
スズキはEICMA 2026において、世界中で愛されてきた「SV650」の伝統を継承する新型ストリートモデル「SV-7S」を世界初公開した。「Easy to Ride, Hard to Forget」をコンセプトに掲げ、現代のニーズに応える先進電子制御と上質な装備を投入した注目のネオネイキッドだ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:スズキ
名機Vツインに電スロとダウンドラフト吸気を融合
スズキはEICMA 2026において、長年愛されてきた「SV650」の伝統を継承する新型ストリートモデル「SV-7S」を世界初公開した。「Easy to Ride, Hard to Forget」をコンセプトに掲げ、現代のニーズに応える先進電子制御を投入した注目のミドルネイキッドモデルだ。
パワーユニットには、最高出力54kW(8500rpm)、最大トルク64Nm(6800rpm)を発揮する645cc水冷V型2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載する。シリンダーあたり2本のイリジウムプラグを採用し、精緻な点火によりクリーンな排ガス性能とスムーズな出力特性を両立させた。さらに、エアクリーナーボックスを燃料タンク直下に配置するダウンドラフト吸気レイアウトを新採用している。
この吸気レイアウトにあわせて足つき性を高めるスリムなシート形状を確立し、足つきの良さと引き締まったプロポーションを同時に完結させた。吸気制御には新たに電子制御スロットルを組み合わせている。低回転域でのVツインの鼓動感はそのままに、中回転域での力強い立ち上がりから高回転域まで淀みなく続くスムーズな加速フィーリングを獲得した。サテンバフ仕上げのマフラーカバーも洗練された意図を主張している。
「S.I.R.S.」とSDMSが拓く走りの深価と快適ライディングポジション
安心感を提供する電子制御システム「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」をフル搭載した。出力特性を選択できるライディングモード「SDMS」では、SV650を超える鋭いレスポンスを発揮するモードA、日常使いで扱いやすいモードB、穏やかな出力特性のモードCの3段階を設定した。これに3モード+OFF選択式の「トラクションコントロールシステム」を組み合わせ、路面変化に対する安定性を高めている。
変速操作を革新する装備として、クラッチ操作なしで素早いシフトチェンジが可能な「双方向クイックシフトシステム」を標準装備した。これにワンプッシュでエンジン始動が完了する「スズキイージースタートシステム」と、発進時のエンスト不安を緩和する「ローRPMアシスト」を連動させ、都市部でも疲労の少ない走りを実現させている。
シャシーには定評のある軽量ツイントレリスフレームを踏襲し、高い剛性バランスと軽快な取り回し性を保持した。ライディングポジションには全幅719mmのアルミ製テーパーハンドルバーを採用している。このハンドルバーにあわせて疲労軽減に配慮したシート高785mmの専用シートを配置することで、上体を適度に起こした自然な乗車姿勢を確立し、ロングツーリングでも快適な走りをもたらす。
4.2インチTFTとアプリ連携によるコネクテッド機能と洗練のスタイリング
デザインテーマには「Clean, Simple and Sporty」を採用した。フロントマスクには、往年のSVシリーズへのオマージュを込めつつ先進の配光テストを重ねた丸型LEDヘッドランプを配置している。この灯火類にあわせて、カラーコーディネートされた10スポークアルミキャストホイールとダンロップ製ロードスマートIIIタイヤ(前120/70ZR17、後160/60ZR17)を独立して組み合わせ、足元を引き締めている。
メーターには視認性に優れた4.2インチカラーTFTディスプレイを採用した。スマートフォンアプリ「SUZUKI RIDE CONNECT+」との連携機能を備え、ターンバイターンナビや雨雲・渋滞アラート、着信通知まで表示可能としている。さらに駐車位置ロケーターも備え、利便性を飛躍的に高めた。
ブレーキにはフロント290mmダブルディスクと4ピストンキャリパー、リヤ240mmディスクを搭載し、ABSも相まって安定した高い制動力を発揮する。装備重量200kgの車体にWMTC燃費24.4km/Lを達成する14L燃料タンクを備え、高い実用性を確保した。
鈴木俊宏社長が掲げる「By Your Side」の精神を体現する本機は、2027年春頃より順次販売を開始する。進化を遂げたVツインの走りを体感できる日を楽しみに待とう。
SUZUKI SV-7S (2027model / EU) COLORS
SUZUKI SV-7S (2027model / EU) SPECS
| 項目 | 諸元 |
|---|---|
| 全長 | 2115mm |
| 全幅 | 785mm |
| 全高 | 1090mm |
| 軸間距離 | 1445mm |
| 最低地上高 | 135mm |
| キャスター / トレール | 25° / 106mm |
| シート高 | 785mm |
| 装備重量 | 200kg |
| エンジン型式 | 645cc水冷4サイクルV型2気筒DOHC4バルブ |
| ボア×ストローク | 81.0mm×62.6mm |
| 圧縮比 | 11.2 |
| 最高出力 | 54kW(73.4PS)/ 8500rpm |
| 最大トルク | 64Nm / 6800rpm |
| 燃料供給方式 | フューエルインジェクション(電子制御スロットル) |
| 点火方式 | 電子点火(デュアルイリジウムプラグ) |
| 吸気レイアウト | ダウンドラフト方式 |
| 一次減速比 / 二次減速比 | 2.088(71/34)/ 3.066(46/15) |
| 変速機形式 | 常時噛合式6段リターン |
| フレーム形式 | ペリメーターツイントレリスフレーム |
| フロントサスペンション | 41mmテレスコピックコイルスプリング(オイルダンパー) |
| リヤサスペンション | リンク式モノショック(コイルスプリング / プリロード調整機能付) |
| フロントブレーキ | 290mmダブルディスク(4ピストンキャリパー) |
| リヤブレーキ | 240mmシングルディスク |
| フロントタイヤ | 120/70ZR17M/C(58W)チューブレス(ダンロップ ROADSMART III) |
| リヤタイヤ | 160/60ZR17M/C(69W)チューブレス(ダンロップ ROADSMART III) |
| 燃料タンク容量 | 14L |
| 燃費 | 24.4km/L(WMTCモード) |
| CO2排出量 | 96g/km |
| メーター | 4.2インチカラーTFTディスプレイ(SUZUKI RIDE CONNECT+対応) |
| ライディングアシスト | S.I.R.S.(SDMS 3モード / トラクションコントロール 3モード+OFF / 双方向クイックシフト / イージースタート / ローRPMアシスト) |
| 価格 | 未公表 |
| 発売時期 | 2027年春頃より順次 |
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