【レストア&整備の定番アイテム】キャブレターインナーパーツの「キースター」製品で絶版車や旧車の走りが蘇る

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キースター|キャブレター燃調キット

絶版車や旧車に乗り続けるために欠かせないメンテナンスやセッティング。キャブレターはエンジンコンディションを左右する重要なパーツであり、経年劣化や長期放置でダメージを負った内部パーツは交換が必要です。そんなときに頼りになるのが、岸田精密工業が独自に開発したインナーパーツ。70年以上の歴史を誇る老舗メーカーによるキャブレター部品は、世界中のユーザーに愛用されています。

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輸出向け自動車用キャブレター部品で起業し、バイク用燃調キットで国内市場に参入したキースター

空気とガソリンを混ぜて混合気を作り、これを燃焼室内で爆発的に燃やして作動するのがエンジン=内燃機関の原理です。ガソリンと空気の最適な割合は、エンジンの回転数や負荷などの運転状態によって変化しますが、これを連続的に行っているのがキャブレターです。

現在ではフューエルインジェクションに主役の座を譲ったものの、内燃機関が発明された1800年代後半から200年以上はキャブレターの時代でした。

キースターブランドで知られる岸田精密工業は、1940年代の創業以来、自動車やバイクのキャブレターパーツを製造し続けてきました。

当初は、主に海外に輸出されたセダン/バン/トラックなどの日本製自動車向けキャブレター補修パーツを製造し、2010年以降は日本国内向けにバイク用純正キャブレター向けの「燃調キット」を開発/販売しています。

またメーカー純正キャブレターのみならず、ケーヒンCR/FCR/ミクニTMRといったスペシャルキャブレター用の燃調キットもラインナップしており、サンデーメカニックから絶版車のスペシャルショップまで幅広いユーザーに愛用されています。

「純正キャブレターはセッティングの余地なし」そんな常識を覆した燃調キット

キースターが製造するキャブレターパーツの主力製品が「燃調キット」です。製品ラインナップは、1960年代~2000年代の50ccの原付から1000ccオーバーの逆輸入車まで500機種以上にわたり、絶版車にとって必須パーツとなっています。

この製品の特徴は、市販車に装着されている純正キャブレターを対象として、セッティングを可能とするパーツを開発し、セット化している点です。

市販車に装着されている純正キャブレターは、エンジンや吸排気系パーツがすべてノーマル状態であることを前提に、開発/セッティングを行っています。キャブレターが空気とガソリンの割合を決めるパーツであることは前述の通りで、バイクメーカーはあらゆる使用条件や走行状況で最適な割合=空燃比となるよう、開発を行っています。

そのため、マフラー交換やエアクリーナーボックス加工といった吸排気系パーツに手を加えたり、経年変化によってエンジンコンディションが変わると、新車時のセッティングでは対応できなくなる場合があります。またキャブレター自体も、内部パーツの摩耗や劣化によってコンディションが変化することがあります。

先の通り、バイクメーカーは新品かつノーマルであることを前提にキャブレターのセッティングを決定しており、純正部品のジェットやニードルは基本的にスタンダードサイズのみとなっています。

これに対して燃調キットは、パイロットジェット/メインジェット/ジェットニードルをサイズ違いで用意することで、空燃比が純正状態とは異なった際に対応できるのが最大の特長です。もちろん、燃調キットには純正と同サイズのジェット類も含まれているので、補修部品として使用することも可能です。

それに加えて重宝するのが、メンテナンスやオーバーホールで必要となるフロートチャンバーガスケット/フロートニードル/Oリング等の消耗部品です。バイクメーカーの純正部品でオーバーホールを行う際は、それらを1点ずつ注文しなくてはなりませんが、燃調キットにはそれらの部品も含まれており、パーツリストがなくても機種を選定すれば必要なパーツが自動的に揃うようになっている点も大きな魅力です。

キースターの燃調キットは、絶版車や旧車の純正キャブレターのコンディションを維持するための必需品と言っても過言ではありません。さらに、カスタムやレースシーンでは必要不可欠のFCR/CR/TMRなどのスペシャルキャブレター用のキットも用意しています。

「燃調キット」の詳しい紹介記事

FCRキャブレターの弱点を解消する逆転蘇生キット

純正キャブレター用だけでなく、キースターはスペシャルキャブレターであるケーヒンFCR用の燃調キットも開発しています。

このキットは、パイロットジェット/メインジェット/ジェットニードルといったセッティングパーツに加えて、非分解指定となっているインターミディエイトボディ用の特殊形状ガスケットをセットすることで、完全オーバーホールにも対応しているのが特長です(ちなみに、メーカーではこの部分のガスケットを部品設定していないので、真の意味のフルオーバーホールはできないことになっています)。

また、セッティングだけでなく、FCRならではの弱点である“ボディ内側の段付き摩耗”に対応する「逆転蘇生キット」も、ユニークな製品として注目を集めています。

FCRキャブのスロットルバルブには、フリクションを低減するため樹脂製のローラーが組み付けられており、このローラーが接触するボディ内側が摩耗するのが弱点とされています。段付き摩耗部分をローラーが通過する際は抵抗が生じるため、スロットルを開ける際に引っかかりを感じ、スロットルを閉じる際にもバルブの動きが悪くなる弊害が生じます。

そこでキースターでは、ボディ内部の段差を厚さ0.1mmのステンレス製ガイドレールで覆うことでローラーを滑らかに回転させ、スロットルバルブの引っかかりを解消する逆転蘇生キットを開発しました。

FCRキャブのボディ内側にガイドレールを取り付けるには、本来は非分解であるインターミディエイトボディの取り外しが必要です。インターミディエイトボディを取り外した際に必要な特殊形状ガスケットは、FCR用燃調キットに入っています。


キースターは、「FCR用燃調キット」と「FCR用燃調キット+逆転蘇生キット」という2種類の製品を用意しています。ボディ内面の段付きがなければ、セッティングやオーバーホールが可能な燃調キットを、経年変化によってボディ内部に摩耗が生じている場合は、逆転蘇生キットで段付きを解消した後に燃調キットを使用することをおすすめします。

FCRキャブレター逆転蘇生キットの詳しい紹介記事

キャブレターにとって重要な油面を決めるバルブシート蘇生キット

キャブレターの機能を語る上で、地味ながらもっとも重要な要素のひとつが、フロート内の油面の高さです。ガソリンタンクからフロートチャンバーにガソリンが流れ込むとフロートが浮き上がり、円錐形のニードルバルブがバルブシートの穴を閉じると流入が止まります。

ニードルバルブとバルブシートが正しく機能しているうちは、フロートチャンバー内の油面の高さはは一定に保たれますが、経年劣化によってどちらかが摩耗すると、フロートが浮き上がってもガソリンが止まらなくなり、過度に油面が上昇してオーバーフローを引き起こす原因になります。

キャブレターの仕様によってバルブシートが交換できるタイプとそうでないものがあり、交換できる場合はニードルバルブとバルブシートはセットで燃調キットに含まれます。しかしバルブシートがボディに圧入されているキャブレターは、交換用のバルブシートが純正部品として存在しないため、修理できないというのがこれまでの常識でした。

それを覆したのが「バルブシート蘇生キット」です。現在はホンダCB750Fシリーズ向けケーヒンVBキャブ用/カワサキゼファーを筆頭としたケーヒンCVK用/ホンダCBX400F向けケーヒンVEキャブ用の3タイプ4製品がラインナップしています。

肝心のバルブシートだけでなく、キャブ本体に圧入されているバルブシートを引き抜き圧入するための専用治具も付属しており、一般的なハンドツールだけで交換可能で、ニードルバルブも入っているので確実にガソリンの断続を行うことができます。

また、純正で油面調整できないフロートを採用しているホンダCB750FとCBX400F(フロートに調整板がない)は、蘇生キットのバルブシート圧入の深さでフロート油面調整が可能となる点も利点として挙げられます。

バルブシート蘇生キットの詳しい紹介記事

油面安定化の決定打となるオーバーフローパイプセット

フロートチャンバーの底部に圧入されたオーバーフローパイプは、フロートチャンバー内の油面が上がりすぎた際にガソリンを排出するための部品です。これはすべてのキャブレターに装着されているわけではありませんが、ガソリン油面を安定させるために重要な仕事をしています。

ところが絶版車用キャブレターのオーバーフローパイプの中には、経年劣化による亀裂やフロートチャンバー着脱時に折損するものがあり、こうなると油面が充分に上昇しないうちにガソリンが排出されてしまうこともあります。

オーバーフローパイプは非分解部分であり、メーカー純正パーツとしての供給はありません。そこでキースターでは、キャブレターによって太さや長さが異なる純正オーバーフローとパイプのサイズを元に、「オーバーフローパイプセット」を開発しました。

このセットにはパイプと共に圧入用の治具も付属しているので、デリケートなオーバーフローパイプを安全に装着することができます。

オーバーフローパイプの詳しい紹介記事

このようにキースターは、長年の経験とユーザーやバイク修理販売店からのニーズを元に、燃調キットのラインナップを拡充し、今までは純正部品の販売がされていなかった特殊なインナーパーツにも注目。長くキャブレター仕様のバイクを楽しんでいきたいというエンドユーザーらの声に応え続けていく考えです。

キャブレターのインナーパーツに関する困りごとがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。


※本記事はキースターが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。