを導入。サイドウォールにはチェッカーフラッグをモチーフにしたプレミアムタッチデザインを採用し、カッコいいスポーティーなタイヤとして進化した。

内部構造はパワー5から大きな変更は発表されておらず、リヤタイヤは2CT+テクノロジーを継承。2CT+テクノロジーは、トレッドセンターのハードラバーコンパウンドをサイドのソフトラバーコンパウンドのベースとする設計で、これが優れたグリップと耐久性や剛性感を生み出すのだ。

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パワー6
意のままの走りを実現するためにモデルチェンジ。MotoGPを始めとするモータースポーツで培った技術を導入。見た目のデザインを一新し、それがスポーティーな走りを予感させる。ショルダーはスクエアーデザインとゴルフボールデザインを施し、サイドウォールはチェッカーフラッグをイメージしたプレミアムタッチデザインを採用。プレミアムタッチデザインとは、ミシュラン独自の金型技術によって実現するデザインで、ベルベットのような質感と漆黒のカラーが特徴。

実質、パワー6の性能に直結する変更点はトレッド面のみ。それほど違いがあるのだろうか?と率直な疑問を抱きつつ、まずはパワー5を装着したホンダのホーク11で走り出す。ミシュランならではの優しいフィーリングがあり、パワー5の良さを改めて実感。そう、パワー5はかなりバランスが良く、ホーク11を確実にステップアップさせていた。

コーナリングをメインに走り込み、ウエット、高速周回路もテストした後、すぐにパワー6を履いたホーク11に乗り換えた。するとどうだろう、パワー6の第一印象は、パワー5の良いところがより全体的に広がったようなフィーリングだった。まず乗り心地がよく、さらにライダーの操作に対するフィードバックが明確。グリップ、そしてハンドリングにおいてもワンランク上をいくのだ。

また、ウエットコースを走った直後にコーナリングセクションでも走行してみたが、温度依存がそれほど大きくないことも実感。暖まりの早さと、温まるに連れて安心感が増していくわかりやすさを確認できた。また、時間と距離を重ね、様々なシーンを走るとミシュランらしい性能の持続性の高さも感じられるはずだ。

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ハンドリングやウエット性能、そして最高速付近の安定性を確認。パワー5とパワー6を同車種で乗り比べることで、その進化を体感しやすかった。

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様々なスポーツバイクでタイヤの存在感を向上させてくれそうな予感。後輪は2CT+構造を採用。サイドのソフトコンパウンドの下にセンターのハードコンパウンドを敷くことで剛性バランスを向上させている。

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トレッドの左右非対称デザインが特徴のパワー6。内部構造は大きな変更がないというが、乗り心地やハンドリングは飛躍的に向上。ミシュランらしい懐の深さをさらに質の高いものへと昇華させている。

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パワー5とパワー6の性能チャート。この図を見るだけでも、その進化がよくわかる。

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中排気量からビッグバイクまで、スポーツモデルを中心に様々なサイズを用意する。CBR250RRやNinja ZX-25Rなどに適合するサイズが追加。240サイズはドゥカティのディアベル用だ。

サーキットに持ち込みたくなるパワーGP2のポテンシャル

パワーGP2ではホンダCBR400Rをセレクト。パワーGPとパワーGP2を交互に乗り比べる。確かに違いはあるものの、困ったことにどちらも良いのだ。グリップの高さ、そしてハンドリングともに申し分ない。400ccという特性を生かして、旋回速度をどんどん上げていくが、どこまでも許容してくれる感覚はハイグリップタイヤならではの心強さだった。

そのことを岡田さんに伝えると「そう、どちらもいいんだよね。スズキのGSX750にも乗ってみなよ」とアドバイスをいただいた。

スズキのGSX750で試乗するとどうだろう。確かにGSX750でもパワーGPとパワーGP2はどちらもミシュランらしい安心感をもたらしてくれたが、パワーGP2の方がフルバンク中や立ち上がりでのグリップ感が高い。また直立付近から向きを変えるシーンで、フロントの舵角のつき方が明確な感じだった。必然的にアベレージが高くなっていくのがわかる。

これ以上はサーキットに持ち込まないとわからない部分。暖かくなったら走り慣れたコースに持ち込んでみたいと思った。

「ずいぶん楽しそうだったじゃん。違ったでしょ」と岡田さん。ホンダCBR400Rではそこまで感じられなかったパワーGP2の懐の深さを体感することができた。岡田さんのアドバイスに感謝である。

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大排気量の方が進化を体感しやすかった。ただし、すぐにステップが接地してしまうため、暖かくなったらサーキットでも試してみたいところ。

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パワーGP2
サイドウォールにはチェッカーフラッグを連想させるプレミアムタッチデザインを採用。真っ黒なタイヤの中に深みのある陰影を作り、高級感とミシュランらしさを演出する。

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ショルダー部分にスリックゾーンを持つパワーGP2。ボイドレシオ(トレッド全体に対する溝面積の割合)は前後ともに6.5%となっている。

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パワーGPとパワーGP2の性能チャート。サーキットだけでなく日常のシーンでの性能を大幅に向上させている。

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大排気量中心のサイズラインナップだったが、CBR400RR/SV650/Z650に適合する160サイズを新たに用意。

岡田さんに今回の感想とミシュランらしさを聞いてみた

「パワー6もよかったけど、パワーGP2の向上に驚いた。朝、哲也と楽しく走ったんだけど、荷重をかけた時のグリップが凄く良い。僕らでもまだまだイケる感じ。転がり抵抗の少なさも体感できて、サーキットで攻めてみたいと思ったね。

ライフが伸びたことでグリップが落ちているわけではなくて、より高い荷重でのグリップが期待できるイメージ。フロントに関してはパワーGPからそれほど変わっていないんだけど、リヤが進化したことで前後のバランスも向上している。もう2ステップ、3ステップ荷重をかけたところを見てみたくなったね。

ミシュランは世界GPや鈴鹿8耐で何度も履いているんだけど、とにかくトラクションをかけた時の前に進む力が全然違う。それは他のタイヤを履いているバイクと一緒に走っているとすぐにわかる違い。今回のパワーGP2もそういったミシュランらしさを感じられた。レースで培った技術のフィードバックを感じるけど、だからといって一般道で硬すぎたり接地感が薄い感じはしなくて、このバランスはどうやって作っているんだろう、って感心するほど。

ステップにセンサーの付いていないバイク、できれば保安部品も付いていないバイクでもっと深いバンクを試してみたくなったよ」と岡田さん。

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近年のミシュランタイヤに積極的に試乗。パワーGP2ではサーキットで攻めてみたいとのこと。パワーGP2は岡田さんをそんな気持ちにさせる高いスポーツ性を持っているのだ。

原田哲也さんに今回の感想とミシュランらしさを聞いてみた

「普段、自分のスクールではずっとパワーGPを使っているから今回のパワーGP2の進化はわかりやすかったね。パワーGPは、自走でサーキットに来る方にオススメしやすいタイヤなんだけど、パワーGP2はその特性がより進化。とにかくウォームアップ性が良くて、安心感が高い。

さらに面白いのは、空気圧でキャラクターを自分好みに寄せられるところ。少しリーンの時に前輪が入る感じがあったんだけど、空気圧を高くしたらその挙動がなくなる。僕は前輪の入る感じは気にならなかったんだけど、岡田さんは少し気になるようだったので、前輪の空気圧を調整。同様に後輪も少しの空気圧の違いで挙動が変わるから、色々な味付けができて面白い。

パワー6は温度依存性が低くなり、乗り心地も良くなった。性能の上の部分はパワー5からそれほど変わっていないと思うんだけど、下のレンジは明らかに広くなっている。ロード6に近づいた感じもある。もちろんライフのことはあるけれど、ロード6を履いていてもうちょっと走りたい人は、パワー6を選ぶのもあり。特に大排気量バイクにはいいかも。

僕がミシュランの公道用タイヤを履いたのはレースをやめてからなんだけど、印象と全然違った。履く前は寒さに弱い印象だったんだけど、履いた瞬間に『何コレ!』って感心したよ。新しいタイヤって寒い時期にテストをすることが多いんだけど、安心感が他のタイヤと全然違ったんだ。それからプライベートのバイクやスクール用バイクに使っているんだけど、とにかく寒い時に強くて、ライフが長い。今朝も気温7度の中、2周めから膝を擦っていたしね。

それと、グリップに関しては、加速方向だけでなく減速方向にも注目してほしい。ミシュランは減速方向のグリップがとても良い。今回もどちらのタイヤもウエット路面でもABSがほとんど入らないし、前輪が切れ込みそうな挙動が出ないのは、タイヤがグリップしているから。良いタイヤは前輪が切れない、ミシュランは切れないんだよね。

タイヤはバイクの印象を大きく変えてくれるから、値段で選ばず良いタイヤを履いてほしいと切に思うよ。良いタイヤを履けば、ライフも良いし転倒するリスクも減る。結果、コストパフォーマンスも良いはずだからね」と原田さん。

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プライベートスクールやレッスンのバイクにもパワーGPを履いてきた原田さん。そのため、グリップやスポーツ性だけでなくライフにも注目。

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パワー6とパワーGP2の性能向上は、トレッド面のチューニングによるところが大きい。どちらも左右非対称デザインを採用している。

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スリックからロード6までのリヤタイヤのトレッド面を比較。タイヤ選びでバイクのキャクターは激変する。だからこそしっかりとこだわって選びたい。

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パワー6、パワーGP2の試乗会は、12月とは思えない暖かい気候の中、栃木県のGKNドライブジャパンで開催。多くのメディアや販売店がその進化を体感した。


※本記事はMICHELINが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。