【超個性派Vツインを搭載するアメリカ流ネイキッド/インディアンFTR SPORT試乗インプレ】サーキットで戦うインディアンの片鱗を見る

  • 2023/11/21 11:00
  • BRAND POST[PR]: インディアンモーターサイクル
インディアンFTR SPORT

インディアン モーターサイクル(以下インディアン)のFTRシリーズは、現在唯一のフラット・トラック・レース・レプリカ。往年のファンならアメリカで行われているダートトラック・オーバルレースを思い浮かべるだろう。そう、ここ数年インディアンはそのレースで圧倒的な強さを発揮。ライバルのハーレーダビッドソンと共にスーパーツインクラスにファクトリー参戦を続け、インディアンのFTR750は2023年に7連覇を果たした。そんなアメリカンスポーツ息吹を感じさせるネイキッドが1203ccのVツインエンジンを搭載するFTRシリーズだ。

●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:長谷川徹 ●タイヤ協力:ピレリジャパン ●BRAND POST提供:インディアンモーターサイクル

アメリカンならでは大胆さと繊細さを併せ持つFTRシリーズ

その佇まいは、欧州や日本のメーカーにはないアメリカンならではの力強さに溢れている。インディアンのFTRシリーズは巨大な1203ccのVツインエンジンをトレリスフレームに搭載し、フラットトラッカーらしいスタイルが魅力的な1台。2019年に登場した初期モデルは、前19/後18インチホイールを採用していたが、2022年より前後17インチホイールに変更。これによりスポーティさが増し、足着き性も向上している。

今回はFTR SPORTを借り出し、市街地、高速道路、サーキットを走行。サーキットにも足を伸ばしてみようと思い、タイヤはメッツラーのレーステックRR K3に交換。前後17インチ化は、タイヤの選択肢が広がるメリットもとても大きい。

神奈川県都筑区のインディアンディーラーであるプレインにバイクを借りに行き、市街地を走り出す。スロットルを開けるとスペックでは語れない官能的な何かが身体に響く。エンジンを抱きながら走っているような気持ちになる。ポジションは大柄だが、車体はスロットル操作で軽々と従順に反応する。ライダーを楽しい気持ちにさせてくれる鼓動も良い。「僕はこのエンジンが大好きだ」と、改めて確信する。

アメリカのバイクといえばハーレーダビッドソンを思い浮かべる人も多いだろう。そのハーレーや欧州ブランドのネイキッドもライバル視するのがFTRシリーズだ。FTRは独特の感性でロードスポーツを提案し、モダンでトラディショナル、かつスポーティを具現化。だから様々なニーズにマッチする。

ネイキッドは圧倒的な数の選択肢が用意されているが、フラット・トラック・レースを連想させるモデルはFTRシリーズのみ。インディンは現在、このカテゴリーの第一人者と言っていいだろう。

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日本ではホンダがFTRをリリースしていたり、カスタムのトラッカーブームもあったため、昔からのライダーには馴染みのあるシルエット。アメリカンテイストが強く、欧州車とは一線を画す完成度。

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アメリカンスポーツ、ダートトラックレース、Vツインエンジン。独自の感性で様々なキーワードが共鳴し、アメリカンロードスポーツに仕立てている。

アメリカではレースでも大活躍。戦うインディアンの片鱗を見たい!

近年、FTRシリーズはアメリカのレースで大活躍。スーパーフーリガンというレースでもハーレーなどと競い、FTRは2022年、2023年にタイトルを獲得。キング・オブ・ザ・バガーズもそうだが、ハーレーとインディアンはアメリカで因縁の対決を繰り広げているのだ。

日本ではマイナーだが、そんな『戦うインディアン』を見ていたらFTRスポーツでサーキットを走ってみたくなったというわけ。僕は自走で筑波サーキットへと向かった。市街地や高速道路で、FTRスポーツは余裕に溢れている。車体は大柄だが、そこに難しさはない。

FTRスポーツから採用されたザックス製のフロントフォークとオーリンズ製のリヤショックは、調整機構も備えた本格使用。しなやかに路面を追従し、乗り心地が良い。

グローブをしたままでも操作できるタッチパネル式のメーターも新鮮で、停車する度にモードを変えてみる。ライドモードは「レイン」「スタンダード」「スポーツ」から選べ、トラクションコントロールのオン/オフも可能。ライドモードはわかりやすい違いがあり、通常はスタンダードが使いやすい。

今回、3日間ほどFTRに乗っていたのだが、声をかけられることがとても多かった。「初めて見ました」「カッコいいなぁ」「アメリカのバイクですかぁ」などなど、FTRにはバイクが好きな人が思わず声をかけたくなるスタイルと雰囲気があるのだと思い、嬉しくなった。

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規則や規定に収まらない自由なバイク作りがFTRのようなバイクを生み出す。だからその楽しみ方も自由。全てのシチュエーションでそんな気持ちで走ることができる。それはやはりアメリカのバイクだからなのかもしれない。

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「なんて大きなエンジンだろう」と思う。このエンジンはFTRの車体構成に大きな影響を及ぼしている。

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今回はタイヤにメッツラーのレーステックRR K3を選んだ。路面温度に気を使うシーズンだが、タイヤウォーマーなしでサーキットを楽しめ、一般道も安心。FTRのシャシーはこのハイグリップをしっかりと履きこなす。バンク角を確保すればさらなる境地も見れるはず。

トルクで加速する、その力強さを楽しむ!

前後ホイールにメッツラーのレーステックRR K3を履いたFTRスポーツは、サーキットにもすっと溶け込む。アメリカンスポーツのDNAを色濃く持つそのスタイルは、何にも似ていない凛々しさで佇む。

力強いVツインエンジンはサーキットでも健在。一般道ではわかりにくかったが立ち上がりで4000rpmを超えるとエンジンが軽く回り出す。それは絶対的な速さよりも体感的な驚きが大きく、加速で思わず身体の反応が遅れるほど。どこまでもトルクでスピードを乗せていくアメ車らしさのアピールも独特。スポーツモードの加速は荒々しさに溢れていた。

エンジンに寄り添うように構成されたスチールトレリスフレームは剛性と減衰特性のバランスがよく、ハイグリップタイヤを履きこなす。ホイールベースは長めだが、そこに重さはなくハンドリングは軽快。思わず、アメリカで戦うFTRレーサーに想いを馳せる。アップハンドルを振り回し、巨体で軽々とコーナリングするダイナミックなキャラクターの虜になる。しかし、早々にステップが接地してしまった……。

それでも単純に速さを追求したバイクにはない奥深さと、趣味性の高さに驚かされる。走りの組み立てを工夫し、カスタムで好みに仕上げていくのも面白そうだ。正直、スーパーフーリガンを見ていると「FTRをよくあそこまで振り回すな」とも思うが、そんな戦うインディアンの片鱗を少しだけ感じられたのも嬉しかった。

繊細さよりは大胆さ、パワーよりはトルク、そして軽快さよりは重厚さ、これこそがインディンアンが築きあげようとしている新たなるアメリカンスポーツのシンボルなのだと思う。

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立ち上がりでは大トルクを解放させ、レーステックRR K3の高いグリップに頼ってみる。

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メーターの演出も凝ったもの。モードは「レイン」「スタンダード」「スポーツ」の3種類。トラクションコントロールのオン/オフも可能。メーターはタッチパネルでグローブをしたままでも操作できる。もちろんスイッチでも各画面を呼び出せるが、タッチパネルの方が直感的に操作しやすかった。

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フレームはスチールパイプトレリス。スイングアームも同様の作り。溶接箇所が多く手間のかかる作りだが、見た目にも性能的にもFTRに欠かせないアイテム。

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フロントフォークはザックス製の倒立。リヤはオーリンズ製モノショック。減衰力とプリロードの調整が可能だ。

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ブレーキ周りはブレンボ製で統一。コントロールしやすい特性で、市街地からスポーツ走行までをしっかりカバー。

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タンクに見える部分の大半はエアボックスになっている。ただ、トラッカースタイルにこの形状は欠かせない。

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スポーツ走行も快適だったシート。シートの下に燃料タンクを配置することで、マスの集中と低重心化を促進。インディアンがいかにスポーツ性を大切にしているかがよくわかるディテールだ。

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ヘッドライトはLED。ハイビームにすると下側の3灯が点く。メーターの横にはUSBソケットも用意する。

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FTRという意味では前19/後18インチの初期型のホイールサイズが正しいが、前後17インチとなりタイヤの選択肢が広がったのはやはり大きなメリット。FTRスポーツのカラーは、今回試乗したホワイトの他にブラックも用意する。

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メッツラーのレーステックテックRR K3は、剛性感としなやかさを併せ持つハイグリップタイヤ。こういった重量車との相性も抜群。FTRのどこからでも湧き出るような大トルクをしっかりと受け止めてくれた。純正タイヤはメッツラーのロードテック01だ。

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【’24 Indian Motorcycle FTR Sport】主要諸元■全長2223 全幅830 シート高780(各mm) 車重227kg(装備) ■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ 1203cc 123ps 12.03kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量12.9L ■タイヤサイズF=120/70-ZR17 R=180/55-ZR17 ●価格:278万8000円〜

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【’24 Indian Motorcycle FTR】ポップなカラーが特徴のFTRのスタンダードモデル。写真のオレンジ基調の他にグリーン基調のカラーも用意。■全長2223 全幅830 シート高780(各mm) 車重233kg(装備) ■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ 1203cc 123ps 12.03kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量13L ■タイヤサイズF=120/70-ZR17 R=180/55-ZR17 ●価格:248万8000円〜

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【’24 Indian Motorcycle FTR R Carbon】カーボン外装の他、前後にオーリンズ製のサスペンションを採用する上級仕様。■全長2223 全幅830 シート高780(各mm) 車重235kg(装備) ■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ 1203cc 123ps 12.03kg-m/6000rpm 変速機6段 燃料タンク容量13L ■タイヤサイズF=120/70-ZR17 R=180/55-ZR17 ●価格:298万8000円〜

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アメリカのモトクロスブランド・100%とのコラボレーションで生まれたFTR×100%カーボン。前後にブラックアウトしたオーリンズ製のサスペンションを採用し、ブルー基調のカーボンパーツやアクラポヴィッチ製サイレンサーを採用。北米で250台、それ以外の国で150台の限定仕様となる。

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FTR R カーボンをベースに各部をブラッシュアップ。325万円〜

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好みのFTRに仕上げるべく、キャンペーンを利用したい! ※FTR×100%カーボンはキャンペーンの対象外。

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キャリアの浅いライダーでもインディアンが身近になるキャンペーンを実施。期間も長いので、じっくりと考慮していただきたい!


※本記事はインディアンモーターサイクルが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。