インディアン スポーツチーフ 試乗インプレッション【最もアグレッシブなチーフが出陣!!】

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インディアン スポーツチーフ

’21 年にフルモデルチェンジを受けたインディアンモーターサイクルのスタンダードクルーザー”チーフ”シリーズに、新型車”スポーツチーフ”が加わった。何がスポーツであるのか、そのフィーリングを解説する。

●文:河野正士 ●写真:Garth Milan/インディアンモーターサイクル ●BRAND POST提供:インディアンモーターサイクル

【テスター:河野正士】バイクメディアを中心に活動するフリーライター。新型車を中心とした試乗記のほか、海外のモーターサイクルショーやカスタムバイクイベントの取材にも参加しレポート記事を制作。

ハイパフォーマンスアメリカンを堪能せよ〈’23 インディアン スポーツチーフ 〉

もっともアグレッシブなチーフ。インディアンモーターサイクルのラインナップに新たに加わった新型「スポーツチーフ」は、まさにそんな表現がピッタリなモデルだった。

ただし、”アグレッシブ”であることはじゃじゃ馬であることとイコールではない。アグレッシブであるためにはハイパワー(といっても、この表現も解説が必要なので、それは後ほど)をしっかりと受け止めるシャシーの存在が必須で、「スポーツチーフ」ではそこにフォーカスを当てて開発されたモデルであることが、最大のポイントと言えるだろう。

【’23 INDIAN SPORT CHIEF】主要諸元■全長2301 全幅842 全高1270 軸距1640 シート高686(各mm) 車重311kg(装備) ■空冷4ストロークV型2気筒OHV2バルブ 1890cc ―ps 16.52kg-m/3200rpm 変速機6段 燃料タンク容量15.1L ■タイヤサイズF=130/60B19 R=180/65B16 ●価格:328万~339万8000円

6インチライザーで、トップブリッジから遠く離れた位置にセットされたハンドルに違和感があったものの、走り始めるとそれにはすぐに慣れることができた。シートの立ち上がりに腰を預けると、ハンドル位置がやや遠く感じてしまう。[身長170cm/68kg]

【伸びやかでモダンなサイドシルエット】ステアリングヘッドからタンク上面を伝い、リヤサスペンションを介してリヤアクスルへと繋がる、リジッドフレームのようなラインは「チーフ」シリーズ共通。そこにFカウルの位置や角度、ハンドルの高さなどを完璧なバランスで配置する。

カラーバリエーション

ブラックスモーク

ルビースモーク

ステルスグレー

アイコンスピリットブルースモーク

インディアン スポーツチーフ:前後サスペンション/Fブレーキ強化で走りの質を向上

大きな変化は、前後足まわりの変更にある。「スポーツチーフ」ではフロントにKYB製倒立フォーク、リヤにはFOX製リザーバータンク付きショックユニットを新たに採用している。

倒立フォークは、インディアンモーターサイクル/クルーザーカテゴリーの最高峰「チャレンジャー」に採用されている同型を、長さやセッティングを変更してセット。同じく「チャレンジャー」に採用されていたブレンボ製4ポットキャリパー&320mmディスクローターのセットも新たに装着している。

そのリヤショックはストローク長を約25mm伸ばし、それによって車体姿勢もほんの少しながらリヤが高くなっている。そしてそれに合わせるとともに、スポーティなハンドリングを造り上げるために、ベースとなる「チーフ」シリーズからフォークオフセットを変更しトレール量を減らすなど「スポーツチーフ」専用のセッティングを施しているのだ。

またエンジンもなかなかにアグレッシブだ。最高出力は公開されていないが、最大トルクは3200rpmで162Nmを発揮する。しかしその数字以上に、1気筒900ccを超えるVツインエンジンはパワフル。とくに3つのライディングモードのなかでもっとも過激なスポーツモードは強烈だ。

【1890ccの空冷サンダーストローク116】エンジンはサンダーストローク116/排気量1890cc空冷挟角49度V型2気筒3カム2バルブ。スポーツ/スタンダード/ツアラーの、3種類のライディングモードをセット。

【前19/後16インチのキャスト】専用にデザインしたフロント19インチ/リヤ16インチのキャストホイールを採用。タイヤはピレリ製ナイトドラゴンをチョイスする。

KYB製倒立フロントフォークと、ラジアルマウントのブレンボ製4ポットキャリパー&320mm径ブレーキディスクのセット。コントロール性が高く、ブレーキ使用時の車体の安定感も良い。

【リヤはFOXのピギーバックタイプ】新たに採用したリザーバータンク付きのFOX製ツインショック。ストローク量100mmで、減衰力も専用にセッティングされている。

【”スポーツ”独自のフェアリングが個性を演出】クォーターフェアリングと呼ぶ、フォークマウントされたカウルを装着。防風性も高く、高速道路で快適性を高める。6インチライザー&ハンドルとも絶妙なバランスでセットされる。

【ライドコマンド搭載!】4インチのタッチスクリーン仕様のデジタルメーター。この針式表示と速度などが数字で表示されるデジタル表示の、デザインが異なる2種類の表示をワンプッシュで選択可能。

【ソロのガンファイタータイプ】1人乗り専用にデザインされたガンファイターシート。リヤフェンダーに沿う形状で、加速時はその立ち上がり部分に腰を当てて上体を維持。

インディアン スポーツチーフ 試乗インプレッション

エンジンの強烈さゆえ、初めて走るワインディングや混雑した街中では、アクセル操作で速度や走行ラインを調整することも多く、そんな場面では少し反応が穏やかなスタンダードモードがちょうどいい。もしワインディングでスポーツモードを使いたいなら、1つ高いギアを選んでも大丈夫。エンジンの使用回転域は低くなるが、そこからでも強烈な加速を体感することができる。

とはいっても試乗後半ではそのパワーにも慣れ、スポーツモードを常用していた。足まわりのパフォーマンス向上で、その暴力的トルクをスポーティな走りに繋げるコツも掴みやすかったからだ。

強力な制動力とそこでの安定感、そしてコーナーに向かってターンインして行く感覚は、いままでのチーフシリーズの中で一番だ。さらには6インチライザーで持ち上げられた高いハンドルでのスポーツライディングは、なかなかに新鮮だった。

クルーザーらしいリヤヘビーな車体姿勢だが、フロントまわりのアライメント変更でスポーティなハンドリングを手に入れた「スポーツチーフ」。ワインディングも楽しく、そして速く走ることができる。

アクセサリーでスタイリングの変更やパフォーマンスの向上も!

スタンダードと同デザインおよびストローク量ながら、伸圧ともに24段階で調整可能なFOX製フルアジャスタブルリヤショックもオプションでラインナップされている。

10インチライザーでさらに高い位置にハンドルをセットすることも可能。またハンドルの高さに合わせることができる、高さが異なるLowとTallのスクリーンもラインナップ。


※本記事はインディアンモーターサイクルが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。