【クルーザーなのにスポーティ! その違和感が生み出す新しさ】インディアン スカウト ローグ 試乗インプレ

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高回転型の水冷Vツインエンジンをアルミフレームに搭載。インディアンモーターサイクルの『スカウト ローグ』は、低いフォルムにブラックアウトされたいかにもクルーザーのシルエットだが、走りは軽快で爽快! アメリカンクルーザーの常識を覆すライトウエイト感は、日本人と日本の道に驚くほどフィットする。

●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:折原弘之 ●BRAND POST提供:インディアンモーターサイクル

ワイルドだけど上品。しかも軽快感に溢れるロー&ロング

ロー&ロングなのに、軽やかでスポーティ。その乗り味はまさに痛快だった。身長165cmの僕でも膝に余裕が出るほど両足がベッタリと着く『スカウト ローグ』は、どこにも難しさや不安を感じさせない。このスタイルからは想像がつかないほど軽く、そして走り出した瞬間から身体に馴染むバイクとの一体感はたまらなく気持ちが良い。

1133ccの排気量を感じさせない軽さがあり、このスタイルを見ると先入観から「鉄の塊」を想像するが、それは間違いであることがすぐにわかる。軽さは頻繁に乗りたくなるいちばんの原動力になるし、引き起こしや取り回しだけでなく、バイクライフのすべてのシーンで気軽にバイクと向き合わせてくれる。

まるでカスタムされたようなスタイルが特徴のスカウト ローグ。

車名のローグには「いたずらっ子」「わんぱく」「不良」などの意味があるものの、そんな言葉をイメージさせるのはブラックアウトされた見た目だけ。「頑張ってカスタムしたね〜。カッコいいな〜、オレも昔からバイクが好きでさ……」と、今回の撮影中に50歳代と思しき方から声をかけられたが、「コレ、ノーマルなんですよ」というと、『スカウト ローグ』のカスタムバイクらしい存在感に驚きを隠せない様子。細部まで見入っていた。

今回、試乗したバイクのカラーは、ブラックメタリックだが、他にもマットなブラックスモークとインディアンのロゴもブラックにし、より全体がダークトーンでまとまったブラックスモークミッドナイトがあり、ブラックだけでも3種を展開。他にもストームブルー、セージブラッシュスモーク、ステルスグレーをラインナップ。全体的にスモーキーな不良っぽさをイメージさせるものの、ライダーのスタイルを引き立てるとても上品なカラーが揃っている。

ハンドルバーエンドにミラーを装着。これも低いスタイルに貢献。ビキニカウルがスカウト ローグをスポーティに見せる。

Vツインエンジン+軽快に走れる装備が上手くマッチ

『スカウト ローグ』は、ベストセラーのスカウトをベースに、コンパクトなビキニカウルやバーエンドミラー、ソロ仕様の割り切ったシート、さらにシリーズの中でもっとも細い19インチのフロントタイヤを採用した、メーカー純正カスタムともいえる存在。

軽量なアルミフレームに搭載される1133ccVツインエンジンは、各部を切削して水冷でも存在感とカッコよさをアピール。

ポジションは足を前に投げ出すフォワードコントロールのステップだが、実は『スカウト ローグ』のステップはスカウトよりも少し手前にあり、小柄な僕にはこちらの方がフィット。ハンドルは大きく立ち上がっているがとても自然で、グリップの下側にあるミラーの視認性もとても良い。

エンジンの表面を切削して個性を演出。水冷エンジンは味わいのないものが多いが、スカウトは新しさを感じさせ、左右どちらもきちんとデザインされている。

走り出しても新しさに溢れていた。エンジンは豊かな鼓動感が魅力的で、スロットルを開けると速さと気持ちよさを同時に味わうことが可能。低回転域を繋ぎながら、どんどんシフトアップする走りも可能だし、2速以降は回転を上げる走りも楽しい。

スロットルワークに対する反応もまるでスポーツバイクのようで、2000rpm以上回っていれば、スロットルを開けた際の反応はとてもスムーズ。豊かなトラクションが安定感をもたらし、リヤタイヤはどこまでもパワーを受け止めてくれる。

スカウトは、インディアンのラインナップの中ではコンパクトなシリーズ。その中でも『スカウト ローグ』はもっとも軽快感が強く、それを生み出しているのが19インチのフロントタイヤ。太い16インチよりもフロントの応答性が良く、ハンドリングを楽しめる。「カリカリッ」と小さな路地でステップを擦ってしまうこともあるが、コーナリングもとても楽しい。確かに高速道路などの大きなギャップでは短いリヤサスが底付きすることもあるが、それ以外はとても快適だ。

スカウト ローグ
身長165cmでも両足がベッタリと着くのが嬉しい。車重は250kgと軽くはないが、この低さが取り回し時やハンドリングの軽さを実現。フォワードステップだが自然なライディングポジションを取ることが可能。シート高は649mm。

スカウト
こちらはスカウトのスタンダードモデル。ローグよりもステップが前にあり、数センチの差だが小柄な僕には結構な違いに感じた。足着き性はこちらもとても良好だ。シート高は649mm。

スポーツクルーザーとしての新しいカタチ

クルーザーというとスタイルを優先し、機能を損なってしまうことがあるが、『スカウト ローグ』にそんなディテールはほとんど見当たらない。見た目と機能、それをきちんとバランスさせ、長く乗るほどにそれが新しさを感じさせてくれる。思い通りに乗りこなすコツは、リヤブレーキで積極的に車体姿勢をコントロールすること。その意識で走りの達成感はかなり変わるはず。

どこまでも思い通りに走れるその感覚は、スポーツバイクらしい一面もあり、重くて曲がらなかったり、想像以上に膨らんでしまったりがない。速さやバンク角では語らない、操るスポーツ性に溢れているのだ。

ハンドルは大きく立ち上がっているがポジションに違和感はなし。メーターはシンプルで視認性の高いデザイン。タコメーターはデジタルで表示。

大きめのビキニカウルがスカウト ローグの個性。テールまわりはウインカーとテールライトを共有する現代風のデザイン。

ステップはフォワードタイプ。シートは加速を受け止めてくれる形状で、乗り心地も良い。

ホイールはシリーズ唯一の19インチ。これが軽快なハンドリングを披露。ホイールやマフラーなど各部をブラックアウト。

もちろんスポーツ性など難しいことを考えずに、ファッショナブルなスタイルに身を包み、ロー&ロング、そしてブラックアウトされたカスタム感の高い『スカウト ローグ』に身を委ねるのも全然アリ。何も考えずにスロットルを開け続けるのも醍醐味だ。いや、むしろそれこそが『スカウト ローグ』の本質なのだろう。

ただファッションから入ったバイクライフの先に、ちょっとしたスポーツの楽しみがあるのも事実。『スカウト ローグ』に乗っているとコーナリングやバイクを操るという、そんな楽しみに開眼する日がそう遠くないうちに訪れるかもしれない。

とても洗練された美しいシルエット。クルーザーは無骨な印象も強いが、スカウト ローグのボディラインはとてもスマートでスタイリッシュだ。エンジンの切削部分も大切なアクセントであることがよくわかる。

前後ブレーキのディスク径はともに298mm。リヤサスはかなりのショートタイプ。

燃料タンク容量は12.5L。リヤの駆動はメンテナンスフリーで静粛性に優れるベルトドライブ。

あらゆる加速が楽しいポジション。走りを楽しみたくなるエンジンがライダーをスポーツライディングへと誘う。

『スカウト ローグ』は、6種類のカラーを用意!

ブラックメタリック/194万9000円

ブラックスモーク/200万9000円

ブラックスモークミッドナイト/200万9000円

セージブラッシュスモーク/200万9000円

ステルスグレー/205万9000円

ストームブルー/200万9000円

【’22 INDIAN MOTORCYCLE Scout Rogue】主要諸元 ■軸距1576 シート高649(各mm) 車重250kg(装備) ■水冷4ストV型2気筒 1133cc 内径99×行程73.6mm 圧縮比10.7:1 最大トルク9.89kg-m/5600rpm 変速機6段 燃料タンク容量12.5L ■キャスター29°/トレール120mm ブレーキ形式F=φ298mmSディスク+2ポッドキャリパー R=φ298mmディスク+1ポッドキャリパー タイヤサイズF=130/60B19 61H R=150/80B16 77H ●価格:194万9000円〜


※本記事はインディアンモーターサイクルが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。