インディアン スポーツチーフ 試乗インプレッション【最もアグレッシブなチーフが出陣!!】
’21 年にフルモデルチェンジを受けたインディアンモーターサイクルのスタンダードクルーザー”チーフ”シリーズに、新型車”スポーツチーフ”が加わった。何がスポーツであるのか、そのフィーリングを解説する。
●文:河野正士 ●写真:Garth Milan/インディアンモーターサイクル ●BRAND POST提供:インディアンモーターサイクル
【テスター:河野正士】バイクメディアを中心に活動するフリーライター。新型車を中心とした試乗記のほか、海外のモーターサイクルショーやカスタムバイクイベントの取材にも参加しレポート記事を制作。
ハイパフォーマンスアメリカンを堪能せよ〈’23 インディアン スポーツチーフ 〉
もっともアグレッシブなチーフ。インディアンモーターサイクルのラインナップに新たに加わった新型「スポーツチーフ」は、まさにそんな表現がピッタリなモデルだった。
ただし、”アグレッシブ”であることはじゃじゃ馬であることとイコールではない。アグレッシブであるためにはハイパワー(といっても、この表現も解説が必要なので、それは後ほど)をしっかりと受け止めるシャシーの存在が必須で、「スポーツチーフ」ではそこにフォーカスを当てて開発されたモデルであることが、最大のポイントと言えるだろう。
カラーバリエーション
インディアン スポーツチーフ:前後サスペンション/Fブレーキ強化で走りの質を向上
大きな変化は、前後足まわりの変更にある。「スポーツチーフ」ではフロントにKYB製倒立フォーク、リヤにはFOX製リザーバータンク付きショックユニットを新たに採用している。
倒立フォークは、インディアンモーターサイクル/クルーザーカテゴリーの最高峰「チャレンジャー」に採用されている同型を、長さやセッティングを変更してセット。同じく「チャレンジャー」に採用されていたブレンボ製4ポットキャリパー&320mmディスクローターのセットも新たに装着している。
そのリヤショックはストローク長を約25mm伸ばし、それによって車体姿勢もほんの少しながらリヤが高くなっている。そしてそれに合わせるとともに、スポーティなハンドリングを造り上げるために、ベースとなる「チーフ」シリーズからフォークオフセットを変更しトレール量を減らすなど「スポーツチーフ」専用のセッティングを施しているのだ。
またエンジンもなかなかにアグレッシブだ。最高出力は公開されていないが、最大トルクは3200rpmで162Nmを発揮する。しかしその数字以上に、1気筒900ccを超えるVツインエンジンはパワフル。とくに3つのライディングモードのなかでもっとも過激なスポーツモードは強烈だ。
インディアン スポーツチーフ 試乗インプレッション
エンジンの強烈さゆえ、初めて走るワインディングや混雑した街中では、アクセル操作で速度や走行ラインを調整することも多く、そんな場面では少し反応が穏やかなスタンダードモードがちょうどいい。もしワインディングでスポーツモードを使いたいなら、1つ高いギアを選んでも大丈夫。エンジンの使用回転域は低くなるが、そこからでも強烈な加速を体感することができる。
とはいっても試乗後半ではそのパワーにも慣れ、スポーツモードを常用していた。足まわりのパフォーマンス向上で、その暴力的トルクをスポーティな走りに繋げるコツも掴みやすかったからだ。
強力な制動力とそこでの安定感、そしてコーナーに向かってターンインして行く感覚は、いままでのチーフシリーズの中で一番だ。さらには6インチライザーで持ち上げられた高いハンドルでのスポーツライディングは、なかなかに新鮮だった。
アクセサリーでスタイリングの変更やパフォーマンスの向上も!
※本記事はインディアンモーターサイクルが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。