【身長156cmでも不安のない軽量感と小回りがきくからコーナリングも楽しいクルーザー!】インディアン スカウト 試乗インプレ
アメリカ最古のモーターサイクルメーカー、インディアンモーターサイクル(以下インディアン)。バガーやクルーザー、そしてロードスポーツモデルのFTRなどさまざまなモデルを展開しているが、なかでも『スカウト』はバイクビギナーやリターンライダーから多くの支持を得ており『もっとも乗りやすいインディアンのモーターサイクル』と評されている。今回は、「アフリカエコレース」の出場と完走を目指している女性ライダーの田中愛生さんがインプレ! 身長156cmの田中さんが感じた『スカウト』の魅力って?
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●写真:折原弘之 ●BRAND POST提供:インディアンモーターサイクル
田中愛生(たなか・あい)/群馬県出身。バイク好きの父の影響から二輪免許を取得。パリダカへの憧れ、そしてオフロード部隊による東日本大震災支援活動を知り、オフロードに興味を持つ。大学卒業後ニュージーランドへ語学留学し、帰国後は長野県白馬村に移住。現在はアフリカの大地を舞台に繰り広げられる総距離6500㎞にも及ぶ過酷なデザートラリー「アフリカエコレース」の出場と完走を目指して、日々練習中。現在の愛車は、ヤマハ セロー250。
スタンドをはらった時から、その軽さにびっくり!
──ご家族含めてバイク好きの方が多いそうですね。
「叔父がヴィクトリーモーターサイクルのバイクに乗っていました。父もバイク好きで、その影響を受けて私は二輪免許を取得したんです。私自身はオフロードに興味をもって、はじめてのバイクはヤマハのセロー250を購入。免許を取得してから10年ほどですが、アメリカンバイクに乗るのは本当に久しぶりです!
私が免許を取得した教習所では二輪イベントで試乗会なども開催していたことがあって……そのときにインディアンには乗ったことがあります。その当時、免許取り立てだったにも関わらず『なんて乗りやすいんだろう』と感じたことはとてもよく覚えています」
──今回『スカウト』に乗ってみていかがでした?
「長年オフロードバイクしか乗っていなかったのですが、やっぱり『とても乗りやすいな』というのが第一印象です。これはバイクを起こして、サイドスタンドをはらった時から感じました。車両重量256kg(装備含む)とは思えない軽快さがあって、びっくりしました。
身長156cmの私でも足着き性が良く、シート高649mmの『スカウト』は思ってたよりすんなりと身体にフィットして、走り出せばすぐに違和感なくライディングを楽しむことができました」
──初代『スカウト』が誕生したのは1920年のこと。その後、インディアンは激動の歴史を経て、ポラリス社が2011年に買収。ここから名門ブランド復活にむけてブランドのレガシーを継承するバイクを新しく発表。2014年に新生『スカウト』が発表されました。
「ハーレーダビッドソンよりも古い歴史をもつブランドですもんね。新しい『スカウト』を開発するにあたっては、過去のモデルがもつストーリーは大切にしながらも、緻密なデザイン設計で現代のインディアンを作り上げていると聞きました。
先ほども話しましたが、それはバイクを起こしてサイドスタンドをはらった時に『おぉ、軽い!』と感動しました。全長2310mmとロー&ロングなのに重さを感じさせず、取り回しもしやすい。それは人間工学に基づくデザイン設計だからこそなんだと思います。
私みたいに小柄な女性にも『スカウト』がとても人気があることが納得です。今回、試乗している間は重さという不安要素が皆無でしたから」
重さを感じないから、コーナリングも楽しい!
──フォーワードコントロールのポジションは、どう感じました?
「普段乗っているオフロードはミッドコントロールでシート高もあるので、『スカウト』は座った時に視線の低さに少し慣れない感じはやはりありました。ただ、そう思ったのも一瞬のこと。走り出すとアルミフレームに搭載された1133ccVツインエンジンの鼓動に全身が共鳴し、オフロードとはまったく異なるバイクに身を委ねる感覚が新鮮でした。
実際に走り出せばスムーズな加速が快感で、スロットルを開けた時の反応も素直。そして想像していた以上に、小回りが効くのが好印象です。重くて曲がらないとか、思っていた以上にコーナリングで膨らんでしまうかもという心配は杞憂でしたね。
クルーザーはどこまでも直線の道を駆けていくバイクという印象だったんですけど、『スカウト』にはスポーティさもあって、このバイクでワインディングも楽しいだろうなと思います」
──『スカウト ローグ』にも乗りましたね。『スカウト』とはポジションやフロントホイールのサイズが異なりますが、どちらがお好みでした?
「『スカウト』はフロントとリヤともに16インチ、『スカウト ローグ』はフロント19インチ、リヤ16インチ。シート高はともに649mmと同じですが、ホイールによってハンドルの位置が変わるためにステップの位置も微妙に異なります。
数mmの違いだと思うんですが、これが結構変化があって興味深い! 個人的には、王道のクルーザースタイルで乗る『スカウト』の方が好印象でした。こればかりは個々の好みだと思うので、気になるバイクは徹底的に試乗するのがやっぱり大事なんでしょうね」
──低速時はどうでしたか?
「『スカウト』はフロント、リヤともに16インチの低重心だからこそ、低速でも安定感がありました。街中を走っていると、たとえば歩行者の通過待ちをする低速でのコーナリングというシチュエーションもあるけれど、ふらつく心配もなかったですね。
今回は撮影ということもあってストップ&ゴーの場面も多かったですし、乗り慣れていないバイクだと不慣れゆえに少しヒヤッとすることもあると思うのですが、『スカウト』は本当に乗りやすかったから苦にならなかったです(笑)」
バイクの特性で、新しい世界が開ける
──撮影を終えた後も、「少し1人で走ってきます」って行ってましたもんね。
「6速の加速がどんな感じか気になって1人で走ってきたのですが、とにかく流麗でした。どこまでも走っていけるこの感じを知ると、色々なところを走ってみたくなりました。
あと、信号待ちなどのシーンでは、周囲の視線を強く感じましたね(笑)。やっぱりカッコいいバイクなので、目立っているんだろうなと実感しました」
──撮影後、ガソリンスタンドに立ち寄ったら私も結構話しかけられました(笑)。
「そうした優越感をもたらしてくれるのもバイクの魅力ですよね〜。
バイクの免許を取得する人が増えているけれど、大型免許となるとまだまだハードルは高いと思います。特に小柄な女性は大型バイクに対して不安は多いと相談されることもあるのですが、『スカウト』みたいに親しみやすく乗りやすいバイクもあるので、ぜひ選択肢の一つとして知ってほしいなと思います。
もちろん、すでに他のバイクに乗っていてクルーザータイプに興味がある方も、まずはぜひ試乗していただきたいですね。
オフロードにはより深く自然の中を分け入って走れる魅力がありますが、風を切って走るというバイクがもつ普遍的な楽しさを『スカウト』では実感。そして、旅をするようなロングツーリングに出かけたいなと思いました。
そして、バイクのタイプが変わるとこんなにも感覚が違うのか……とてもおもしろい! と、感動しました。そして、バイクの世界はまだまだ私の知らない魅力に満ちているんだろうなと。
各々のバイクがもつ楽しさに心が動かされて、新しい地へ旅をしたり、仲間と時間を共有したりできる。そのおもしろさを、私ももっといろんなバイクに乗って味わいたいなと思います」
2023年モデルのスカウトは全6カラーを展開
※本記事はインディアンモーターサイクルが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。